わたしの願い/わが望みのすべての作品情報・感想・評価

「わたしの願い/わが望みのすべて」に投稿された感想・評価

は?なんなんですかこの話は…!?みたいになる瞬間が多々ある。DVDのパッケージには繊細な心情を切り取って云々とあるが…。
そして「またも人が死んで終わりか!」と思ったら違った。

女の子達が階段上がったり下がったり、走り回ったり、早口だったり、悪戯したり忙しい。
それと比べて男の登場人物は最年少のセオドアくんも含めて寡黙だし、意思表示が希薄だし、待ち伏せしたりとあんまりうごかない印象がある。多分意図的にやっているのではないか。

ドアを介した家の「中と外」が巧い。バーバラ・スタンウィックが家の中に入ることから話が始まるし、ヘンリーとサラがパーティが終わった後に気持ちが通じあっていないことが扉一枚の描写で判るのも上手。

相変わらず壁に人の影を映すのがお好きなようでなにより。
上映時間79分で『僕の彼女はどこ?』より10分短いのは流石に異常。タイムアタックでもしてたのだろうか…。
これだけの登場人物と人間関係の多彩さを70分そこらでやってしまうこと。現在のハリウッド映画でこの尺はもはや不可能なんだろうか。
この尺でやるためには無駄な場面を省くだけでなく、もっと台詞を早く言わなければならないし、何よりも人間を単なる物理法則として、駒っぽく動かすことが要るのだろう。「複雑な心理」を描こうとする現在の映画ではかなり難しいことかもしれない。
朝食のセットめっちゃ美味しそうなのに朝食一回も映らんかった。
尺が短すぎたためか、最後若干の無理矢理感。
お話自体はあまり好きじゃないけど窓とかドアの使い方はめちゃくちゃ上手くて好き。
舞台裏に行く前に不倫相手がドアの枠内に映るのとか最高。
pika

pikaの感想・評価

3.5
カメラの緩急や、鏡や窓などを使ったきめ細やかな演出、キャラクターの背中越しに見せる感情表現など、画面の隅々に広がる計算されたきめ細やかな演出が素晴らしく、目で見てるだけでも面白いのに、頭で効果を理解する以前にダイレクトに感情を揺さぶってくる至上の演出。

なんだけど、冒頭の能天気っぷりからバーバラ・スタンウイック演じるナオミが無責任過ぎて不愉快で、成人前後の子供を持つ年齢とは思えぬ思慮の浅さや、厚かましすぎる振る舞いなど、他人のせいにしないってのはいいとしても自分のことしか考えてない胸くそ加減にイライラ。
どんなドン底ドラマが待っていようかと期待して見ていたんだが溜飲を下げるようなジャンルではないわけで。

ベタなメロドラマを作家の個性という語り口で魅了するサークの必殺技は、表層のドラマの奥に深遠なる人間の業や裏表な魅力をあぶり出す魅力を持っているので、絶望の底に堕ちて、もがき苦しむ展開を期待させたキャラクターにさえ同情から親しみ、果ては微笑ましいほどの感動まで与えてくれるもんで本当に凄い。
後の大傑作「悲しみは空の彼方に」へと繋がる要素の一つとして見ればなかなかに興味深い。

ただメロドラマって主婦向け映画なイメージだったんだけど、このナオミにどれだけの主婦が共感し得るのだろうかと考えると、主婦の秘めたる欲望が具現化されているとか、めちゃくちゃ深いのかもしれない。
sosofar

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3.4
メロドラマってどうも性に合わない、とくに強いられたハッピーエンドもの
籠

籠の感想・評価

3.8
2017年71本目 旧作外国映画13本目 1,100/63,850

ダグラス・サークが上映とあれば優先しない訳にはいかない。「幸せをつかむ歌」の元ネタだと思われる世界は今も昔も変わらない。確かにここでのバーバラ・スタンウィックに近いものがメリル・ストリープにはある。ナオミという名前はオリエンタルではないということがわかった。

20170217 再鑑賞@シネマヴェーラ渋谷
900/76,550

ドランに脳波を狂わされたので、もう一度観てクールダウン。後年とのタメのリズムの違いを熱いうちに確かめたい。
影がすんげえ。

バーバラ・スタンウィックの声がそんなに好きじゃない。
サーク大好きだけど、傑作群からすると物足りない。テッドは何故あの浮気相手になついているのか、、、流石にそれは。。。
アノ

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4.5
鏡にスタンウィックを映して手紙を読むシークエンスからして最高。
ガラス張りのドアが素晴らしい演出をもたらしている。
数年ぶりに家族を見て泣くスタンウィックで俺もボロボロ泣いたけど、なんで泣けたか自分でもよく分からない。
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