DARK STAR/H・R・ギーガーの世界の作品情報・感想・評価・動画配信

「DARK STAR/H・R・ギーガーの世界」に投稿された感想・評価

KANOVIEW

KANOVIEWの感想・評価

4.5
2022-188

Swiss Made(1968) 2022-189 3.6
ハヤト

ハヤトの感想・評価

3.9
不思議な男の奇妙な魅力。

唯一無二の世界を描き出したH.R.ギーガーのドキュメンタリー。彼の歩みから感じる不思議で奇妙な魅力が存分に出ていた。晩年はおそらく病気だったのか動きもかなり遅く喋りもままならなかった。それでもペンを持ち描き出すものはまさしくギーガーのもの。それにファンは魅了され、サイン会で思わず泣き出す者や身体にサインを求める者まで。
お嫁さんなのか娘さんなのか秘書なのか何なのかよく分からなかったけど、皆彼に魅了されて、離婚しても仲良く喋れる程度の距離感を保っていたほど。
決して裕福ではなかったようだけど、彼の言葉「決して悔いはない」それが全てを表していたと思う。ムギかわいい。
na2

na2の感想・評価

4.3
誕生、生殖、死、全てに恐怖が存在している絡まるエロスとタナトスに美しくダークなギーガーの創造にぶち刺さった。信者の身体にするサインはそのままタトゥーだな必ずスイスに行くありがとう
2022年リライト14本目

「誕生」「生殖」「死」それこそが彼のテーマだ

◆あらすじ
スイス・チューリッヒにあるH・R・ギーガーのアトリエ兼自宅。敷地内は鬱蒼としており、玄関の扉にたどり着くまでに、庭なのか雑草なのか境界が曖昧だと感じるほどだ。そして、玄関の扉を開けるとそこには、見る者に強烈な印象を植え付けるギーガーの作品たちが広がっていた。たくさんの本や紙の束、なにに必要なのか分からないものまでが所狭しと乱雑に置かれている。足の踏み場もなく、湯浴みをするための浴槽には人間の身長より高く書籍が積まれていたのである。

ギーガーは一つの頭蓋骨を手に取る。6歳のときに父親からもらったものだ。彼は「恐怖を覚えた」と言う。自分の小さな手の中に''死''が存在したからだ。

ギーガーは感受性豊かで、人間の魂に誰よりも深く分け入ることができ、その最も深いところを描くことができる。これは、そんな彼の生涯に迫るドキュメンタリー。

◆感想
リドリー・スコット監督『エイリアン(1979年)』に登場するクリーチャー、エイリアンの生みの親H・R・ギーガーの生涯に迫るドキュメンタリーです。ずっと前に本作を観たのですが、そろそろエイリアンの日(4/26)が近づいてきているので予習。

何度見ても圧倒されるギーガーのアトリエ。ギーガーの作品であふれ、書籍や紙の束が乱雑に置かれていてもそこにはロマンが詰まっているんだと感じさせてくれる空間。ギーガーという人間を形作った不安や恐怖、トラウマがそこら中に充満していてまさに''カオス''としか言いようがない。でも、それがあの「エイリアン」を生み出すきっかけになったのだと思うと、個人的には涙が止まらないです。

子どものころにはじめてエイリアン(作品もクリーチャーも)に出会って、これは本当に''究極生命体''なのだと感じました。口のなかにもう一つ口があり、特徴的な頭の形、長く鋭利な尻尾、触れたものを溶かす酸の体液などなど、ギーガーのトラウマから生まれたクリーチャーは、リドリー・スコット監督やスタッフたちの手によって生を得た。一目見たら忘れられないほどのインパクトを放つ不気味な造形。子どもながらに「美しい」と感じたことを覚えています。

今作では映画『エイリアン』について多くは語られなかったものの、リドリー・スコット監督のインタビューや、『エイリアン』1作目の撮影セットの様子などが収録されています。
「人間の魂に分け入る」とはうまく言ったもので、ギーガーは恋人の死やさまざまな恐怖を体験し、それを自分の作品として具現化しています。そして、彼がテーマとして挙げている「誕生」「生殖」「死」という3つのテーマ。

繊細かつグロテスク、そのなかにエロティシズムもあって、最後は''死''へ。ギーガーの造形が話題となった『スピーシーズ』シリーズが分かりやすいかも。世界で最も美しいエイリアンと言われた、ナターシャ・ヘンストリッジ演じるエイリアン「シル」。シルの誕生から生殖、ラスト死までを見事に描いています。
『エイリアン』ばかりに意識が向きますが、今作『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』でも、ほんの少しだけ「シル」という単語が出てきます。

ギーガーは自分の死が近いと感じていたのかな。序盤は呂律が怪しいただの画家おじさんだったのですが、少しずつ生気がなくなっていってるような気がしてならなかったです。編集の仕方もあると思うのですが、ギーガーが外の世界に出てこのまま光のなかに吸い込まれていくのではと。

私が愛して止まないエイリアンの生みの親H・R・ギーガー。美しくも強烈なインパクトを与えるクリーチャーは、偉大な画家によって生み出されていたんですね。ギーガーの頭の中を垣間見ることができる至極のドキュメンタリーです。

2014年5月12日永眠
どうか安らかに
KH

KHの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

H・R・ギーガーを初めて見た。
エイリアンとか邪聖剣ネクロマンサーとかダークシードなどギーガー本人は見たことないけど作品は何かしら触れているというギーガー
エイリアンやダークシードのどこか人間と異物が融合したと思われる嫌悪感を抱きながらもどこか惹かれるデザインはどうやって生まれたのかと、
その内の一つに答えとして人間が神の領域である遺伝子組み換えに手を出したことによる警鐘であるということが語られそれによって機械と人間の融合の様な作品が多くなったということらしい。
ギーガーを始めてみたがなんだか人付き合いはうまくなくただ作品がバズっただけでいろんなメディアにたらいまわしにされ正直迷惑そうに思っているような感じで終始映画の中に写っていた印象。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.0
2022年3月9日
『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』 2014年スイス制作
監督、ベリンダ・サリン。

ハンス・リューディ・ギーガーのドキュメンタリー映画。

1940年、スイスのクールで生まれる。
1962年にチューリヒに移り住む。
チューリヒ芸術大学で室内デザインと工業デザインを学ぶ。
卒業後は家具デザイナーとして働いたが、間もなくアート
として描くようになる。
映画『エイリアン』の造形デザインで知られ有名になる。
また『スピーシーズ 種の起源』や
『バットマン フォーエヴァー』『ポルターガイスト2』
の登場者のデザインを担当。
また、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム
「恐怖の頭脳改革」の表紙の原画を担当した。
2013年に階段から転落。
2014年5月病院で死去。74歳。


このドキュメンタリー映画は亡くなる少し前に撮ったもの。
74歳にしては、痛々しいくらい老いが進んでいるように
感じた。

作品は造形美という言葉がぴったりくる。
モノトーンでメタリック。機械を連想させる。

女性の正面からの美しい顔立ち。
真横からの整ったきれいな顔立ち。
それらの美が機械的なものと調和し、造形美が作り上げ
られる・・・ような作品だ。

自宅はスイスのチューリヒ。
3軒となり合った家(1番地、3番地、5番地)があり、
奥様のマリアは1番地に住んでいるとのこと。
(この映画のホームページからの情報)

スイスのグリュイエールにはギーガーがデザインしたバー
があるらしい。
映画の中でもそのバーで飲んでいる場面がある。
まるで、エイリアンのお腹の中にいるような、機械を
連想する壁や天井。椅子もメタリックだ。

家の中で自分がデザインした列車を走らせ、それに乗って
喜々としている様子が映る。
好きな事、一筋で生きて、それが認められて生活ができ、
その後も自由に自分の世界に生きることができたなんて、
実に幸せなお人だ。
gon

gonの感想・評価

3.3
彼の頭の中は、どうなっている??
繊細でリアルでグロテスクな世界。
強く惹かれてしまうのは、なぜ?
彼の事、好きになってしまいました。
誕生・生殖・死の巻

エイリアンでお馴染みH・R・ギーガーの半生ドキュメンタリー
人間の魂の最も深い領域を描いており見る者に強烈な既視感をもたらす
自身の恐怖体験が強く反映されてると語るギーガーの作品は独特な世界観で、ひと目見て彼の作品だとわかるくらいの唯一無二な存在感を放っていますね
奥さんのお母さんだったかが、作品のイメージから彼はどんな人かとよく聞かれるそうですが至って普通の人だと答えてたのもそうだけど、彼の周りにいろいろな人たちが集まる様に彼の人となりが少し垣間見れるようで、彼の人柄を表してますね
「見たいものは全部見たしやりたいことは全部やった
心残りはない
幸せな人生だった」
そう言って笑うギーガー
そう言える人生って凄い
ichita

ichitaの感想・評価

4.0
ポドロフスキーのDUNEにも関わった人、そしてエイリアンを生み出したギーガーのドキュメンタリー。
とても静かな映画だった。
彼の世界観通りの不気味とも言える家に住み、静かに作品を作り続けた人ギーガー。そしてとても愛された人のよう。パートナーもたくさん!
ファンもイカつい見た目でピュアな人が多そうだったな。
彼の死生観には完全に同意。
「死んだら終わり、生まれ変わりなんて無い、また初めからやり直しなんて嫌だよ」

やりたいことは全てやった、と旅立った人。
TH

THの感想・評価

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『おそろしい絵を描き続けることで内なる恐怖心が和らぐんだ』
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