新しき民の作品情報・感想・評価

新しき民2014年製作の映画)

上映日:2015年12月05日

製作国:

上映時間:117分

3.2

あらすじ

治兵衛は出産を控えた妻・たみと共に山中の村で静かに暮らしていた。ある日、たみの兄から蜂起すると聞き、その場に参加するよう促される。渋々従う治兵衛。集まった大勢の農民たちを前に、藩は要求を受け入れる。それで事態は治まったかに見えた。しかし数日後、一部のものたちが起こした打ちこわしをきっかけに武力衝突へと拡大した。だが圧倒的な藩の力を前に、一揆衆はひとりまたひとりと倒れていく。その渦中、治兵衛はすべ…

治兵衛は出産を控えた妻・たみと共に山中の村で静かに暮らしていた。ある日、たみの兄から蜂起すると聞き、その場に参加するよう促される。渋々従う治兵衛。集まった大勢の農民たちを前に、藩は要求を受け入れる。それで事態は治まったかに見えた。しかし数日後、一部のものたちが起こした打ちこわしをきっかけに武力衝突へと拡大した。だが圧倒的な藩の力を前に、一揆衆はひとりまたひとりと倒れていく。その渦中、治兵衛はすべてを投げ捨て村から逃げることを選んだのだが…。

「新しき民」に投稿された感想・評価

MiKFJ

MiKFJの感想・評価

3.5
ラストにきてようやく、始めにずっとみていたギークギークと回る装置が回り舞台を奈落から映していたと気付いた。
そして私の頭のなかもギークギークと回りはじめた。

岡山で実際にあった百姓一揆をもとにつくられた現代のモノクロ時代劇。現代の時代劇って変な言葉だけど、時代劇の体でありながらどうしても<現代>を意識せずにはいられない。

フリージャズだったりタブラ?シタール?インド音楽風だったり、モノクロの画だが音付けは色彩豊か。

農民の蜂起を扱った社会派なテーマかと思いきや、闘いたくないあまり顔変えてまで逃げる主人公をはじめ川瀬さん演じる中間管理職的お侍のいたたまれなさ、気丈に生き抜く女たちなど登場人物の生き様みたいなところに力点が置かれているようにも思えた。突如挿入されるアニメ部分はかなり個人的な心象風景かと。

監督はふだん農業をしながら農閑期に映画を制作しているとか。<現代>を強く感じるのは監督の日常のコミュニティが色濃く反映された作品だからかな。監督自身が<新しき民>なんじゃないかな。
mononcle

mononcleの感想・評価

2.5
こんなに力の入ったつまらない映画ははじめて見ました。自主映画でこの力作ぶりは大変でしょう。モノクロームの映像も美しく、侍、農民の衣装をつくるだけでもかなりの労力が必要。アニメーションや舞台装置も取り込みながらなぜいま農民一揆をテーマにしているのかの必然性を描写しないとツライでありましょう。
ラミー

ラミーの感想・評価

3.5
カッコ悪い主人公が逆にリアル
演技力に難のあるキャストを演出で上手くカバーしていた
3104

3104の感想・評価

3.3
自主映画で時代劇をやるという気概やその裏の苦労が窺えた。
史実を元にしっかり時代劇に取り組んでいるのだが、時代劇的でない部分が(ストーリーの中にも作品自体がまとう“空気”の中にも)はっきり見えるところも興味深い。

ジャズ等、音楽の採り入れ方が印象的。オープニングのゴロゴロとエンディング部が成す「円環」~作品中そこかしこに“円環”が顔を覗かせている~も印象的。

しかしそのほかの部分、物語のメリハリなどは少し弱いか。
山崎監督が踏み出す次の一歩や如何に。
インディー映画で時代劇ってこれまであっただろうか?これほどの大作は自分が知る限り無いかな。そういう意味ですごく異彩を放つ。

江戸時代、今の岡山の山中で起きた大規模な百姓一揆を描いた作品。数千人規模の農民が蜂起するも藩に敗れ大勢が死刑にされた、地元では有名な事件らしいです。
主人公の治兵衛は最初から一揆には反対してて、破れた事を知るや身重の妻と村を捨てて逃亡する。そして7年後に村に戻る事を決意し...、というお話。

まぁ誰が見てもカッコ悪い訳です。今のようなネット時代なら間違いなくフルボッコでしょう。なんだけど、そんな紋切り型の「男らしさ」が無意味に思えるような人間臭さに溢れてるんですよね。
そしてそんな苛烈な体験を生き抜いた彼が「新しき民」の萌芽となる。

311以降の映画だよなーと思った。弱者はとことん搾取される容赦のない世界、それでも微かな光を求めて生きていく。生き抜く事が最優先事項。お仕着せの価値観などクソ食らえというね。
鮮烈なアニメーション使いやラストでのメタ構造と円環構造にハッとする見応えもあり。

山崎監督は岡山で農業を営みながら映画を作っている一風変わった作家。映画の季節は冬なんだけど、何故わざわざ大変な季節を選ぶのかという問いに、監督も出演者も農家だから冬しか時間がとれないと。なるほど!
一揆を現代のデモと捉えれば、「マイバックページ」が同様の映画として思い出されたのだけど、この映画では、主人公は、及び腰で、ハッキリと逃げてしまう。

そこから、が見ごたえある。
ただちょっと増長気味なので、覚悟して見てね。

映像がキレイで、音楽も心地良かった。
obao

obaoの感想・評価

3.4
@シネ・ヌーヴォ
シネ・ヌーヴォの支配人であり、大阪ミニシアター界に多くのファンを持つ敬愛するY.Nさんの弟さんが監督を務めた作品 (…ですので、批判的なことは書きません)。

モノクロ・時代劇・方言と、なかなか難しいことにチャレンジされたなということと、アニメーションや舞台装置などすごい意欲と熱量を感じるものでした。

実際にあった山中一揆をベースに、巻き込まれた百姓とその周りの人々の心情を織り込んだ人間ドラマ。ジャズのサウンドに彩られ、自主製作とは思えないスケールに仕上がっていました。
万造の“存在”も良かったです。
smmt705

smmt705の感想・評価

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音楽やアニメーションや珍しさがあるのにどストレートに伝えたい内容が伝わるという驚き!
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
あの体術上手い方ではなく逃げたほうを主役に据えてるのが作者のスタンスをあらわしてると思うけど屁理屈臭くて全然ノれなかった。
一揆もっと切羽詰まってるもんだと思うしひいては今現在への認識が甘いと思う。
もっとあからさまな悪にやられてるとこなのに。
音楽よかったし構成面白かったから3つけるけど
小一郎

小一郎の感想・評価

3.5
自主制作映画。岡山県で実際に起った一揆を現代風にアレンジ。ジャズのBGMに斬新さ、アニメーションのシーンに工夫を感じる。

上映後、舞台挨拶があり、監督が一揆のような熱量で映画をつくってみたら面白いんじゃないか、というような趣旨のことを言っていたような気がする。

映画を観はじめて間がないので、よくはわからないけど、自主制作映画って、観せるということよりも、とにかく作ることに意義があるのかもしれない、と感じてしまった。

内容的には土地の出来事を今に伝え、和も大事だし、命も大事だ的な。昔は昔として、今の価値観を大切にしよう、ということかしら。若者に向きかな。

ところどころ演技の拙さが気になった。ストーリーも正直いってイマイチだけど、ちょっと応援したくなるかな。
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