虫女の作品情報・感想・評価

虫女1972年製作の映画)

충녀

製作国:

上映時間:116分

3.8

「虫女」に投稿された感想・評価

演出とか編集は面白かったけどちょっと難しかった。またいつかチャレンジしたい…
 「それはオ○ン○ンだ」

 赤ちゃんが鼠の踊り食いをしたり、肩たたきに指パッチンモーションを挟んできたり、奇怪な描写が色々あるが、序盤から『下女』と同じ顛末になるのが見え見えなのでそこまで。

 こんなブッ飛んだ映画がその年の韓国観客動員一位になるなんて韓国の観客は訓練されてるなぁ(笑)
下女のセルフリメイクだが、死んでもいい経験の様に贅肉を削ぎ落とさずに、どんどん肉付け、いや肉詰めしている映画的肥満作。ギャグとカラコンが満載(単にフィルムの劣化なのかもしれないが……)ひょっとすると下女は本作と死んでも〜の3作で1つなのかもしれない。劇中ピアノ演奏(ネズミが喜ぶという設定)の禁じられた遊びは不倫のメタファーでネズミは人間のメタファーか?しっかし冷蔵庫に赤ちゃんはなぁ…オテサーネクの赤ちゃんすくいよりインパクトある。
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.3
なかなかイカれた映画。展開のぶっ飛び具合、奇妙な演出、フィルムの劣化が相まって悪い夢を見てるような感覚になる。後半からは特に這い回る鼠、冷凍漬けにされた赤ん坊など悪夢のようなイメージが頻繁に挿入される。
ストーリーは下女と同じく家に寄生し男を破滅させる女の話。しかし下女とは違い男の妻の立場が強く、愛人となった女も妻に実質飼い慣らされた状態となっている。また、妻と愛人が共同して男の男性性を回復させようとしてるのも本作の特徴となっている。鼠が頻出するのは家に寄生する存在の象徴としてかな。
ガラスの机に飴玉をぶちまけてその上でセックスするのを下から撮って、飴の振動でその激しさを演出するシーンが変態っぽくて笑った。
yuki

yukiの感想・評価

3.8
性的に不能になった男たちが集められた病棟から物語は始まる。交尾の後にメスがオスを取って食う虫が居るという。それを人間に当て嵌めて、男の方が平均寿命が低い理由を、「女に殺されているからだ」とする生物学者の話から、一気に回想へ。
妻の尻に敷かれている50男の愛人になった19の女だが、彼の妻は女を追い出すどころかあろうことか給料を渡してペットのように囲い込む。見知らぬ女に夫を半分取られながらも冷静沈着な妻の心情が複雑すぎて理解出来ず、底が見えない。水槽で繁殖する鼠と、それを食う赤ん坊。所々辻褄が合わなかったり不自然だったりして、精神病患者の夢を見ているよう。
フィルムの褪色による色彩のブレと、演出によるカラーグレーディングの判別が難しい。
主人公の女子高生が、家庭の経済的苦境から水商売の女となり、どんどんおかしな方向に転がっていくのを観て、何故か頭に浮かんだのは、「団地妻昼下がりの情事」
平凡な妻白川和子がトントン拍子に不倫を伴う生活に転落していくテンポ感が似ている感じがしてしまったのである。同時期の映画なので当時の風俗、ファッションやアート感覚等、日活ロマンポルノが全体的にこの作品に似ている感じもするかな。
出てくる屋敷とかの周辺がまだ住宅が建ち揃ってなく、造成されただけの分譲地みたいになっていて、多分この辺は現在韓流映画を観ていたらよく出てくるソウルの高級住宅街っぽいなと思ったり。高架道路とかビル等を含めた場面を見て、アントニオーニっぽさが意識されてるのかこちらの気のせいか、、、
キム・ギヨン映画の中では下女に次いで好きかも知れない。
評判の『下女』は満員札止で見物が叶わず。でもこの映画も随分お客さん来てました。

ストーリーやディテールはまあ置いておいて。
私には後半の冗長な語りは耐えられませんでした。
鈴木清順さんなら70分で、もっとダイナミックに楽しませてくれます。

いや、これがこの人の魅力ですやん、楽しんでくださいよ、と言われれば、そこで話は終わってしまいます。
じゃあどこが嫌いなのって言われると、やっぱり編集が雑、というか「行き当たりばったり」ってとこじゃないかしら。
私には単に「勢い」で撮ってるようにしか見えませんでした。
KOUSAKA

KOUSAKAの感想・評価

4.0
シネ・ヌーヴォ、キム・ギヨン監督特集上映の2日目1本目に鑑賞。

Me,Too運動隆盛の現代では絶対あり得ないような設定に、やりたい放題の演出の連続が堪能できる、まさにキム・ギヨン節ここにあり‼️という1本でした。

まず例によって映画冒頭のメタ的演出。男性患者ばかりの精神科病棟におけるやり取りで、この作品の主要テーマが事前に説明されます。男性患者全員が、女性によって不能者にされてしまった人ばかりで、交尾後にメスに食べ殺されてしまうオスの虫と、自分たち不能だめんず😆を重ねあわせて論じていきます。

本編が始まると、まさに主人公の男性キムが、やり手社長の奥さんへのコンプレックスから不能になってしまった人で、それが若い女性ミョンジャによって性機能復活となるわけですが、そこからがムチャクチャで、なぜか奥さんとミョンジャが契約を交わして、キムの「公式愛人」としての生活が始まります😅

まあ当然ながら、そんな生活が穏当に続くはずもなく、怒涛のような地獄絵巻がスタートするわけですが、ここからはキム・ギヨン監督の突拍子もなく続く演出のマジックをひたすら堪能すれば良いだけです😎

キム・ギヨン作品の常連キャストともいえるネズミ(大量発生😵)も登場しますし、なぜか冷蔵庫の中には赤ちゃんがいるし、ガラステーブルの上で転がるカラフルな飴玉にまみれながらの性行為から、肩たたきの合間に挟み込まれる謎の指パッチン😆まで、意味不明なんだけど何かギラギラした熱量に、完全にヤラれてしまいました‼️面白かったです‼️
び

びの感想・評価

4.0
端的に言えば恐妻の影響で不能になった50歳の社長と19歳の高卒女子が擬似結婚するお話。『下女』のセルフリメイクと耳にしていたものだから、父親を亡くした高卒女子が、貧困に喘ぐ一家を救済するべくスナックの敏腕ママを頼りに妾となってブルジョワ一家を崩壊へ導くのだと思っていたけれど、今作の本妻は『下女』のメイドと違って高卒女子よりも何枚も上手で逆に飼い慣らされる始末。血の儀式を交わしてから少しずつ狂い始める高卒女子が素晴らしい。後半は少しダれるがネズミを食う赤ん坊、冷凍された赤ん坊などなど視覚的にも狂ってて終始楽しい。肩たたき→指パッチンの下りはマジで意味分からないけどギヨンの中ではかなり好き。
C

Cの感想・評価

3.8
肩たたきの指パッチン、知らない女の集団が家具を壊していく、大量の飴玉の上でのセックス、冷蔵庫の中から産まれる赤ちゃん、ネズミを食べる赤ちゃん、家族と妾に給料を配るお母さん。音の使い方、映像の入れ方?がすごい。
私もストレス発散に人の家で瓶投げまくりたい
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