ベルリン特急の作品情報・感想・評価

『ベルリン特急』に投稿された感想・評価

2.8

1948年、早くも帝国復活を目論むネオナチ。それを阻止しようとする穏健なドイツ人博士。特急列車で偶然居合わせた米英仏ソの乗客。怪しげな周辺人物。裏切り者もいそう。好きなプロットだが、雑に散らかり過ぎ…

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3.9

第二次世界大戦後戦勝国に統治され四分割されたドイツでそこを尋ねたアメリカやソ連などの四人が暗殺未遂騒動に巻き込まれたことを切っ掛けに、ナチス残党と戦うことになるというサスペンス。『キャット・ピープル…

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VHSにて。大戦後まもない瓦礫の街と化したフランクフルトやベルリンの生々しさはワイルダー「異国の出来事」を見た時と同じ衝撃。それだけでも見る価値はある。ただ字幕が不親切なのか俺がバカなのか、かなり強…

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4.2

ターナーの陰影を活かしたサスペンスの巧みさは言うまでもないけれど、『レオパルドマン』や『インディアン渓谷』でも見られる複数の登場人物をそれとなく自然なカメラで捉えて物語に落とし込める感覚が抜群な気が…

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ベルリン行きの列車で殺人事件。被害者は連合国要人の替え玉だった。ホンモノはフランクフルトで行方不明。ロバート・ライアンのアメリカ人技師によち救出される。ライアンの名探偵振り。

戦後パリーベルリンを舞台にしたサスペンス映画。
クールなモノクロ撮影と無機質なナレーションがドキュメンタリー風の雰囲気を作り出す。セミ・ドキュメンタリータッチというほどではないが。当時のベルリンの壊…

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怪人マブゼ博士を想起させる爆発、撃ち、当たる銃撃戦。ピエロ、首吊り、車窓から見える暗殺。ラスト、杖をついて歩く男が横切り、不穏さは決して解消されない。
4.7

路上で死んだ鳩から見つかった暗号めいた紙片が戦後の混乱期に暗躍する不穏な動きを予兆し、当時の国際情勢と連動して謎解きの連鎖がショットの連鎖と連なり、隣の列車の窓に映る襲撃シーンにおいてそのサスペンス…

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牛
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 映画において列車という装置をいかに用いるか、本作ではその最適解が提示されている。ニュース映画的なナレーションでストーリーをぐいぐい進めるのも手際が良くて感心した。
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鳩の死骸に括り付いた紙切れ一枚から始まる多国籍活劇。
偶々列車に乗り合わせた国籍を異にする人々が共通の目的に向かって邁進していく。狭い通路を活かして人物関係を語っていく様はフライシャー『その女を殺せ…

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