自分で定めたルーティンを淡々とこなす日々。規律の中にはゆとりがなく、息子との会話は表面をなでるのみ。そんな毎日が少しずつ少しずつ、崩れていく。それは料理の段取りが少し悪かったり、手紙を書くのに言葉が…
>>続きを読む25歳という若さでここまで直接的で暗喩的なフェミニズム映画を撮りきったアケルマン、凄すぎる。どう考えたってこれは女性の苦しみを描いた作品で、誰が観たってわかることであるのだけれど、ここまで丁寧に伝え…
>>続きを読む好きですね。
こんな大胆な緩急の付け方をやってのけるシャンタル・アケルマン監督は案外大人しそうな見た目をしているのは、人は見た目で測れない面白さですね。分かりやすい刺激ばかりじゃ遊園地みたいなもので…
女にとって不吉なことは、すべて3日目に起こる。
ベルギー(もしくは知る由もないどこかの文化圏)には、そんな諺(ことわざ)が存在するのではないだろうか。そう思わせるような、静謐な力に満ちた作品。それ…
ある女性の私生活を映した3時間の映画
何も変わらないはずの生活を同じカットで3時間見させられ続けるが、その何も無い生活の歯車が少しずつ狂っていき、最後の10分間で展開が全く変わる。
この映画は家で…
英国映画協会が10年ごとに発表する「史上最高の映画100」で2022年に1位になり、大きな注目と再評価を集めた作品。
夫と死に別れ、日ごとに違う男たちと情事を重ねることで自らと息子の生計を立てる…