タル・ベーラの作品に宿る官能とは、認識論や存在論といった哲学的なテーマが、言語的な抽象性によってではなく、映像的な具象性によって立ち上げられながらも、その具象性によって喚起される手触りのようなものが…
>>続きを読むサタンタンゴやニーチェの馬などで知られるタルベーラの作品。荒廃し雨ばかりが降る鉱山の町の話。
サタンタンゴもそうだったけど、良くも悪くも今作は如何にカットを割らずにいられるかという縛りプレイの元に…
いつか「Titanik Bar」のようなバーで、少し俯いて静かにグラスを傾けるような人になりたい……なんて思った。
雨降りのぬかるみの未舗装道路を走る野良犬たちをびしょ濡れのトレンチコートが眺める…
露骨にガチャガチャと鳴り響く滑車から、カメラがゆっくりと引いていく不穏な冒頭のシーンが印象的だった。
白黒映画は、明暗がはっきりとすることでパキッとした印象や、カラー以前の時代感が呼び起こすノスタ…
やはりタル・ベーラには映像の力があるということを二時間に渡って見せつけられたような作品でした。劇中も見終わった後も一切内容のことなんか覚えてないくらい中身がないのに何故か見ていられるというのは紛れも…
>>続きを読む非常にナルシスティックな撮り方笑。
艶かしいようなじっとりと風景や人物を映していく。これ美しいだろっ!的な。
それでも美しいような感じになっているので、同監督のことは嫌いじゃない。
監督はストーリ…
冒頭の石炭?を運ぶゴンドラのロングショット、バーの前の驟雨、ラストの野良犬との泥仕合などなど、一つ一つのシーンは印象深い。
バーで客が全員環になって踊るところは「暗殺の森」を思い出させた。(たぶん関…