エル ELLEの作品情報・感想・評価

エル ELLE2016年製作の映画)

Elle

上映日:2017年08月25日

製作国:

上映時間:131分

3.4

あらすじ

「エル ELLE」に投稿された感想・評価

レイプ被害を受けた、ゲーム製作会社の女社長・ミシェル(イザベル・ユペール)。女性にとって、精神的にも肉体的にも、あまりにも重大なダメージとなる暴力を受けた彼女がとった行動とは・・・って話☆

衝撃的なレイプシーンから始まる本作。
普通の女性なら、今後の生活に支障来たし兼ねないほどの酷い出来事ですが、この女社長は一味違います。
淡々と割れた食器を掃除し、風呂に入って身を清め、息子とディナーを食べ、翌日事も無げに出社し、部下に容赦ないダメ出しをし、友人と元旦那との食事会でレイプがあったことをエピソードトークのように話す。
マジか?この女、強すぎる!

しかも彼女、レイプ犯を決して許した訳ではなく、護身用の催涙スプレーと手斧を購入し、身近の者の犯行と推理して犯人探しを開始します。

しかし、本当に驚くのはここから!
犯人が判明した後、そいつを警察に突き出すのではなく驚愕の行動を取り始めます!!
本作に興味を持たれた方は、ご自身の目で確かめて頂くとして、彼女の取った行動は、わたくし的にあまりにもエキセントリック過ぎて頭から煙が出てしまいました。
(主演のイザベル・ユペールさんの過去の出演作「ピアニスト」にも通じる驚愕行動ですので、併せて鑑賞をオススメします)

観ていて、決して楽しいタイプの映画ではございませんが、女性の強さ(メンタル及びフィジカル面)の一端を垣間見ることができる一本(* ̄ー ̄)☆
※登場する男がアホばっかりなのに対して、本作に登場する女性陣は強(したた)かな方ばかりです。
コワー(゜ロ゜)



○キャスト○
ミシェル・ルブラン/イザベル・ユペール
イレーヌ・ルブラン/ジュディット・マール
ラルフ/ラファエル・ラングレ
パトリック/ロラン・ラフィット
レベッカ/ヴィルジニー・エフィラ
リシャール・カサマヨウ/シャルル・ベルラン
エレーヌ/ヴィマラ・ポンス
ロベール/クリスチャン・ベルケル
アンナ/アンヌ・コンシニ
ヴァンサン/ジョナ・ブロケ
ジョジー/アリス・イザーズ
ケヴィン/アルチュール・マゼ
キュルト/ルーカス・プリゾフ
e0oo59

e0oo59の感想・評価

3.0
青山シアター オンライン試写会にて鑑賞。
冒頭、ショッキングなシーンから始まるが何故か主人公は全く動じない。
「なぜ動じないのか?」この疑問を丁寧に描く"ELLE (彼女)"の物語。

主人公が強くて、美しくて、ぶっ飛んでる!何が遭っても、彼女は自力で解決するであろうという安心感がある。

フランス映画独特の雰囲気。単純明解な分かりやすい描写だけじゃないけど、女性だからこそ是非観て欲しい映画。
※主人公に共感するような映画ではありません。

↓監督のインタビュー記事より↓
「解釈することは何もない。解釈は観客が与えられた要素を元にするものさ。その解釈が正しいかどうかを確かめる必要はない。例えば、ミシェルがレイプに対してあのように反応したのは、小さいころに父親から受けた心の傷が原因だったなんてみんなが言えるようにはしたくなかったんだ」
(ポール・ヴァーホーヴェン監督)
ポールヴァーホーベンの女性最高やなー
よもぎ

よもぎの感想・評価

2.6

このレビューはネタバレを含みます

一番メンタル強いのはレベッカ説
山岡

山岡の感想・評価

3.6
つい先日始めて観た『ロボコップ』に感動し、その後のポール・ヴァーホーヴェン作品を公開順にチェックしてきたが遂に2019年時点の最新作に到達。

冒頭、いきなりのレイプシーンに度肝を抜かれる。(ファーストカットから主人公がレイプされてる映画をみたのは初めて)、その後も全編を覆う欲深き中年男女の濃厚な性愛の世界にのみこまれる、さらに主人公が幼少期に父親が大量殺人犯として逮捕されていたという衝撃の過去、さらに主人公が単なるレイプ被害者ではないことも明らかになっていき…『氷の微笑』以上にへヴィーなエロティックスリラーとも言えるが…別れた夫の恋人に嫉妬したり、お向かいさんとイケない関係になったり、親友の夫を寝取ったり、母親が若い恋人と結婚しようとしたり、会社で若い部下に惚れられたり、恋愛体質なのは子どもの時から母と別居している父から十分に愛情を受けていなかったから、だったり…ここら辺の要素だけを抜き取ってみると高齢化が進むフランスの中年映画ファンに向けた中年ラブコメとして見ることができると思う。(見たことないけど日本の『セカンド・ヴァージン』『熟年離婚』的な感じ?)
普通に問題作。
でもフランス映画が嫌いな自分の割にはそこまで不快じゃなかったし、普通に面白かった
ゲーム会社の重役を務める中年女性が、ある日自宅で何者かに襲われたことにより、生活が一変する話。

オープニングから衝撃的すぎた。
被害にあった彼女による犯人探しを軸とした話なのかと思ったら、後処理の冷静さとその後の行動が理解不能すぎて戸惑った。
けど過去のトラウマの話とか、周りとの関係性が徐々に明らかになっていくにつれて目が離せなくなった。

とにかく主人公の周りの人の癖が強すぎる。まともな人が一切でてこない。
あんなに人間関係がグチャグチャに入り乱れることあるかなー。
利害関係で繋がってる人が多すぎて辟易したけど、そこがある意味リアルなのかも。

イザベルユペールは還暦過ぎとは思えないくらいの熱演だったし、ポールヴァーホーベンも78歳にしてこんなエキセントリックな映画つくれるのは凄いと思った。

賛否両論ありそうだけど良質な女性賛歌の物語だと思えば納得はできる。サスペンスの影に隠れて歪んではいるけど。
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