ある職場/些細なこだわりの作品情報・感想・評価

「ある職場/些細なこだわり」に投稿された感想・評価

Atfilmarks

Atfilmarksの感想・評価

3.5
あくまで個人の感想。

見ていて、冒頭5分で不満が溜まりました。
そして見入ること約2時間。
見事に監督の術中にハマった。



たしかに、脚本?に複数の名前を入れたというところから、内容盛りだくさんで
全て問題をサラッと提起してることに、納得できる部分はありました。
ただ、言葉を詰めるあまり、映画という特徴を少し無駄にしているような気もしました。

セクハラにしても、もう少し深掘りできたと思う。本来ならそれだけでお腹いっぱいになるくらいのボリュームがあると思う。例えば日本の文化とか、主役の異動後の答え合わせとか。(ここにもいろんな事実があるはず)

そして最後の主役の判断が、決まっていたとしても、もし長回しで本人たちのことばを引き出したかったとしたら、それも選択させても面白かったと思う。

ただ、これだけのボリュームの内容に対し、タクトを振るった監督は、素晴らしいの一言に尽きます。

映画のこと、ジェンダーのこと、まだまだテレビ以上の一般的な想像から抜けられないこと、いろんなことを考えさせられた映画でした。
優歌

優歌の感想・評価

5.0
なぜモノクロへと変更したのか聞いた時、監督から「これは心の映画だと思った」という言葉を聞いて感動した。
sasha2022

sasha2022の感想・評価

4.2
「これからジェンダーの話をしよう」
まさかの台本なしの即興演技!十人十色の議論を巻き起こす、感情が揺れ動く新感覚作品!男女の違いや社会の経験によってだいぶ捉え方が変わりそうな作品。実際の事件に基づいてドラマ仕立てになっているものの、本作のメインは「職場の序列や立場などは一旦取っ払ってジェンダーとセクシャルハラスメントの議論ができる仮想空間をつくろう」である。誰もが正当に見える迫真の議論。被害者なのに仲間に非難されること、みんなを巻き込んでいるという自責の念。この葛藤と苦しみがサキの迫真のセリフや演技でこちらも胸が締め付けられる。小林君のキャラが破壊的w イケメンなのに「この人生理的に無理かも」を作り出す天才。空回りしすぎて可愛かった。小野さんは女子にいい顔しといて本質はめっちゃ男性的考え。よくいる嫌な立ち回りをしてくれた。そしてサキの先輩役の正義感の強い女性社員。あんな徹底的に守ってくれる人普通の社会には絶対にないよ!ってくらいtoo much great personだったので最後が余計辛かった。。
ある職場で起きたセクハラ事件。被害者(サキ)はネットでの心無い書き込みや個人情報流出などの2次被害を受け、このことがきっかけで会社の存続の危機に陥る。事件の熱りは冷めやらぬままサキを勇気づける職場の仲間同士だけの慰安旅行が計画され、そこで事件の議論と真相が思わぬ方向に向かう。
UCOCO

UCOCOの感想・評価

3.8
現代の日本社会が考えなければいけない問題を、良い意味で「露骨に」表現し切っていて凄い。

職場の人間関係ってこんな感じなんだろうな。。何か分かるわ、ってずっと思いながら見てた。とにかくすごいリアル。
登場人物たち全員が自分の考えをちゃんとぶつけ合うことに感心する。
ここではみんな自我がしっかりあって自分の考えを貫こうとする分、自分勝手に見えるのも辛い。
現実だと、自分勝手に見えるのが嫌で意見をぶつけ合ったりしない人も多いと思う。

ラストが問題提起になってるのは良いのか、或いは逃げなのか、どちらか分からないが何にせよ社会人みんな考えないといけない問題。
問題提起しても、おそらく考えることすらしないのが今の日本社会だと思うと辛いね。
当事者になってようやく少し考える程度。
TIFFにて鑑賞。
実際に起こったホテルチェーンでのセクハラ事件を基に、事件のその後日談という設定のフィクション作品。
当初はドキュメントを取るつもりで取材を始めたというが、名前が出せないためにフィクションを作る事にしたという。
Ryo

Ryoの感想・評価

3.2
ホテルで起きたセクハラ事件を実話ベースにディベート形式で段取りはあるもののセリフは役者さんの言葉を発信したという作品。ザ日本文化の悪しき習慣が見事に詰まっていて本当に苦しかった!セクハラもあるあるだし、被害者が社内の同調圧力やSNSの誹謗中傷の対象になってしまうという二重のハラスメントにより声を上げにくくなってしまう。

自分がどの立場から見るかで何が正義かも変わってくるし、パワハラに近い経験で泣き寝入りせざるを得ない現状に深く共感してしまった。

映画を見た後に誰かと論じたくなるので映画祭のQ&Aがあってよかった。
ゆうき

ゆうきの感想・評価

2.7
実際に生じたセクハラ事件を監督が取材して製作された映画だそうですが、辛口に評すると、良く出来た『企業のコンプライアンス教材』といった感じの作品に仕上がってしまっている…

上映後のQ&Aである方が『この映画を観て色々と考えなければいけないと思った』という主旨の発言をされていましたが、本作品を観てそのような感想が出てくるということは、セクハラに関して日本では理解が全然進んでいないことの現れだと思ってしまった(質問した方を非難しているわけではありませんゴメンナサイ)。

本作品のストーリーは、あるホテル運営会社で生じたセクハラ騒動が、その会社だけでなく、社会的な注目を浴びてしまうまでに発展する、一連の事件を描いている。
メインの舞台設定は、セクハラ騒動が起こってから2ヶ月後の会社の慰安旅行?で訪れた江ノ島の近くの保養所。ここを利用することになる、セクハラ被害者を含めた職場の同僚などのメンバーが、事件の顛末や感想について語り出し(被害者がそこに居るにも関わらず)、それがきっかけで非常に険悪な状況に陥り…
そればかりか、そのまた数か月後の慰安旅行で一同が集まり…狭い保養所の中でお互いの気持ちをぶつけ合う…という展開で物語は進む。

その際、監督も仰っていたが、劇中のメンバーのキャラクター・役割分担が明確に与えられていて、例えばある男性は『ちょっと触られたくらいでワーキャー騒いで、会社全体を騒動に巻き込むな!』とか、一方である女性(管理職?)は『私も若い頃はそんなことはいくらでもあって、それでも我慢して仕事を続けてきたんだよ。』みたいな事を言う人物まで現れる。更には『僕は君の事を思って、ネットにこの事件の情報を流したんだよ!』ということまで言い出すヤバイ奴も登場。まぁ、現実にそういう奴らは未だにいるんでしょうけど、これはちょっとステレオタイプが過ぎて、むしろ映画としては微笑ましい(ただ、現実に居たら殴りたい)。なので、鑑賞者である自分がその場にいたら、そんな奴らは諭したり断罪するよりも、むしろ宥めてしまいそうだ。つまり、令和のこの時代に何を言ってるんだ、どうしようも無い奴だなオマエ…という感じ。

これが昭和や平成の中頃までに上映されていれば評価は全然異なるのだろうが、今の時代の30代男性(自分)には全くもってアホらしいな、と思う。そう、登場人物のみんながアホなのが気になってどうしようもなかった。

有り体に言ってしまえば、アホがアホの議論を観ても、現実問題のセクハラは何ともならんでしょうよ…。この映画のモチーフならば、コーポレート・ガバナンスや組織のオーソライズに視点を置いた方がまだ良かったのに、とまで思ってしまった。

これと似た構成の密室劇では『12人の怒れる男』があまりにも有名だが、これは主人公が人格者であり、かつ時代背景がハマる映画なので、誰しもが没入できるのだ。一方で、この映画は…

ということで、かなり厳し目な批評になってしまったが、ハラスメントの問題を取り上げた、この映画の製作に携わった方々の真摯な姿勢には敬意を表したい。

また、念のため最後にはっきり言っておくが、セクハラするやつはクソヤローだ。
東京国際映画祭2020 32本目

とにかく空気感がリアルすぎる

基本モノクロだったのってサキの心情を表してるのかと思ったけどそういう訳では無いのかな。
2ヶ月前の職場ではもう少し色が付いてたし

何か背景があるのかもしれないけどLGBT要素はイマイチ絡みきってないというか重要な役割を担えてなかったから、とりあえず昨今のトレンドで入れてみましたに見えちゃってもうちょっとやりようがあった気がする

監督、言ってることは全部正しいと思うし完全に同意するけど、熱量が凄すぎてQ&Aという場には適していないというか時間が足りないよ!時間が!
10分オーバーしてますからのあれは駄目だ。良いこと言ってるのに霞んじゃう。
運営スタッフさん非常にお疲れ様です。。
むく

むくの感想・評価

3.3
部屋の中で起こる会話劇だけど、それぞれの意見が大きな日本社会そのもの。どの人物に感情移入するかで、他の人物の見方も変わってくるし、逆にこの状況を客観視することで見えてくるものもあるのではないかな。

「セクハラ」や「女性の権利」を問う映画としては良かったと思う。実話ベースということで、やはり声をあげるのは簡単ではないことを感じる。「嫌われたくない」ってこれが全てだと思う。

あと同性愛者のカップルも登場するけれど、イマイチ。多分、この2人の存在から何かを訴えたかったのかな...と思うけど、この2人に関してはかなりアッサリ。もっと深く掘り下げるか、全く触れないかで良かったかも....
籠

籠の感想・評価

3.8
正しさを巡る気持ち悪さが徹底的に描かれる135分は顔の揃えと配置があり如何にもな行動に対する如何にもな反応が描かれていて様々な感情が増幅されモノクロでの賑わった江ノ島の光景が救いにもならない冷たい世界に見えてくる。特に悲劇の中心人物が役になりきっているので観るものは素顔を勘違いしかねない。
私の知る職場では未だにこの様な出来事が毎月共有されている。当事者が見ても他人事の様な意見を言い出しそうなそんな世の中には必要な一部始終だが、この尺では一般的に広く伝える術が簡単には見当たらない。
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