彼自身の声が作品に強く出てしまっていた頃から、出版社とのやりとりで読者の理解力を信じる、読者に解釈を委ねるような作風に変化したのが印象的だった。
バナナフィッシュを2語ではなく1語にすることで読者へ…
このレビューはネタバレを含みます
「ライ麦畑でつかまえて」野崎 孝訳は読んだ。村上春樹訳は読んだことがない。
今作は、ケネス・スラウェンスキーの「サリンジャー 生涯91年の真実」が原作とのこと。
この本も読みたいなぁと思える映画の…
「落ちこぼれの作家志望の男が、生涯を通して創作活動に打ち込んだ実話」
実話を元にしたストーリー。
大学時代は落ちこぼれだったが、書くことを諦めず、ついに憧れの雑誌に掲載が決まる。
その後も本を出版…
ライ麦畑でつかまえてを読んで、サリンジャーのこと知って見た。
特に戦争の経験による影響が印象的に描かれてた。
孤立、孤独、隠遁っていうとちょっとネガティブな感じするけど、上手くいかんかったことがあり…
「ホールデン・コールフィールドは俺だ、俺なんだ。」という台詞が、『ライ麦畑で捕まえて』が世間に与えた影響の全てだったと思う。
しかし、その台詞に対して、私たちはホールデンになることができてもサリ…
天才がどのように名声を得ていくのか詳しく描かれている。創作をする人々が見るべき作品。創出=断捨離(代償)のリアルさをジリジリと見せてくる。
恩師との出会いと別れを描いた展開もすごく胸が熱くなる。
…
ライ麦畑を読み終えて、サリンジャーが大親友でいつでも電話をかけられる人…ほどではないけど、年2で近況報告し合う仲くらいの友達でいて欲しいなと思ったので。
重く静かなドキュメンタリー風にもできる物語だ…
何か偉大なものを作り出すには代償がいるし、他人と同じではいられないというのがとてもわかる映画。
そしてそれが作り話ではなく、実際にあった話だからサリンジャー自身が言っていた現実は物語程うまくいかない…
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