わたしたちのネタバレレビュー・内容・結末

「わたしたち」に投稿されたネタバレ・内容・結末

たんたんとして、自分の小学校時代を思い出す、痛々しいけど懐かしい映画。子供の演技が自然で素晴らしい。
「はちどり」や「夏時間」に通ずるところがあるというレビューを観て気になり観賞。小学生時代にありがちな友達関係といじめの密接な関係性をリアルに描いた傑作。一人の少女の視点から見せるその年の頃にしかない特有の物語という意味で、確かに上記の2作に通ずるところのある作品だった。

子供の頃って誰とでもすぐ仲良くなれるのに、次第に相手と周りの人間関係が見えてくるにつれて自分を守る為に距離を置いてしまうことや、逆に距離を置かれることどちらもあったなって。小学生時代の自分自身の経験を思い出した。本作の主人公ソンのように相手に喜んでもらおうと張り切ったことが相手の地雷(ジアの為に海苔巻きを作ってもらおうとして母との仲睦まじい姿を、自身の母親と複雑な関係であるジアに見せてしまった)だったりすることって自分自身にもあったのかもなーと。

また「はちどり」でもあったように、新学期が始まった途端に別の子と仲良くなってる場面。大人からすれば一瞬でも、あの時期の子供にとっては倍近い時間に感じる時期だろうし、上手くいかない人間関係やはたまたいじめともなれば学校に居る時間はかなりの苦痛よね…。いざという時は両親は自分の絶対的な味方になってくれるとしても、それくらいなら大丈夫と楽観的に考えたりしがちな辺りもリアリティに溢れたバランスの描写だった。

言葉の暴力に日々傷つき傷つけ合ってしまい友達と上手くいかないソンと、遊びの延長とはいえ物理的な暴力で日々傷つき傷つけ合いながらもそれでも純粋に友達と遊びたいから遊ぶというユン。成長したからこそ悩んでしまう姉と、まだ成長し始めだからこそ純粋無垢な気持ちを言える弟の対比も見事だった。

一人の少女視点で見せる物語のリアリティ力。「はちどり」「夏時間」そして本作といい、韓国映画界本当に凄い。
7/10点。

近年稀に見るジャケット詐欺映画。
こんな仲睦まじい場面は序盤のみで、その後は延々とメンタルをゴリゴリ削り合う展開。
どちらかと言うと転校生ジアの態度がキツいけど、主人公ソンも悪気なく傷つけたりしているから余計こじれてしまう。
終いにはノーガードで殴り合い(言葉&物理)。

言っちゃなんだけど、ソンは「ああ、苛められそうだな」という雰囲気をしていて、その辺りを含め演技が凄く上手い。

それ以上に驚いたのが弟のユン。
友達に怪我させられたり、すぐ迷子になったり、ソンや親がついてないと一瞬で死んでしまいそうな危なっかしい存在…
と思いきや、終盤で真理を突く名台詞を吐く(ここやけに強キャラ感出てて最高)。

結論…ユンさん優勝。
小学校ならではの閉塞感がとてもリアルで心苦くなったが、希望が残るラストで良かった。
じんわりと観た後も引きずる映画。

子供の目線で描かれるから、そこしかない世界の息苦しさが観ているだけでよく伝わる。多くを語らないけど映像でみせる心境の変化が心地よかった〜。

苦しいけど好きです
友達のいない10歳の少女ソンが転校生のジアと出会い夏休みの間に親友になるが、新学期になったらジアに冷たくされる話。
あぁぁぁぁ観るのしんどかったぁぁぁ。冒頭のシーンからめちゃくちゃ胸が痛いよ。ひどいイジメシーンが沢山あるとかじゃないんだけど、それが逆にリアルすぎてちょっと辛かったよ。親が介入してくるでもなく最後まで子供の目線で描ききったのがよかったな。逆に親に対して子供が介入できないシーンもあり、大人と子供の世界は違うんだということを改めて感じた。子供には子供なりにいろいろあるんだよね…。みんなちゃんと考えて必死になって生きてる。そしてそんなに単純ではない。こういう大人にはわからない子供だけの世界って凄く好き。ソン役の子がまたいい演技をする。一見弱々しいけどしっかりと芯のある姿を好演してくれた。他の子役達もみんな自然な演技でよかったなぁ。この終わり方もいいよね。とても余韻が残る。きっと大丈夫。
友だちになれる、何度でも。

小学生目線の、いじめを扱う作品。
子供の話だと馬鹿にはできない。
どんなに歳を重ねても、小学生だった時代を経て大人になっているのだから。

韓国映画だけど、恐らくは万国共通だろうな。
いじめとはいえ小学生らしい緩いレベル、その緩さが逆にリアリティを感じた。
誰がいじめのターゲットになるのかは重要ではなく、いじめられる理由にしてもどうってことないことから始まってしまうのだ。

暴力ではなく陰湿なものが目立った。
女子目線だから当たり前なのだろうけど、同じ立場を経験したことがあるからこそ、どんな感情を抱いているのかが痛いほど伝わる。
大人になってしまえば友達なんていなくてもどうってことないけど、学校という集団生活の中のあの苦しみは二度と味わいたくない。

正直になるなとは言わない、空気を読め。
同じ小学4年生の頃の自分に伝えたい言葉。
まあざっくり言うと、
韓国版「中学生日記」なわけだけれども。
このテーマをこれだけしっかり見せるものにできるのが韓国映画の強さだよなあ。

余計なBGMなく、淡々と静かに日常が進むからこその圧倒的なリアル。
なんでもかんでもBGM入りの演出したがる日本の監督は反省しなさい。

そしてこの映画の最大の魅力は、
結末を用意しなかったことだと思うんですよねえ。
いろいろあっても、イ・ソンにとっては、
「わたしとあの子」じゃなく、
「わたしたち」なんですよ。
でもジアにとっては「わたしたち」じゃないんだよな。
それが「わたしたち」に戻るかどうかは、ジア次第でもあるし、ソン次第でもある。
だから、
貴方がソンなら、貴方がジアならどうする?
ってのを問いかけて終わるエンドがすごく重い。

観た人一人一人にそれぞれのエンドが待ってる。
いいやん。


で、
自分はいじめられたことも、いじめたことも、
周囲にいじめがあったことさえないので、
正直登場人物は誰一人共感できなくてずっと客観的な目でしか見れなかったんだけど、
一つ思ったのは。


おいソン!
ドッジボールの時ちょっとはやる気見せんかい!!!

いや、どうせ仲間外れにされてるから、
とか、卵が先か鶏が先か~、ってのはあるにしてもね、でもね、

みんなが楽しんでるときにやる気皆無で不機嫌なやつなんか好きになるわけないやろ!!
そういうとこやぞ…
とても好みの映画でした。

小道具の使い方が秀逸でため息漏れた。
花のエキスで染めた爪が2人の友情の証で、だんだん爪が伸びてきてその赤い部分が小さくなっていく。上から水色のマニキュア塗る。マニキュアがはげて赤いの見える。
最後、赤いのがなくなったと思ったら一つの爪にほんのちょっとだけ残ってた。
2人の関係の変化を見事に表しててすごいなーと感動した。
お揃いのブレスレットは付けれなかったけど、爪の赤い印は残ってた。良かったねぇ…

主人公も友人を傷つけてしまったり、いじめっ子にすり寄ろうとしてしまったり、リアルだなぁと思いました。

友人のお母さんがイギリスで働いてるんじゃなかったって分かるシーン、心が痛い。子供らしい嘘だけどとても気持ちが分かる。

ドッジボールのチーム分けとか、主人公がやたらと先生に愛想笑いしてるとことか、前半にあった出来事が後半と繋がってて無駄なシーンがない映画だったと思います。

この監督の次回作も楽しみです!
ユンガウン監督の長編作。
繊細で徹底したリアリズム
劇的な、構成的な面白さへの欲望に左右されたくないという意識がひしひしと伝わってくる。
これはキムボラ監督も同じだった。
エドワードヤンの面影も共通する点だ。

イザコザ、いじめに常に巻き込まれるソンにとって大きな契機になったのが弟の人間関係の哲学なんて。でも、これもまた一つの答えだった
ドッジボールに始まりドッジボールに終わる。主人公がみんなの輪に入れなくて、口ぱくぱくしてるところ、『エイズ・グレード』の誕生日パーティーのシーンを思い出して苦しかった。
お母さんと弟も良かった。
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