グッバイ・クリストファー・ロビンの作品情報・感想・評価

「グッバイ・クリストファー・ロビン」に投稿された感想・評価

ま

まの感想・評価

4.0
ドーナル・グリーソン目当て、あと話も気になったから観てみたけれど、、、
「くまのプーさん」の誕生の裏側にこんな事があったなんて…って正直終始辛かった。ビリー・ムーンのことを考えると尚更。でもブルーも責められない。
あの森での幸せな日々が、あの本をきっかけに崩れていくようで…
後半はもうずっと泣いてた。
やっぱりFOXサーチライトは裏切らないなぁ〜!
こっこ

こっこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

児童文学を専攻していて、ちらっと息子のクリストファーが印税を受け取ってなかったことは知ってたけど、映像化けしたことで、『ぼくたちだけのプーだったのに』というのがなんだか響いた
ミルンのおかげで『くまのプーさん』はだれもがしってるキャラクターであり、作品だけども、実際には作者の家族を悲しませていたのかとおもうとこれから『くまのプーさん』に対する見方が変わる気がする
とにかく妻役が下手で観ててイライラする。
それ以外は良かった…老けメイクもいまいちか。

戦争のトラウマをもつ主人公を好演していたドーナルグリーソンには、父に負けずに頑張ってほしい!
主人公とヌー役の人が演技上手くて良かったです。

クリストファーの母は親として何もしていない気がして、見ていて嫌になります…
ちょいちょい人を傷付ける発言があり尚更嫌いになります。
息子に対して女の子が良かったとか言ってほしくないな…
マーゴットロビーは演技が下手です。
Luna

Lunaの感想・評価

3.7
先にウィキペディアで調べてしまっていたので、恐る恐るの鑑賞だったけど、なかなかの感動秘話だった。ディズニーの『プーと大人になった僕』と合わせてみるのも悪くないと思う。
風船が本作では180度違う意味合いのアイテムとして使われていて、A・ミルンが戦争のトラウマを絵本ではあんな風にアレンジするのかと感心した。(さすが子供をビジネスに使えるだけはあるなと逆にドライに感じた)
“僕が大人になったら君は何歳?”みたいなセリフはディズニー作品の方にもあったけど、ここの部分はディズニーの方がお気に入り。
肝心のクリストファー役は可愛くない。
今尚、世界中で広く親しまれる超有名児童文学『つつみのしたはなんだぶー?』(←インパルス堤下さん作。実在!)…では無くて『くまのプーさん』の誕生の裏側を描く実話物です。映画全体のトーンは『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』にとても近いですね。

一度目の大戦の前線から帰還した人気作家ミルンは、その悲惨な体験から平和を訴える作品の著作に挑むが、“強い光や短い破裂音に怯える”、“羽音の幻聴に悩まされる”などのN.W.O.B.H.M…では無くてPTSDの兆候もあり、集中出来ず創作は思うように進まない。
やがて妻ダフネが男の子を出産。一家は良い環境で子育てをする為に都会の喧騒を離れサセックスに引っ越す。
ミルンは、息子クリストファー・ロビンと彼のぬいぐるみと一緒に豊かな自然の中で遊んだ経験に着想を得て児童向け作品“くまのプーさん”を書き上げる。“くまのプーさん”は瞬く間に大人気になり、今もなお広く親しまれている。
…というのが、プーさん誕生物語のライトサイドです。しかし現実にはそう簡単に事は運ばなくて…。

ミルンの妻ダフネはそもそも娘が欲しかった。その事が影響してか、ダフネはロビンと真っ直ぐ向き合わないし、衣服やおもちゃの選択もあんまり男の子っぽく無いものばかり。
ミルンはそもそも子供との付き合い方が分かって無い風。子供を持ったことによる意識の更新みたいなものが無かったのか、親になり損ねている感じ。こんな二人なので、ロビンの世話は専らナニーのヌーに押し付けます。急に“ナニーのヌー”とか書かれても、頭に浮かぶのは紫の毛モジャの巨体のモンスターとかかもしれませんね。ナニーとはイギリスに於ける子育てを職業とする人の呼び名だそうです。ヌーはアダ名でオリーブという女性です。ロビンは必然性に一緒にいる時間の長いヌーにばかり懐き、ダフネはその事が面白くない。
…そもそもダフネがなかなかのポイズン・マザーでして、元より田舎になんて来たく無かったので、「壁紙買ってくる」とか言ってロンドンに出かけ、長らく留守にしちゃう。家事もしない。ロビンに構いたい時だけ好きなように構う。それでいてロビンが反抗的だとヌーに当たる。ダフネはマーゴット・ロビーが演じてるのですけど、正直ハーレイクインの時より圧倒的にヒール感があって、…ちょっと苦手になりました。
プーさんの原型になる物語は、そもそもロビンの為に書いていた物なのですが、ダフネが勝手に出版社に持ち込むという“ジャニーズ応募あるある”みたいなきっかけで世に出ることになります。…この時、主人公を実名のクリストファー・ロビンのままで出してしまった事が後に悲劇に繋がります。
“本物のロビン”に会いに押し寄せる人々。子役タレントのようにあっちこっちのイベントに引っ張り回され、更に学校では…と言った按配で、ロビンの為の物語が、逆に彼を永きに渡り苦しめるようになります。この流れの責任はミルンたち両親にあると言えばそうなのですが、事前に弊害まで予見するのは難しくて、避け難かった不幸な事故とも言えそうです。
この物語から何を学べるかと言われるとちょっと難しくて、“人の心を軽く見積もってはいけない”とか“加害者の意識はなくても被害を受ける者は居る”とか、一般的且つ人間関係にネガティブ気持ちを抱いてしまいそうなものばかり思い浮かんでしまうのですが、最後にはちゃんと救いも有ります。
“人間関係は修復不可能ではない”って感じです。

この映画を観ちゃうとプーさんに限らず凡ゆる創作物の裏側、水面下のバタ足が気になってしまいそうですが、そもそも作り出すという行為の大変さに比べると受け止める側の負担が少な過ぎるよなぁなんて思ってたところなので、これを機にちょっと襟を正して鑑賞に臨もうと思いましたね。最低限、柿の種を齧りながらの鑑賞は慎みたいです!(一週間程で忘れる誓い)
実話。

なのでどこまで忠実か?
っていうのはついてまわる疑問ですが…

くまのプーさんという絵本の世界からは想像しなかった現実でした。

ですがその物語が生み出され時代を鑑みれば想像できた筈でした。
世界大戦を体験し生き残った世代の方々多くは心に深い傷を負い、作家であればその体験が幸か不幸か作品にも多くの影響を与えている。

そんな中生まれた作品は子どもと自分の架け橋になる大切な物語だった筈なのに
親子の人生を全く意図しない方向に運んでいく…

それでも父と子の物語は途中で途切れる事はなかったのでよかったな…

蛇足1
エキセントリック気味に感じる母親(マーゴットロビー、痩せて華奢だったので彼女??と疑ってしまった)
とナニー(日本的には乳母なのかな?)文化やベビーシッター文化のない日本では違和感を抱くのかなあ。


蛇足2
フィービーが新聞記者役でサプライズ登場でした。
大きな目が好奇心いっぱいに輝いてました。

蛇足3
ドーナルグリーンソンはやっぱりいいなあ。
息子ちゃんかわいかった…
Eee

Eeeの感想・評価

4.4
泣きすぎて頭が痛い。心も痛い。

創作の犠牲は残酷。
たった4冊の本で、暖かな子供時代の一幕を描いた文章で、こんなにも捻じ曲げられる人生があったこと。時代は違っても、今も起こり続けていること。
哀しいけど、現実であって、それでも良い作品は良い作品である。

誰も悪くない。
愛情に不器用でちょっとずつ歪んだ人間たちが、可笑しくて、哀しくて、愛おしい。

観てよかった
これ、どうして劇場公開されなかったのかな。クリストファー・ロビンの子すごく可愛いい。お父さんとの散歩もいい。百エーカーの森もああ、こうして生まれたのかと。ディズニーのプーしか知らない人はびっくりするのかな。
肉浪費

肉浪費の感想・評価

3.5
「くまのプーさん」原作製作秘話とその実情
穏やかなファンタジーはいつも現実世界の非情と痛みの中から産み出されている

ディズニー『くまのプーさん』しか存じていないのだけど、その原作は世界中に愛されているレジェンド児童書で、その本が産み出された裏には親と子の"複雑な想い"が渦巻いてる苦肉の作(策)だったことが知れて良かったです。

『くまのプーさん』主人公クリストファー・ロビンのモデルは著者の実在の息子で、その息子は父親を「ブルー」と呼び母親もほとんど「ママ」と呼ばず、養育保母たる"ナニー"が主に面倒を見ることになる。そして父親のアランも息子わ「きみ」と呼び、一般的な家庭像とは違う複雑な家庭関係というのがこれだけでもわかります…
その父と子のちぐはぐな親子関係が微笑ましく、そこから「クリストファー・ロビン」が誕生し、実在のロビンも脚光を浴び、"肖像権"や"広告塔"といったものを含んだ有名人となっていきます。

そこからは実在のロビンが吐露してるように、本来の親子の形とはほど遠く、幼年期は有名人としてプライベートを奪われたと父親の呪詛を吐き、反戦思想の父親とは真逆の戦場に自ら突っ込むかのような行動をとります…

この映画は著者で父親のアラン・A・ミルンの視点で語られますが、兵役時代のPTSDと反戦思想でどこか浮世離れした掴みどころのない人物で、どこか人物の心情として上辺だけのハートフルストーリーに仕上げた感じがしますね…
ロビンが毒を吐いたように、浮世離れした父、子育てを任せっきりでどれほど親子として親愛の情があったか怪しい母親。
息子を元に一躍の作家となり、私生活を台無しにした父への怨みや"子役的"活躍をしてしまった自分のこれからの不安や父に対するやっかみと、もっと複雑な心情がそれぞれの人物に渦巻いていたはず。
その心情に今一歩踏み込んだ描写をしていたら、もっと印象深い映画になっていたかも知れませんね…

だってロビン役(子供時代)の子、カワイイよりもこえぇんだもん!w
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