わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱の作品情報・感想・評価

わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱1978年製作の映画)

製作国:

上映時間:43分

3.8

「わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱」に投稿された感想・評価

HirokiGoto

HirokiGotoの感想・評価

3.9
「(水俣病の患者さんが)何か新しく始めようとする時、一番障害になるのは親なんですよ」

原田正純先生の言葉。
その障害に抗い、コンサートの成功に全力で奔走する患者さんの声・姿に心を打たれる。

その苦労の後に流れる石川さゆりの声がどこまでも透き通り、彼らの苦労と喜びを伝えていく。

2017年の2/11、あの日から40年経つ今…
還暦を迎えた彼らはまた…石川さゆりさんを水俣に呼んでコンサートを行うそうだ。

成功することを心から祈りたい。

110
ササキ

ササキの感想・評価

3.8
胎児性水俣病患者の若者達が水俣市で石川さゆりコンサートを企画し実現させる。大人に近づき、何か大きなことを成し遂げたいと思ったのは、普通に訪れるはずであった青春を自分達の手で呼び起こそうとしたからなのだろうと感じた。コンサート本番、青い照明に照らされた石川さゆりの歌声には患者と直接話している時には見せなかった、痛ましさのようなものが表出され情感に強く訴えてくる。
石川さゆりが歌う最中に、 はさまれる彼らの患者を訪れる旅がとても良い。廊下を歩く鬼勇さん、チケットを手売りする鬼勇さん、舞台上で感極まって体を震わせ、それでも舞台を降りようとしない鬼勇さんの姿に泣ける。20歳になってなにか成し遂げておきたい、成し遂げたいという衝動があるのはほんとに素晴らしいことだなと思った。
先天的に水俣病を持つ2世患者が石川さゆりの水俣招致とコンサートの企画を成功させる。
ナレーション主体だがいい映画であった。石川さゆりの芸能人オーラ半端ない。

冒頭で医学者が「なにか新しいことを始めようとするとき、最も障害になるのは親なんですよ」と言ってて、このひと信頼できると思った。
もうちょっと長くてもいいから、親の反対だとか青春要素は欲しかった。

ラスト、石川さゆりの歌が始まると、カメラはステージから水俣の町を写すショットに切り替わる。
ここがすごくよくてね。
『コックピット』のラストの開放感を思い出した。
『水俣 患者さんとその世界』に出てきた小学生の男の子が成長した姿でこの作品に出ている気がする。
話し方も顔もそっくりだったので恐らくそうなのだと思う。感動した。