月光の作品情報・感想・評価

「月光」に投稿された感想・評価

幼少期の近親者による性的虐待が、人格や思考の形成に甚大な悪影響を及ぼすだけでなく、実の親から子供として扱われないことが、どれ程子供の心に深い傷を追わせるか、更に成人してからもレイプ被害を受けてしまうことが、想像を絶する深い傷を心に残して狂気を呼ぶ様が心に突き刺さる…
Sam

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4.6
なかなかパンチあるよ。と忠告通り僕のツボにクリーンヒットしてきました。
summeri

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2.7
記録
映画館で観る映画だ。
芝居に心打たれる瞬間はあるものの、話全体的に読解のヒントがやや少ない印象で心情についていけない部分もある。
奥

奥の感想・評価

3.0
言葉にできない。
だから、映像や演技で訴えられるのかというのもかなり難しい。

忘れることもできない、話すこともできない。
聴き手がいない。

今の日本というか世界の問題の一つでもある「性的虐待」について、現代の人たちがこの作品を見て、何を思って、何を考えなければいけないのか…。

今の人たちが今一番見なければいけない作品だと思う。
marrikuri

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5.0
この映画の良さは、私にしかわからないだろう。
一応、映画論的なことだけ書いておく。

主演の佐藤乃莉さん。泣いてる時も、穢されてる時も、ベージュ色のゲロ吐いてる時も、烏の白い糞を顔面に浴びた時(!)も、乖離や恐慌を来してる(ほぼ狂ってる)時も、美しすぎるままでありつづけた。
しかも“愛でるキャメラ”“愛でる観客の視線”が仮に佐藤さんに刺さっていこうとしても、それを正当に“押し返す”オーラが彼女にはある。「女優として以外には存在しちゃダメでしょ」と称えられてよい、ちゃんと自然演技が体得できてる人。
その確かさは、一部の女性ファッション誌(例えばVERYとか ←世代じゃないけどサ)の持ち重りする感じにちょっとだけ近いかもしれない。ああいう雑誌の、特に見開き広告ページ等から私たちが受ける“抗しがたさ”。血やアザや苦悶があろうとなかろうと、ズシン・ズシンと来るツルツルの紙の品位の内に、すべては映えつづける。

そんな凄艶さをただの一瞬も邪魔しなかった小澤雅人監督は、拙くない。あざとくない。いやらしくもない。時たまの説明不足は、人物たちの存在感と言動にほぼすべて補われている。「生活感のない美女(美男)を、生命感一杯に咲かせる。それによって結局すべてを描ききる」。これって、古来の映画の責務の一つだ。少なくとも私は、説明不足が苦にならなかった。

そしてこの映画の一番凄いところは、佐藤おねえさんに、まったく別の人形美を持つ石橋宇輪ちゃんがピタッとくっついてること。殺気と友情。二人いるから話が持った。すばらしかった。




…………と、こんなことを書いても何も語った気がしません。

レイプ犯罪は一回で無期懲役、二回で死刑ということに刑法改正すれば、確実に減ると思う。(オレオレ詐欺も、被害額100万円以上で無期懲役、200万円以上で死刑にすれば、必ず減るよ。詐欺と性犯罪にこの国は甘すぎるんだよ。)
ところで、子供の時、友達のお父さんの部屋に友達と忍び込んで、時々古いビデオをこっそり観たりして楽しんだことがある。ある日、確かアメリカの映画で、自分をレイプした男たちを順々に殺していく復讐物を観たような記憶がある。風呂場で男のあれを切っちゃう場面、怖かったけど子供心に痛快だった。何て題名だったかな。どれぐらい痛いのカナ?
Ayah

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3.1

このレビューはネタバレを含みます

普段ドキュメンタリーに触れていることもあってか、この映画はどうしても「物語」に見えてしまう感はぬぐえなかった。
でも、役者さんたちの迫真の演技もあって、作品の世界に引き込まれるだけの「生々しさ」は強くあったと思う。

ただ、観終えてから、どうにも宙ぶらりんなモヤモヤ感が、、、

(1)これを観た男性は、自分事としてひきつけられるのか
性暴力の加害者になるのは、極悪人や頭の異常な人(だけ)ではない。そもそも性暴力自体、レイプのような分かりやすいものだけでなくて、痴漢やセクハラとか、恋人間のデートDV的なものも、「性暴力」に入る。そして後者のほうが、「一線を越えない」分かりにくさがあったり、無自覚である(相手が合意したものと勘違いしたり…)がゆえに、実は深刻なのではないかと個人的には思う。

ただこの映画で描かれているのは基本レイプだから、男性陣の大半は、距離感が遠く感じるのではないかと思った。

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(2)トラウマの「深さ」だけでなく「長さ」も重要
この作品で描かれているのは、事件が起きてから、そんなに月日が経っていない頃までで、被害から間もないPTSDやフラッシュバックは、これでもかって言うくらい「深く」描かれている。

ただ、負った傷(トラウマ)は、たとえば警察に被害を届けたとしても、それで犯人が捕まっても、親に打ち明けることができたとしても、たぶん癒えない。

性暴力の被害は、その事件に関わる範囲だけで完結するわけではなくて、その後の異性との信頼関係構築とか、長く、広く、繋がり続いてしまうことも、もっと知ってほしいなって思った。

(3)女性側の「非」と勘違いされる…かも…?
この映画をすでに観に行っていた友人男性から、彼が一緒に行った女性たちが、「これは主人公(被害に遭った女性)側も誘ってるよね」というような話をしていたと聞いた。
実際、映画のなかでは、被害女性が、過去に不倫をした大学教授に自ら歩み寄って行ったり、見ず知らずの男性に自分から迫ったりするようなシーンも盛り込まれている。

これはおそらく、「性」というものへの価値観(規範?)が暴力によって打ち砕かれて歪んでしまったがゆえの、反動のようなものだと思うのだけど、すごい暗示的(?)だから、「女性側がイヤラシイ人だったから被害に遭ったんでしょ」って感じてしまう人も少なくないのかなって思った。



個人的には「靴」での暗喩(女性性の象徴であるかのようなハイヒールと、女性性を否定するかのような運動靴との象徴的な描写)が面白くて、いちばん気に入ったかな。
制作側が観て欲しい人達にはこの映画は観られることはないのだろうな。
言いたいことはいろいろあるが、まあいいか…
新文芸坐では、ひかりをあててしぼる、との二本立て。両映画とも監督と主演の登壇も組んでいただき、鑑賞後はグッタリ。
okyk

okykの感想・評価

3.0
新文芸坐にて。

テーマが重い・・・
人間不信に陥りそうな映画でした。
見ているだけで辛いです。
Shizuka

Shizukaの感想・評価

4.0
本当のことを言うと、この作品は見る予定がなかったのですが、映画の日だったということと、佐藤乃莉さんが舞台挨拶に来ている、ということで観ました。いやー、これ、絶対私、苦手なやつやーって思っていました。

しかし、実際見てみると、とてもいい映画でした。見てよかった。
ただ、レイプされた女性が立ち直って、さぁ、頑張って生きていこう、みたいなものではなかったです。

その事件に、巻き込まれてしまった主人公の、本当の、行き場のなさ、沢山の叫ぶシーン。
実際に、それがあることの現実。

臭いものには蓋をしろ、ではないけれど。
被害者の心の叫びの芯の部分を、この映画に関係した人全員で作り上げてた、感じがにじみ出ていてとてもよかったです。「全員で作る映画の素敵な部分」というのがこの作品の見所のひとつだと思いました。

映画館で、被害者にあった人のためのNPO団体のパンフレットだったりを配っていたのもよかったです。
私が新井英樹の『キーチ!!』が映画的で大好きなのは、徹底したディティールにあり。
性的虐待を受けてる少女は、学校や普段着で絶対ズボンしか履いていない。
そこに彼女の内面も見えてくる。

というわけで、スカートをヒラヒラさせる女性2人の苦悩が、どうしても切羽詰まって見えず。
アザもあっさり治ってるし、あんな事あっても肌出してるのも何だかな〜。
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