マナカマナ 雲上の巡礼の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ネパール山麓と寺院のある山頂を結ぶロープウェー。ゴンドラ内の固定カメラが捉えた人々の様子…会話や窓越しに見える景色。一気に上り一気に下る片道10分程を1ショットに収めた映像&音を何度も繰り返し見入…

「マナカマナ　雲上の巡礼」

本作はシアター・イメージフォーラムにて特集上映されたハーバード大学感覚民族誌学ラボ傑作選「ハント・ザ・ワールド」上映作品の一つで、2010年から2019年の間の10年間…

「映画」の中で最もドキュメンタリーに寄っていて、「ドキュメンタリー」の中で最も民族誌的映像に寄っている。しかしそれでいてアートでもある。

2時間弱の映像の中で、私はただ数組のロープウェイの乗客とそ…

11本の短編映画集。みたいな。
ホッとした気持ちになった。
終わり方が粋。
視線とフレームを利用したボケが光る。

三組目の夫婦。
二人とも神妙な面持ちだ。
旦那がなにかを持っている。
赤いヒラヒラ…

ハーバード感覚民族誌ラボの作品の中では『リヴァイアサン』の次に良い。

両作ともに映画の操作主が非人間である。この『マナカマナ』ではロープウェイが物語世界の操作主となっていて、映画のリズム、空気、偶…

ロープウェイの乗客たちを10分弱ずつノーカットで延々と写していく映像。最初の2組はまったくの無言で、少し意識を失いかけ、ひょっとしてこれが延々と続くのか？ならば無理せず寝よう！と開き直ったところで次…

ネパールにあるマナカマナ寺院へ向かうケーブルカーの中で撮影された映画。こちらが知ることができるのはケーブルカーから見える景色と乗客の話から伝わることだけ。
片道７分の巡礼行をワンシーンワンカットで撮…

想像を絶する長回しに、いつになったらカメラがロープウェイを出るのかと祈るような気持ちで、入れ替わり乗ってくる人を見続け40分、暗闇の後に乗ってきたのはヤギだった。絶望した顔で15分間ヤギの肛門を見続…