追憶の作品情報・感想・評価

追憶2015年製作の映画)

上映日:2016年11月05日

製作国:

上映時間:76分

2.8

あらすじ

過酷な戦いゆえに今まで語られる事がなかった1944年ペリリュー島の戦いを、日米双方からの膨大な資料映像により克明に描き出した渾身のドキュメンタリー。当時、守備隊を指揮した中川州男大佐が妻に宛てた手紙、元日本兵、アメリカ の元海兵隊兵士、島民の証言により普遍的な家族の愛、国を超えた平和を祈る思いが、戦争とは何かと問いかける。

「追憶」に投稿された感想・評価

ペリリュー島のことを知ったのは、数年前のNHKのドキュメンタリーでだった。そちらが秀逸だったので比べると評価はかなり低いです。中川大佐のエピソードも少ない。何が伝えたかったのかがはっきりしなかったし、戦場の狂気をもっと伝えてほしかった。
ここから日本の持久戦が始まったとか、米の新兵器の火炎放射器。
途中からは、何のために戦っているか当初の目的を失った戦いだったとか
大佐が玉砕を希望しても持久戦を続けること指示されるとか
当時の映像も、もっと大量に見つかっていたのでは?
当日の客層では40代の自分が明らかに最も若く、高齢な方が10人程。
もっと若い人たちに知ってもらいたいだけに残念です。
天皇のニュースでペリリューの名前が一時期出ましたが、自分周りではどんな戦いだったか誰も知りません。戦場の狂気・悲惨を風化させない為にもドラマか映画化を望む

*NHKの録画を見て
土田さんの
「サソリとサソリを瓶に入れ蓋をして戦わせる。逃げ場のない戦い」という言葉が重い
「人は人を殺したことがないのが当たり前です」
戦う人たちは生きることに必死でありながら、ヒトじゃなくならないといけなかったんだ。

「ひとりでも多く生き延びろ」
玉砕ではなく敵を多く亡ぼすために、そしてその果てに死ぬために。

人なんて、指先に針がチクっと刺さっただけで血が流れるのに、あんなにけたたましくて冷たい 銃や戦機を使って。

若い私たちの日常はこんなだけど、
今じゃ信じられないような、誰もが生きることに必死な時代を記憶している人が、今も生きていらっしゃることはほんとにすごいことだ。

だけど今だって世界のどこかで。
何故だろう。何故だろう。
歴史を残すことは大切なことだと思う。
しかし、そこに監督の価値観を落とし込むことで戦争映画としての深みが増すのだと思う。そう考えるとこの映画の評価は辛くならざるを得ない。
現地の人の証言として「ペリリューの戦い以降日本人の友達がいなくなった」と嘆くのだが、反対意見が映像化されていないのはフェアではない。そもそも、日本の領地でないところに日本人がやってきて、戦局の悪化で一方的に玉砕したことを美化していいかと思う。最前線の兵士の悲しみは深く深く考えなければいけないのだが、大局的に考えたときに別の方向性にもっていくべきだと感じてしまった。
2016/12/3
@シネリーブル梅田

ピアノ:小林研一郎
語り:美輪明宏
watsipec

watsipecの感想・評価

4.0
"O mio babbino caro" en piano... en el último momento...
コバケン、ピアノ演奏に驚く。
戦争を考える。
ノブタ

ノブタの感想・評価

3.6
パラオ諸島のペリリュー島での旧日本軍とアメリカ軍の激闘を
当時の映像や生存者の証言を交えながら淡々と進んでいく。

当時の映像は生々しく、いかに凄惨なものだったかがよく分かる。

当時を知る証言者の方々も90歳を超える年齢となっており、このような作品が作成できるギリギリなのではないか、と感じてしまう。

天皇陛下が何としても訪れておきたい、という気持ちが少しだけ解った気がした。
南太平洋のパラオ諸島に浮かぶペリリュー島。第二次世界大戦中のこの島で70日に及ぶ激戦、日本軍、米国軍合せて1万を超す命がこの地に散った事実を、美しい自然と豊富な資料映像と証言で綴る。

とにかく資料映像の量が半端ない。もうそれだけで一見の価値がある。ひたすら戦火の悲惨さを当時のフィルムで畳み掛ける演出。

11月1日の毎日新聞に載っていた小栗監督のインタビューによれば、監督は「今の若い人は、戦争は年寄りがやるものと思っている。そこが怖い」と語っていた。確かに資料映像に出てくる兵士は全て若者だ。しかし感受性の低い私みたいな人間には、証言者がみんな90歳を超えていて達者でない語り口から、戦争はずいぶん昔の話なんだなという遠い存在にしか思えなかった。

戦争は遠い話ではない。今も行われている。

本当は考えなきゃいけないことだ。でもこの映画を見に来ていたほとんどは年配者で、若い世代に警鐘を鳴らすには別の方法が必要なんだとしみじみ思ってしまいました。

(2016.11.6. 東京都写真美術館にて鑑賞)
マスコミ試写会@ 映画美学校試写室 15:30開映