【テーマが深刻だからいい映画とは限らない】
ヒロインは若いピアノ教師だが、子供時代に性的虐待を受けた経験があり、そのせいもあってか、現在でも男と正常な関係を結べない。そしてピアノの教え子も父親から…
幼少期の近親者による性的虐待が、人格や思考の形成に甚大な悪影響を及ぼすだけでなく、実の親から子供として扱われないことが、どれ程子供の心に深い傷を追わせるか、更に成人してからもレイプ被害を受けてしまう…
>>続きを読む言葉にできない。
だから、映像や演技で訴えられるのかというのもかなり難しい。
忘れることもできない、話すこともできない。
聴き手がいない。
今の日本というか世界の問題の一つでもある「性的虐待」に…
この映画の良さは、私にしかわからないだろう。
一応、映画論的なことだけ書いておく。
主演の佐藤乃莉さん。泣いてる時も、穢されてる時も、ベージュ色のゲロ吐いてる時も、烏の白い糞を顔面に浴びた時(!)…
このレビューはネタバレを含みます
普段ドキュメンタリーに触れていることもあってか、この映画はどうしても「物語」に見えてしまう感はぬぐえなかった。
でも、役者さんたちの迫真の演技もあって、作品の世界に引き込まれるだけの「生々しさ」は強…
制作側が観て欲しい人達にはこの映画は観られることはないのだろうな。
言いたいことはいろいろあるが、まあいいか…
新文芸坐では、ひかりをあててしぼる、との二本立て。両映画とも監督と主演の登壇も組んでい…
©2016 『月光』 製作委員会