アマノジャク・思春期の作品情報・感想・評価

アマノジャク・思春期2016年製作の映画)

上映日:2019年07月27日

製作国:

上映時間:31分

3.7

あらすじ

「アマノジャク・思春期」に投稿された感想・評価

2020.2.2 5
中々重かった。その後の宮台真司のトークショーがよかった。
呪いと救い。最近の日本は呪いを感じる人が少なくなっている。聖なる娼婦としての女性。上野千鶴子は映画で描かないでと言った。
幸せと感じるのが95%、一方人に迷惑をかけないなら何をやってもいいと思うのが先進国が80%に対し日本は30%。同調圧力や嫉妬心。沢尻エリカの公判に来た人、反省してるか見る、など。

このレビューはネタバレを含みます


備忘録

彼の声は誰にも届かない

監督の作らなければという意思
映画で救われる

このレビューはネタバレを含みます

31分と短いですが、しっかりと小学校高学年の子どもが抱く不安や葛藤が描かれてました。コンプレックスに縛られ、将来、いや、それどころか一寸先にすら希望を見出せない少年の姿には思わず涙が…。受け口を隠すためのマスクは残酷な世界から身を守るための必要不可欠なアイテム。そのマスクがいじめで汚れてしまうところなんてもう…(泣)

監督さんも思春期に同じ悩みを持っていたそうで、18歳の時に顎の矯正治療をされたんだとか。子どもの頃の辛い思い出は忘れたいはずなのに、映画に収めようとしたのは「今」があってこそ。映画の中では絶望しかなくても、それは人生の一部分であり断片に過ぎないのかなと。もしかしたら私たちが感じる生きづらさも断片的なのかもしれないとちらっと感じました。

今日のK’s cinemaは映写機のトラブルで上映時間を過ぎても上映出来るか分からずちょっと焦りましたが、10分遅れでようやく上映OKに。舞台挨拶で訪れた監督さんがロビーで見せたホッとした表情にこっちも和みました。
ちか

ちかの感想・評価

-
下北沢トリウッドにて鑑賞。
下顎前突や発達障害を背負っている少年とその周辺の人間模様を良くも悪くも誇張することなく表現した映画でした。
変な誇張が無いからこそ、とても残酷に思える場面があり、救いようもない世界観がちゃんと描き出されていたように感じる。
小学6年生はそれなりに賢くなってきているものの、まだまだ純粋な部分も残しており、それがまた暴力的な印象を与えている。子供たちの演技には感嘆。
各々の感情をぶつけ合うシーンは目が離せなかった。
あっという間の30分で、観覧後はなんとも言えぬ心がひたすらざわつきました。きっと賛否両論あるんだろうなぁと思いながらも、そういう意見の広がりがイジメに対する考え方やハンディキャップの捉え方を再考する潮流になれば良いと思いました。
ぴろし

ぴろしの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

衝撃を受けた映画だった。
剥き出しの暴力の萌芽ともいえる小学生のイジメのリアルな描写。
家族や友達、先生、好きな子からの隔絶と絶望感。
受け口という身体的特徴に加えて発達障害を抱えた少年。
描かれた1990年代には発達障害という概念も世の中には無く、人間の生きづらさが凝縮されている映画だと思う。
監督の子供時代をモデルしている。
ということはこの絶望感の中で生き抜いて、その過去に向き合い表現したということ。
そこに希望を感じた。
まずはこういうことがあるというの知ることが世界を自分事化し、愛の深さを学んでいく一歩なのだと思う。
Tomo

Tomoの感想・評価

4.5
小学生の低学年における、異質なものに対する恐怖心。そこから生まれる嫌悪感と差別意識を端に発するイジメ。私自身も被害者であったことも、加害者であったこともあり、当時の小さな世界で生まれる食物連鎖、イジメがイジメを呼ぶ誰も喜ばないドミノ倒しの空気感をまざまざと思い出させられた。
監督の実体験に基づいた作品で、その監督が今は笑顔でいてくれるから、色々な受け取り方ができるラストシーンも、ハッピーエンドであったと思うことができる。
砂場

砂場の感想・評価

4.1
下北沢トリウッドで鑑賞。
うけ口の小学生がいじめを受ける話で相当見てて辛いものがある、、というのも両親も先生も弟もイマイチ彼を助けてはくれないのだ。彼の内面を理解し寄り添うどころか、周りの人間は正直彼をメンドくさく思っている。
彼もまた自分のせいで周囲の人間がギスギスしていることに気がついている。
劇中の歯医者の説明によると、18歳になれば顎の手術はできるということでありそれを聞いた主人公は18歳になることが唯一の希望だった。このフレーズの重さたるや、今10歳なのでなんだかんだでまだ8年もある。その間中学、高校をサバイブしなければならないのであり8年が永遠にも感じられるだろう。

上映後の舞台挨拶で監督が言っていたが、これは子供の頃うけ口で18歳で手術をした彼自身の経験に基づくものだ。確かにいつもマスクをして給食も口を隠して食べる場面などは経験者でないと思いつかないかもしれない。
また彼自身が言っていたが、決してうけ口だけが問題ではなく発達障害の傾向もあったらしい。

映画には自殺をほのめかすような場面は意外にも?無かったが、消えて無くなりたいと思っても不思議ではない。そう考えると現にいま監督自身が生きており本作が海外でも評価されつつある事実がこちらをホッとさせる
くらかった、、。
子供は居場所を自分で作ることが出来ない、から家庭にも学校にも居場所がないとほんとに苦しい。分かる。それを表現したいことも分かる。
でもそれを表現したいなら、もう少し主人公の男の子の背景を描き、観客と主人公との距離を近くしないと、主人公に感情移入できないと思った。
Rietveld

Rietveldの感想・評価

4.0
ゾワっとくる音の効果が印象的だった。
優しさと厳しさを兼ね揃えた女の子のセリフも印象的。
kazit

kazitの感想・評価

5.0
60代爺の感想 通りすがりに軽く覗く程度の感じで鑑賞しましたがファーストシーンから引っ張られました。 自傷や凄絶な虐めの数々のシーンとサイレント的な映像手法で主人公の八方塞がりによる苦悩がよく伝わってきました。 子供て原初的な残酷さを持っています。そしてそれをストレートに表現しますね。違うもの同士協調にズレがあると排除する。これは加害者被害者にも双方あります。しかし加害者の方が有利な事で弱肉強食的な構図が出来上がる訳です。しかし世の中は弱肉強食ばかりで出来上がっている訳ではありません。強肉弱食の構造もありますね。つまり両方で成り立っています。大人になる程その世界に皆移行していきます。そこで時に皮肉な逆転が起こる訳です。ラストでは主人公が未来にその強肉弱食の世界 に移行していく兆しを感じました。しかし女の子は擬人化した自分でしょうか?? または他の何か???いずれもそれに導かれた後に帰宅したシーンで禅の説話である 啐啄のような準備段階に入ったなあという印象も受けました。 さてこの映画は過去現在という直線的な時間の流れからパラレルワールド的な世界にそれぞれを導き各自に気づきを与えてくれる映画じゃないかなあと想います。 幅広い年齢層に観て貰いたいですね。
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