あれの作品情報・感想・評価

「あれ」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.0
レンタルだとDVDがないようで、久しぶりにビデオデッキで観た。笑

”イットガール”ってファッション雑誌で度々見かけるたびに、今旬の女性たちの意かな、って勝手に理解していたけど、由来はこの作品からだと知って、映画のもたらした影響すごくない?ってなる。

IT=女性は男性に、男性は女性に対して発揮される磁石のように異性を惹きつけ、内面の魅力も兼ね備えた性質、といった定義を冒頭にもらいます。内面も、ってとこが面白いよね、美人で性格も良い、いわゆる理想的な女の子=ITというわけです。

で、そのITは持ちつつも一般庶民のデパートガール、ベティは自分のデパートの新しい社長であるボスに狙いを定める。

快活で向上心強め、でも病気がちな友人に代わって子守もする優しい一面も、ギャップ萌えがすごい。笑
見た目は当時のモダンガール姿でボブに華やかなメイク、膝丈くらいのスカート。デパート勤務だから、最新のお洒落は心得てる。

ただ作中にもあるように、モダンガールたちって前衛的な存在でもあったから、現代にも通用するこの女性たちは当時はふしだらだと思われていた側面もあって、その道徳観との兼ね合いがあの赤ちゃん事件笑

友人の赤ちゃんなんだけど、病気を患ってるから、旧来の価値観を持つ隣人たちに取り上げられそうになる。ベティはそれをかばって、私の子供よ!と言い放つ。

この総動が記事になる!って乗り込む記者は若きゲーリー・クーパー。笑

ボスの部下も勘違いして、
ボスに誤解を与えるところから、王道のラブコメが。


最後にはもちろんくっつくんだけど、その過程が花男を思い出す。笑

庶民的な女性がお金持ちの男性を庶民側に引っ張り込む、周りにはいない女性に出会ってしまった感満載な男性の図。笑


違うのは、ベティが自分の魅力をちゃんとボスに使っていたこと。
比較的長めに彼女の顔が映される場面が多くて、見つめてからふっと目を伏し目がちにする流れがね、すごく美しい。

余韻が生まれる撮り方するなぁって。

ファッションも面白い。
1927年の作品、ちょうどシャネルのブラックリトルドレスが大人気になっていたり、上流階級の令嬢たちは、30年代に向かってドレス丈が長めになっていたり。

Iラインやローウエストが多い中、ベティはウエストマークのスタイルを貫く。
少女感が強く出るのと、彼女が主役だとわかるようにしたのかな?

従業員にボーナス渡す場面とか、ずらーっとデパートガールが並ぶ中、やっぱりベティにちょっとした違いを感じて見つけてしまう。

一般階級だから、ある程度のお洒落は出来るけど、さすがにリッツとかのディナー用の正装ドレスがなくて、自分でワンピース切ったところとか印象的。

ただ限界があって、その前にボスの婚約者みたいな上流階級の令嬢のショットが映されて見事にベティの姿が相応しくない装いだと観客にわからせるのね。

だからリッツの店員は目配せて、端っこの静かな席に連れていこうとするのが、すごくリアルというか。

でもここで負けないのがベティという女性の強さ。
自分の意志がありありと感じられる彼女の表象は重要。

ファッショナブルな装いが映される映画の魅力は視覚的なショットの強さ。

ラストの船を背に向かい合うベティとボスの間にITが現れるショットのなんとお洒落なこと!

そして、ここまで語られてきた『あれ』、サイレント作品でございます。笑

すっごく繋ぎが上手くて、普通に現代にも通用するプロット。

ふと思ったのは、やっぱり台詞や説明がない部分に浮かび上がる状況や立場、心情を視覚的に訴え、伝える部分でヴィジュアルやファッションの力は発揮される。当たり前なんだけど、忘れるくらい映画を観ることに慣れてしまっている気が…。

多分ファッションの情報を知るとかなり面白く観れるラブコメ作品でございます。
Haruna

Harunaの感想・評価

4.0
講義で鑑賞。

授業で観たので分析的に
今回は観てみました。
初期映画(「月世界旅行」)と比べると
カメラワークが豊かで
ストーリーに重きを置いた感じでした。
撮影場所も屋外もあり現代の映画に通じるものでした。

90年ぐらい前の映画で、しかもサイレントにもかかわらず、ストーリーが面白かったです!
単純なラブコメなので観やすい!

ベティのキャラクターが小悪魔的な感じでキュートでした!
最終的にみんながハッピーな終わり方だったのでよき!
まる

まるの感想・評価

3.5
サイレント時代のセックスシンボルであるクララ・ボウがイットガールと呼ばれるほどに有名になった作品

玉の輿に乗ろうと奮闘する女の子の話だがラブコメ言ったほうが早い映画だろう。
その奮闘姿が可愛い。

ラストのシーンは洒落ていて是非観て欲しい。
rico

ricoの感想・評価

3.6
意外と面白かったんだけど(とはいえエイリアン1.2より上とか点数崩壊してるな)。
コメディ色もちょっとあるラブロマンス。
尺が短いからか、セリフも多くないが、珍しく全然飽きずに見れた。
単純にメイクと服を見てるだけでも個人的に楽しいのだが、ベティの「最早ただの情緒不安定なのではないか」と思える気性もみてると面白い。
「家にかえるのよ!」って言われた時は、まじかよ!ってなったけど、さすがにそこまで映画も崩壊してなかった。
結局のところ「あれ」が何なのかはイマイチ分からない。
ao

aoの感想・評価

4.0
授業で観た。自ら運命的を演じITを作り出して行くのがおもしろいし、それ自体が彼女の魅力