パッションの作品情報・感想・評価

「パッション」に投稿された感想・評価

初公開時の映画館(TOHOシネマズみゆき座)にて鑑賞。

大好きなブライアン・デ・パルマ監督の久しぶりの作品。 
めくるめく流麗なカメラワーク、語り口は、健在。 
素晴らしい映画に出会えた日は、幸せ。 


ブロンド女、双子エピソード、画面分割、シャワーシーンなど『デパルマ・タッチ』の特徴が盛り込まれ、確かにブライアン・デ・パルマ監督しか撮れない映画となっている。 

物語は、2人の女性が並んでパソコン画面を覗きこんでいる場面から始まるが、この二人が上司クリスティーン(ブロンド女=レイチェル・マクアダムス)と部下イザベル(黒髪女=ノオミ・ラパス)であり、上司が部下の手柄を横取りしたことから女同士のバトルが始まる。この2人に加えて、イザベルの部下ダニ(赤髪女=カロリーネ・ヘルフルト)も登場させた髪の色による対比が面白い。 

ストーリー展開自体は、アラン・コルノー監督によるオリジナル作品『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』をほぼ踏襲しているが、オリジナル版でモヤッとしていた終盤部分を「イザベルによる殺人映像(盗撮映像)」として呈示することでデ・パルマ監督は結末の明確化を実践して、オリジナル版のフォローをしている。これは、ルイ・マル監督の『死刑台のエレベーター』で「窓の外にぶら下げたままのロープ」を、緒方明監督のリメイク版では確りとロープ処分をして、オリジナル版フォローしたのと似ている。 

この映画、デ・パルマ監督作品として違和感をおぼえるのも事実である。他の監督作品のリメイクであることや、物語が女性同士のバトルを描いた点はデ・パルマ監督の新たな試みとして見ることもできるが、違和感が顕著だったのは『画面分割シーン』である。デ・パルマ監督の場合、この画面分割は緊迫感あふれるシーンで使われることが多いが、今回は画面分割した際の「左側はバレエ場面、右側は狙われるクリスティーン場面」と日常場面と緊迫場面の併映となっており、緊迫場面を異なる視点から分割場面とする従来の手法を変える試みをしているが、日常場面(バレエ場面)が大きく違和感あり、緊迫感を削ぐ結果となってしまったのは残念である。ただ、画面分割の右側のクリスティーンの描写で「分割した画面の中で、更に『クリスティーンを覗く』ような狭窄的な描写」はデ・パルマ監督らしさを醸し出していた。 

また、画面分割の直後から、「実は夢だった」場面でストーリーをぼかしたことで、観客にはクリスティーンを殺した犯人が最後まで分からない。真犯人の描写を最後まで引き延ばすのはサスペンスの質を向上させていると思うが、夢シーンの多用はいただけない。『ファム・ファタール』での「長時間にわたって観客に見せた場面が夢だった」という観客を惑わす手法がデ・パルマ・ファンには「今、延々と描かれている物語は実は夢ではないか」というトラウマになってしまった気がする。『キャリー』ラストの悪夢シーン(墓の中から手)などの「実は夢だったシーン」は効果的だったが、夢シーン多用は避けていただきたい。 
この映画でも夢のシーンがあったが、『ファム・ファタール』ほど長い夢ではなかったのでホッとした。延々と見せたシーンが夢だったというのは、一生懸命に映画を観ている観客を愚弄する行為に思える。 

さまざまな新しい試みも含まれるデ・パルマ監督作品であるが、流麗なカメラワークと映像美は独特であり、デ・パルマ監督の健在ぶりを示す映画だったと思う。
Bondrake

Bondrakeの感想・評価

4.0
もうちょい! デ・パルマ 惜しい感じがするなあ。

 終盤前までに土台となる話を展開させてから 終盤近くでかましてきます。
 でも、ちょっとインパクトが足りないかな。 
 普通のサスペンス映画 になっちゃってるかなあ。 でも、おもしろくないわけでもないし... 微妙ですね。
 前半がおとなしすぎてもう少し"殺人"だとか"血"をみたかったのかも。 
 まあ、デ・パルマはあくまでもヒッチコックオタクのサスペンス・メーカーですからね。

 一年たったらまた観ようかな。
 
2人のオフィスは白と黒ではっきりと分けてました。イザベルのiMacの電源コードまで黒にしていたのには驚き。たまたま?
駐車場のお粗末な自販機や、ロンドンの道にわざとらしく飾ってある「London」のポスター、微妙なデザインのバレエのポスター、会議室にでかでかと貼ってある会社のロゴなど美術としては残念な出来栄えでした。
予算もあまりなかったのでしょう。
よよよ

よよよの感想・評価

3.0
よくわからないけど結構好き
USK

USKの感想・評価

3.2
デパルマ的手法はもう無いに等しいが題材は魅力的である

このレビューはネタバレを含みます

女たちの戦い
仕事の成果を横取りされたり嫌がらせされたり
上司を殺してしまう女

でも答えがわかるまで
何度か「あれ?やっぱりほかのひと?」と思わされておもしろかった

後半とてもヒッチコックだった

レイチェル・マクアダムス目当てでみたけど満足
akM2

akM2の感想・評価

3.3
これぞサスペンスな感じで
それなりに楽しめました。

レイチェル・マクアダムスの新たな一面を見れた感じでした。

2018#272
まーの

まーのの感想・評価

3.3
クリスティーン可愛いけど嫌な女w
イザベルが怖い…
ブライアンデパルマらしい映画でした。

デパルマカットも健在で、彼の大好きなヒッチコックテイストで古典的でもあり、動画配信などの現代的でもある物語はこの人なりのメタファーなんでしょうかね。
結局人は嫉妬で争うんだよみたいなね。

レイチェルは美人なのでこういう役もお似合いですね。死んで当然とまでは言いませんが、性格最悪でしたからね〜
リメイクですけど、久しぶりにデパルマぽい映画でしたよ。
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