電車の操縦席からの視点で風景が流れる描写が、それぞれ花嫁側と、花婿側の視点の切り替わりを示しているようで素敵だった。後半は展開が短い時間で移り変わり、登場人物それぞれの異なる思惑の発露にドキドキさせ…
>>続きを読む伝わらないという状況を粛々と生きながら、不意に伝わってしまうことがある。それは強烈な体験になる。これもまた濱口竜介に一貫した主題と言える。
この映画においても意思の伝達は視覚よりも聴覚に託されている…
58分という尺で一組のカップルの結婚直前までしか描かれてないのに結婚の全てが映っているんじゃないかと結婚してない自分でも感じる。笑顔で祝う場所で修羅場になって違う意味で笑っちゃう雰囲気になっちゃうの…
>>続きを読む結婚式を挙げる/挙げないの気まずい禅問答がどことなく今泉力哉っぽいなあと思っていたら、脚本とは全く関係のない「美術予備校生徒役」のクレジットに今泉力哉の名前があってガチでおったまげ。本当にどういうこ…
>>続きを読むあまり冴えない濱口竜介だった。結婚とはゴールではなく茨の道の始まりに過ぎないという意味での「not the end」オチなど、言いたいことはよくわかるのだが、撮影や台詞回しの切れ味がどうしても足りな…
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