浮雲の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『浮雲』に投稿された感想・評価

Haru
5.0
普通の日本古典メロドラマと思いきや、冒頭から引き込まれた!乾いた寒々しい感じのモダンさがある。時代の重さもある。

高峰秀子と森雅之の心は最後までずっと戦時中のインドネシアにあるまま戻らない。現在の時間でのキスシーンやラストの泣きのシーンが起こると回想がすぐに始まり、二人の心が今の時間にないのがずっしりと響く。

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なんて愚かな。でも、みんなそんなもんじゃないですか。戯れ付く森雅之に高峰秀子の「きもちわるい」。ただのクズにとどまらない繊細な演技力、昨今の日本映画で見たことない。
4.8
仏印で出会い、東京を経由して屋久島で終焉する。密林から密林へ。都会の誘惑が2人をダメにする。外套に包まるしかないのだ。

名演、傑作。
BOB
3.7

成瀬巳喜男監督=高峰秀子の代表作。

「男って勝手なもんだわ。日本の男ってみんなおんなじだわ。」

戦後混乱期の東京を舞台に、戦地インドシナで巡り逢った若い女と妻帯者の中年男が繰り広げる、腐れ縁的な…

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5.0

寂しくてダメな二人の行く果てを暗澹に描いた傑作。
ジャン・ユスターシュ『ママと娼婦』のアレクサンドルにも似通う、脆く儚い退廃的な雰囲気で女性たちを魅力する森雅之。
ユキコとの最後の会話も素直な毒舌が…

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yoda
-
全てのカットの構図が美しく、筋が通っていて、映画は連続したphotographyだということを思い出させられる
隙のない仕事の丁寧さに脱帽すると共に包容力を感じた

日本映画史というより世界映画史に燦然と輝く名作!
この時代にこんな情熱的で狂気の恋愛映画が日本に存在していた事が信じ難い!
インドシナから静岡、東京、鹿児島、最後には屋久島まで展開する報われない恋愛…

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kiji
4.0
高峰秀子さんが美しい。未練たっぷりの演技がすごいなあ。それにしてもひどい男。
ほぼ会話劇だけど退屈な時間がほぼない。全てのショットに意味があるんだなと思わせる。

「絶望なんかしないわ。生きてみせますとも」
共感できない哀れな共依存の果てに謎の感動があった。

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