ロングショットとロングテイクのモノクロ映像に浸る120分。映像美に関してはタルコフスキーが群を抜いていると思っていたが、個人的にはタル・ベーラがそれに並ぶと思う。
凄い地味な作品だけど、全く飽きずに…
犬になろうぜ!世界は広いよーーーー
主人公は、荒廃した鉱山の街(本当にどの角度から見ても廃れている)に暮らし、他人から「お前は自分のことしか考えていない」と言われるような人間なので、当然超虚無虚無…
もしノスタルジアが耽美なカラー作品の中で最も美しい作品だとするならば、モノクロ作品ではこれがそれにあたるのではないだろうか…というくらいには美しい映像の作品だった。
建物もタバコの煙ももやも光も全…
同じリズムか周期の秩序で押し並べられてる以上 場所そのものがずっと生きてない状態であって、なら人が死んでるかって言ったらそうでもなく、狂いもせずに中途半端な所で馬鹿みたいにごちゃごちゃやってる。別に…
>>続きを読むこの手の映画が好きで雨が嫌いな奴なんていないよ。
バーで女が歌ってる時にこの映画の監督、その他の偉大なる造り手、俳優、もれなく全員の解釈が一致していることが分かった。
私が映画に求める「まさに」の…
ストーリーは振り返ってみると単純だが、聖書の話が出てきたり長回しの多用で観ている時は難しく感じた。とにかく映像が綺麗。特に雨の中映し出されるタイタニックバー、前を横切る野良犬、圧巻だった。酒場で踊る…
>>続きを読む「サタンタンゴ」「ニーチェの馬」などで知られるハンガリーの映画作家タル・ベーラが、罪に絡みとられ破滅していく人々をリアルに描いた人間ドラマ。降り続ける雨の中、ゆ~っくりと水平移動で長回しのキャメラワ…
>>続きを読むカーロイの黒々とした言葉が絵を濃く染め上げ、雨続きの炭山を覆う。その難解詩が意味を成したのがいつだったか誰も覚えていまい。文壇から追われたのか、詩泉が枯れたのか、ならば今、1988年の雨の中、出炭…
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