配信もソフト化もしないとのこと。いろいろと偶然とタイミングが合って鑑賞。
言葉のひとつひとつに裏がありそうで感情と目的と人格を読み取ろうとしていたらあっという間。話そのものはそこまで凝ったものでは…
思えばオープニングのダンボールを被って覗き穴から職場を見回す主人公の箱男状態は、監督が仰った映画館で見る、ということのメタファーではないかと思ったりする。
息を潜め、その画面を凝視する行為。
そうし…
映画館のみの上映、BGMがない、照明について、間について、アフタートークで監督の映画に対する矜持を感じた。
人間の想像力を信じている、と。
由香里がフレームアウトして泣き声だけが聞こえる定点観測のよ…
陰鬱なルック、生っぽい会話、徹底された長回しで息が詰まる。不穏さが充満しカタルシスは生まれないまま、散りばめられた伏線が徐々に回収されていく。何を見せて何を見せないか、何を聞かせて何を聞かせないかの…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
20231230 出町座
公開当時に見逃してDVDでみよと思てたら全然ソフト化されず、監督のこだわりで劇場でしか公開しない作品だと知りますますみたくてたまらなくなり数年間機会を待っていた作品。
期待…
2010年代に見た邦画の中でも特に印象的。
「由宇子の天秤」を見たときにどこかFORMAの二番煎じ感を覚えたけど、改めて見ると共通した項目は多いものの描こうとしている主とした題材のようなものはけっこ…
このレビューはネタバレを含みます
物凄い映画。
少しの嘘と少しの裏切りがどんどん取り返しのつかない悲劇になっていく。。。
ストーリーはミステリー調でドキドキする。
時系列がバラバラなので、神経衰弱並みに気を張って記憶しないとダメ。…
日本のハネケはここにいました。
「べニーズビデオ」や「71Fragments」。
気持ちの悪さだけが最後まで続きます。
冒頭、安倍公房「箱男」のオマージュなのか
映画の覗き見的性質なのか。
とに…
このレビューはネタバレを含みます
由香里が父と寝ていたことの怨みを綾子が晴らそうとして返り討ちに遭うお話。ソフト化されないのは勿体無いですが、その意図は分からなくもない。
くすんだ色合いはイマイチでしたし、画の美しさも感じなかった…
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