飛べ!ダコタのネタバレレビュー・内容・結末

「飛べ!ダコタ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

 終戦から半年後の新潟県佐渡島でイギリス軍の飛行機が不時着。まだ戦争の傷がいえない村民たちは戸惑いながらもイギリス人たちと交流を深めて再び飛行機を離陸させようとする話。

 物語の展開は王道でわかりやすく丁寧に描かれていて、村民たちの群像劇。いきなり現れたイギリス人たちに対して歓迎する者もいれば敵対視する者もいたりしてドラマが描かれていきます。
 日本海の荒々しさと美しさを映し出した映像とそこに溶け込んでいる役者さんたちも素晴らしかったです。

 真面目に奇をてらわずに作られている映画ですが、悪く言えば固すぎで道徳的な映画にも思えてそこらへんが残念と言えば残念でした。出てくる登場人物が全員善人で足が悪い青年が唯一、放火未遂事件を起こすくらいで。最初から最後まで日本人とイギリス人が協力して滑走路を作っていくというだけ。
 それに不時着したダコタが何故、不時着してどうやって修理していくのか? という工程を見せて行ってほしかったです。地元の職人さんとかが修理に一役買ったりとか。
 「頭ではわかっていても心がいう事を聞かない」とイギリス人に不安な気持ちを抱いていたベンガルさんの内面の変化はいつ起こったのか? 息子が戦争から帰ってこずにいまだに生きて帰ってくるのを信じているお母さんのシークエンスなんかも簡単に終わってしまったのが残念でした。
 
 とはいえ、新潟でこんなことがあったんだと世の中に出したことというだけで意義のある映画だと思いました。
半年前まで鬼畜米英と言われてきた村人たちが、様々なわだかまりを超えつつ交流していく話。
話はスゲー良かった。
一筋縄じゃいかない葛藤を抱えながらも、シンプルに「人助け」をしようってなるのも良かったし、村長さんの「戦争を始めたのは私たち一人ひとりでもある。(戦争が始まったのを)誰かのせいにいたら次の戦争がを防げない」って言葉もスゲー良かった。

ただ、衣装とCGがもう一踏ん張りな感じで、それが気になってならなかった。
時代物の衣装はNHKが最高峰なの…か…??
軍人勅諭を唱えながら飛行機を燃やそうとする健一の鬼気迫る様子が忘れられない
批判すると
窪田正孝演じる元海軍兵学校生の木村健一に納得がいかない
多分、彼の最後の言葉は間違っている
「自分は国のために死ねと教えられました」と、戦後も生きる事に戸惑いを隠せなかった男が
最後に気持ちを変え、「子供たちには国のために死ぬなと教えようと思います」と言う
人生を再び生きだすという思いは伝わるけど
自分の受けた教育を逆方向であるけど、ただ繰り返すだけに見えた
これ、いわゆる「自虐教育」の始まりを描く意図があったとしたら、凄いけど
違うよね、場面としては彼の気持ちを肯定している

でも本作
不覚にも、観ている間は泣き通し