はじめてのキム・ギドク。
良かった。
売春とか殺人とか、心が痛くなる要素を詰め合わせながらも、ラストシーンには愛を感じた。賛否両論あるらしいけど、あの終わらせ方は素晴らしいと思う。
高1くらいのジェヨンとヨジンがヨーロッパ旅行に行くために売春をする。ヨジンが古いSNSみたいなので相手を探してお金を管理し、実際に体を売るのはジェヨン。ある日警察がホテルに突然押しかけてきてジェヨンは窓から飛びおり死亡。そこからヨジンの父親も話に入ってきて一気にテンポが増す。
ネタバレ入るかも↓
家族がいながらも簡単に売春に手を染める大人の闇の部分と、復讐という目的のためなら簡単に一線を超えてしまう善良な人間。ジェヨンのため、と、娘のため、の二つの願いが交錯した挙句の言葉を失う結末。
きっとお父さんは娘のことを思い石に黄色の塗料を塗ったのだろう。家にちゃんと帰れるようにと願って。
ジムノペディが流れる映画は必ず誰か死ぬ。