パリ横断の作品情報・感想・評価

「パリ横断」に投稿された感想・評価

tk33220

tk33220の感想・評価

4.0
ジャン・ギャバンの機転を効かせつつぶっ飛びまくったキャラが素晴らしい。この野蛮な叫び声。警官を気絶させ逃げる場面でも後ろから全速力で犬たちが追いかけて来たりとユーモラス。ラストに絶望的な後退撮影が入るものの、オチが楽天的で感動してしまう。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.0
ナチス占領下、灯火管制で真っ暗なパリ、暗い夜道をトコトコ進むおっさんが二人(とついて来ちゃうワンちゃんがおよそ3匹…かわゆい)、手には重そうな鞄、中身は人には言えない「やべぇブツ」、と言うほどでも無いが、流石に状況が状況故バレたらただでは済まない物。文字通りのパリ横断、そしてコメディ→シリアスへの縦断であり、光と闇の往来でもある。狂っとんのかわざとなのか、素性が見えぬ何やらアクの強いジャン・ギャバン、終盤明かされる目的はまぁ呆気ない物だけど、彼自身が恐らく闇の中の光そのものであり、難を逃れたあの美術館の生き写しでもあるのでは?鞄一つで語られる歴史とドラマ、にしてもあの量を手で運ぶのは流石に無理がないか…?
Hero

Heroの感想・評価

3.8
クロード・オータン=ララ、ぱっとみ新種のオラウータンみたいな名前してるこの監督ですが、マルセル・カルネ ジャン・ルノワール ジャック・フェデー ジュリアン・デュヴィヴィエらに代表される30年代フランス詩的リアリズムの監督たちのもとで映画を学びそこにキートンのドタバタ喜劇の要素を兼ね備えた詩的リアリズム第二世代の筆頭株として有名、トリュフォーが“フランス映画のある種の傾向”と一括りにし「カイエ・デュ・シネマ」で滅多斬りにしたまぁプラスに捉えればヌーヴェルヴァーグの生みの親(本当のところはラングロワやバザン)と言ってもいいはず、いやダメなはず。

そんな今作はナチス占領下のパリを舞台に密売品バレずに運べば1万5千フランゲット〜!な謂わゆる“逃走中”の元ネタであり、黒尽くめのハンターならぬヒトラー予備軍の目を掻い潜り耐えず続くドキドキハラハラわらわらな緊張と緩和の連続、サスペンス×コメディ×ロードムービーなジャンルごった煮映画。兎に角、劇場は終始笑いが絶えずそれを全面に担うのは名優ジャンギャバンの緩和パートに他ならない、強面な顔面を引っさげて当時の状況を逆手に取ったシニカルブラックな笑いをクリティカルに掻っ攫っていく姿は言うまでもなくかっこいい、かと思えば夜のパリをノワール然としたキメッキメのアングルで切り取った緊張パートの美しさたるや、その高低差に耳キー、、、、、そして彼らが最終的に辿り着くのは光と影のコントラストで創り出された“洞窟のイデア”シーン←これハイライト。睡眠不足故意識朦朧としてたのは差し置いて総じて満足度高め。

《ゴーモン映画〜映画誕生と共に歩んできた歴史〜》
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.7.6 アンスティチュ・フランセ東京

ギトリの『あなたの目になりたい』でもそうだったが、灯火管制下のフランス、っていう状況が既にめちゃくちゃ映画的で素晴らしい。酒場などで展開するやりとりの速度も魅力的だし、住所と名前を大声で繰り返すギャバン(終盤におけるこの反復がまた巧い!)のキャラに牽引されつつ迎える終着点での光と影のコントラストもヤバい。
AS

ASの感想・評価

4.0
トリュフォーが言う様に、出演者の丁々発止のやり取りが見所。ジャン・ギャバンとルイ・ド・フュネスの絡みには笑わされた。モノクロで正解
いよいよ今夜から、始まりましたね~
東京と神奈川(16日~)の会場にて
「ゴーモン映画~映画誕生と共に歩んできた歴史」が☆
実に豪華なラインナップです。
アンスティチュフランセなので、
大阪、福岡、京都なんかでも上映されればいいのですが。

本作は上映作品の1つです。
時代背景はナチ占領下末期から解放されるまでのパリ。
地下で豚をさばいて闇取引しているタクシーの運ちゃんだった男(ブールヴィル)が、
ひょんなことから(ヤキモチが理由で)1人の助手(ギャバン)を雇う。
自宅兼屠殺場から灯火管制の中、
豚肉を詰め込んだスーツケースを二人共が両手で持って
取引先まで運んでいく所謂ロードムービー。

大半がパリのカフェと夜道を歩きながら二人でお喋りするシーン。
ところがこれが面白い♪
またこの作品、原作者意向でモノクロ撮影されているのですが、
パリの夜の街並みがたまげるほどに美しい。

10年ほど前の鑑賞なので台詞はうろ覚えですが、
印象に残っているシーンが3つあります。
①フランス喜劇の頂点に君臨する前の大大大好きル・イド・フュネスが出演シーン。
3シーンほどしか出番はありませんが、主演二人に全く引けをとらない堂々たる存在感。
もう既にこの頃から、ゼンマイ仕掛けが背中についているかのような動きをしています。
顔芸もハンパない(笑)
絨毯をひっぺ変えし隠し扉を開き、四人が地下へと下りて行きます。
1人はランプ、1人はロープ、1人はアコーディオン、もう一人はエプロンを巻いた女性。
はい。アコーディオン???ですよね?
豚さんやられるものかと、逃げ回りながらブヒブヒ、キーキーと騒ぐわけですよ。
この鳴き声が外に漏れたらマズいので、アコーディオンを演奏して豚さんの鳴き声をかき消そうとするわけです。
しかし、どう聞いても豚さんの鳴き声の方が明らかに大きい(笑)
②助演アニマル賞を授与したい野良犬たちの活躍。
肉の臭いを嗅ぎつけたワンちゃんたちは、蹴っ飛ばされようが、閉じ込められようが、
全くひるまずひたすらに二人を追跡します。
この演出がまた最高に笑えます。
最後は…
③取引先に到着した二人が、ゲシュタポに連行されるシーン。
ゲシュタポが夜中にわめいている二人の後からパーンとライトを当てたと同時に、
カメラが屋内からの画に切り替わり、ライトに照らされ手を上げた二人のシルエットが写し出されるんです。
このシーンがやけに際立っていました。

日時に都合がつく方は是非ごらんになってみて下さい。
私も、未見の作品が何本かあるので足を運ぶ予定でいます☆彡

ここからプログラムがダウンロード出来ます
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1806140722/
フランス映画の秘宝特集で見た。
超絶大傑作。
ドイツ占領下の灯火管制の中で闇に物販を請け負うコンビの話。
ようは、鬼の居ぬ間に洗濯シチュエーションであり、それを子供のいたずらのように撮っている。
不謹慎で楽しかった。
ジャン・ギャバンの困ったぶっ飛びキャラと、相方との掛け合いが最高!!