永遠に君を愛すの作品情報・感想・評価

永遠に君を愛す2009年製作の映画)

製作国:

上映時間:58分

3.6

あらすじ

「永遠に君を愛す」に投稿された感想・評価

これに限らず結婚の誓いってほぼ茶番。河合青葉と岡部尚の関係は「PASSION」のパラレルワールドとして観てもおもしろい。
仕事をやめて奥さんになる事を承認/提案する男はやめた方が吉。
結婚相手と不倫相手の“服を脱ぐ”“電車に乗る”の連動がよかった。
ハレンチでもインランでも虚構よりはよっぽどええ
min

minの感想・評価

3.9
PASSIONと似ているけどこれはさくっと観られる。なんか上手く言えないけどけっこう好きだった。気づけばだんだん濱口竜介の世界にハマってきているからもう1回寝ても覚めてもも観よう……
Noir

Noirの感想・評価

-
2者の間の溝が明るみに出てもう離れてしまいそうな状況に陥りながらもともに歩こうとする様子。相手の真意も行動も100%知ることはできない以上、幸せの象徴として描かれがちな結婚は清濁併せ呑むことなのかもしれない。
3人の天使像オブジェの裏で飛び乗って担いだ状態でまた映るのよかった。
hachigo

hachigoの感想・評価

-
めちゃくちゃ評価しずらい作品。
結構ずっとカメラが好きなんだけどわかってくれる人おらんかなおらんか。
普遍に切り込んではいるものの普遍の発見にまでは至らないという印象。
どうすればよかったのかは分かりません。もう最近何も分かりません。

弟よかったよBITCH
tetsu

tetsuの感想・評価

4.0
『スパイの妻』を観た後、猛烈に脚本を担当していた濱口監督の過去作を観たくなり、友人に借りたDVDから鑑賞。


[あらすじ]

婚約相手の誠一がいながらも、かつての同級生との不倫関係を続けている永子。
そして、訪れた結婚式の日、真実が白日のもとにさらされて……。


[感想]

男女関係のもつれから浮かび上がる"他者を信じること"の凄まじさ。

『スパイの妻』の物語へも共通していく濱口作品の核が如実に表れた、少し滑稽な人間ドラマだった。


[濱口作品として]

1時間尺といえども、滲み出る濱口作品としての面白さ。

河井青菜さん、岡部尚さんといった監督の前作『PASSION』に引き続く役者陣の起用はもちろん、「電車」、「窓際に寄りかかる登場人物」といった、監督作品お馴染みのシーンも興味深い。

なんといっても、男女間における「信じる」ことについての物語が、いかにも濱口節という印象。
4人の男女を中心にした滑稽な恋愛模様が、クライマックスの結婚式で集束していく展開も見事だった。


[作品を彩る心地よい音楽]

アコースティックギターの音色に、漂うような歌声。

作品序盤から、本筋とは関係なく写し出され、物語を彩っていく男性2人の不思議な音楽も魅力的だった。

歌を担当した岡本英之さんは、濱口監督の代表作のひとつ『親密さ』でも音楽を担当しているほか、『スパイの妻』のエグゼクティブプロデューサーとしても活躍しているそう。

多岐にわたる才能に驚きつつ、今後の活動にも注目したくなった。


[地味に気になるカメオ出演]

また、クレジットで、クライマックスの挙式シーンにおけるエキストラを確認していると、思わぬ発見が……。

いまや、日本映画を背負う人気監督となった今泉力哉さんほか、2018年に『ゴーストマスター』を公開した監督・ヤング・ポールさんがいたりと、インディーズ映画ファンには少し嬉しいサプライズがあった。


[終わりに]

長尺が多い濱口監督作品の中では、かなり短い1時間という尺。

そのコンパクトさの中に、作家性が凝縮された内容と、濱口作品の入門としても見やすい本作。

ソフト化されておらず、鑑賞するためには、特集上映や衛星放送、もしくは、サンクスシアター(ミニシアター募金プロジェクトの特典)を使用するという、敷居の高さはあるものの、気になっている人は、観て損のない一作だと思う。


参考

▶ Let's Talk by hideyuki_okamoto
https://soundcloud.com/hideyuki_okamoto
(実は、ここから、挿入歌が聞けたりします。 ※本人の公式) 
寝ても覚めてもやハッピーアワーを見てなかったら登場人物たちにイライラしすぎて見れなかったと思う 終わり方と挿入歌がよかった わざとそう描いてるにしても新郎新婦とヌードモデルの男とヌードモデルにつきまとう女がキツすぎた
Tyga

Tygaの感想・評価

4.0
永子さん、さすがにちょっと我儘だろと思いつつ。
「ちゃんと結婚する」ってそういう面倒くさい覚悟が必要なのだろう。

部屋の扉を閉めて2人の空間を作る式場スタッフのナイスな心配り。
バンド周りのシーンはまるまる不要だと思うのですが、なんかタイアップでもあったのかしら。

最後がおんぶなのめちゃめちゃいいな。

そういえば15年くらい前に従姉妹が結婚式挙げて結婚しなかった。
麒麟・田村似の新郎は今も元気で暮らしてるだろうか
サンクスシアター3本目。

「ごめんね、これからもきっとごめん」

愛という流動的なもの共有をした、もしくはお互いに愛し合っているという実感を共有した2人の人間を「誓います」の一言で家族という概念で固定化してしまう形式的で暴力的な儀式という側面を持った結婚式。
神父からの問いに対する唯一の正解としての「誓います」によって家族になったものの、あなたを永遠に愛することをできるのか。

何回も引用されたい我が人生のメンター『おやすみプンプン』雄一おじさんの台詞
「"でもボカァね!!その自由の先に本当の幸せがあるなんて思わない!!なぜなら「幸せ」とはその「瞬間」であって恒久的なものでは決してないから!!"」
にあるように、永遠なんてものは存在せず、人間関係は刹那的ないくつもの瞬間によって構築されているので、その是非は度外視しても瞬間瞬間に愛が移ろうようなことは起こり得る。それは外的要因、内的要因どちらもの相互作用によって発生する。その沢山の瞬間を経て、曖昧模糊な愛に対して自分なりの形を与えられるようになり、その形を基に、人は他人と関係を続けていく。永遠を人が死ぬまでとするのなら、誰かを愛する瞬間を永遠に持続させるということも不可能ではないのかもしれない。
そのようなことをこの映画と本作の素晴らしいレビューの数々から感じ取ったけど、そんなこと考えず、永遠の愛はあります!と真顔で言える純粋さがあった方が楽だとも思ったりして。そう思っている内はそれはその人においての真実であり、そのような純粋さは相手にも伝わると思う。
思えば雄一おじさんも出来心で情事に向かうことがあっても結局翠ちゃんの元へと戻ったねと思い出した。彼はこの映画でいうところの河井青葉なのかもしれない。やっぱり濱口竜介と浅野いにおの人間に対する眼差しは似ているものがあるように思う。

哀しきキューピットたちには笑顔を!
この映画、何より笑えるのが良かった。
明

明の感想・評価

-
人間にカメラを向けて撮影している映画のなかの人物にカメラを向けられたときに感じるカメラの暴力性。撮影された映画のなかで、撮影行為の暴力性を見つめ直すような一瞬。唐突であったこともあり、どきっとした。

濱口監督の作品は「寝ても覚めても」に続いて2作目の鑑賞だが、主人公の女性には、朝子と同じく「周りから見たら訳がわからない人」なんだなという印象を抱いた。朝子も彼女も、ふたりの男性のあいだを行き来していたのに平然と「愛してる」と一方に言ってしまうところは心情が読めない。以前は愛の流動性を描いているのだと思ったが、最終的にひとりを選びとる決断をして「永遠に君を愛す」のだとしたら、別の何かなのかもしれない。

徒歩、電車、車など人間の移動シーンが多いのも印象的だった。
朝田

朝田の感想・評価

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濱口竜介流スクリューボールコメディといった趣。幸福な結婚式が妻の告白によってサスペンスフルな舞台と化す。珍しく他者の脚本だが、強固と思われる関係性や平穏さの裏側にあるものを露呈させ続ける実に濱口竜介らしいナラティブだ。ともかく河口青葉の映画だと思う。この作品の妻は普通に考えたら単なる隠れビッチなのだが、河口のどこか無垢な表情と佇まいが単に善悪では割りきれないキャラクターとして見させる。本当に凄い女優。そして、たった1日の出来事をここまでスリリングに撮れてしまう濱口の才気にも驚かされる。モロに黒沢清/エドワード・ヤンなカーテンの揺らぎを用いた演出も楽しい。ただ前述した通り濱口以外の人間が脚本を書いているがゆえに他の濱口作品と比べるとセリフの面白さは控えめに思えたかな。
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