空間を引き裂くような蝉の音。音階練習ばかりしているピアノ。確かに不穏だ。しかし一番不穏なのは主人公のこの少年。この一軒家は少年宅ではないようだ。忍び込んだ黒猫の棲む心霊スポットの廃屋なのか。それとも…
>>続きを読むドナルド・リチー監督『猫と少年』(1966)
猫の深い陰影と男のしょうもなさ。
クラシカルなピアノは転倒し、
"映画っぽさ"が崩れ去って、
映画があらわれた…のか?
The deep sha…
ハイコントラストの黒白画面で無関係に規則的に鳴り続ける蝉の声と近所のピアノ練習音が、少年のもどかしさと同期する。演技かと見紛う猫の動き。
何故か、かわなかのぶひろ『kick the world』を観…
【詳述は、『いつか見たドラキュラ』欄で】若い時、1度1時間ばかり立ち話をさせていただいただけだが、その時の印象の温厚な普通のおじさん(日本映画の真髄·普遍性を世界に広めた巨人に失礼な !)が、遊び心…
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