赤い殺意の作品情報・感想・評価・動画配信

「赤い殺意」に投稿された感想・評価

題名からサスペンス🎬かと思ったら違ってた・・殺意はあったけど殺人じゃ無いものなぁ〜


家族関係が良く解らなかった。


亭主の留守中に強盗に入られ金は盗まず妻が操(強姦)を盗まれると云うストーリーだった。

一度ならずも何度も何度も執拗に男は妻に近寄って来ては身体を求める・・亭主は亭主で浮気をしているからどうしようもないなぁ〜

結局は何だったんだろう⁉︎

あっ・・本当に長い映画だったんだなぁ〜
え

えの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

さまざまな形の反復がひとつの結論へ収束していく
なして不幸なんだろう、と嘆きながら毒を吐く春川ますみの佇まい、決意による変貌、これこそ女、、
緻密な画角の中で潜む危うさと迸る意識
ひそひそ話のBGM
芋虫のエンドロール、また生きていく
臨場感が凄い。
途中、何を観ているんだろう?と思ってしまったが画面とカメラワークの綺麗さに救われた。

BGMもほとんどなく、静のまま進んでいく物語の中で、欲望を掻き立て合う動きのある感情。自分の都合ばかり押し付けてくる男2人に、ブツブツ言いながらも結局従ってしまう貞子。かなりシリアスな話だが、貞子の見た目のせいか、コミカルな雰囲気すら感じる。

汽車に乗り込み、揉み合うシーンはロングテイクでありながらパワーがあった。
白黒で静かな映画だからこそ、人の叫びがよく聞こえて良かった。
kurage

kurageの感想・評価

-
東北の田舎町に住む主婦の成長譚、夫婦の物語。
主人公、貞子(春川ますみ)は、ぽっちゃりと大きな体格やぼーっとした風体、妾の家系などの理由から内縁の夫である吏一(西村晃)や姑に虐げられられ、一人息子の勝だけが心のよすがの日々を過ごしている。

夫と息子が留守の夜に、強盗の平岡(露口茂)に襲われてしまう貞子。だが、平岡は行為の後に奪ったお金を置いて出て行ってしまう。
夫に事件のことを打ち明けられず、自殺未遂をする貞子。平岡は貞子に惹かれ、また家に忍びこみ、彼女を強姦する。絶望し、また自殺を図るが、叶わない。一方、吏一には同じ図書館で働く義子という愛人がおり、彼女に結婚を迫られている...... と、設定だけで昼ドラドロドロなのだけど、これがコメディになっているのだから驚く。

今村監督考案の重喜劇にあたるジャンルになるそうだけど、一見にっかつロマンポルノ的ムードを漂わせつつ(こちらのほうがずいぶん前だけど)、時代もののファミリードラマのようでもあり。60年経てばそりゃあ人々の価値観も変わるよ、と。そういう意味でも貴重な表現が画面の端端にたくさん散りばめ、残されている。

吏一も平岡も本当に身勝手で、すぐにセックスを強要し、貞子も結局は受け入れる。男ふたりは一時的な欲求は満たしているが、実は何も手に入れていない。何も考えていない。貞子は、ぶつぶつと小声で愚痴りながら淡々と着実に自分の目的を果たしている。「どうしてこんなに不幸せなんだろう」と呟くたびに逞しくなっていく貞子に、長い抑圧に耐えてきた女の底力を感じた。

CGのない時代にどうやって撮影したんだろうと思うような挑戦的なシーンが多い。この時代の好きな日本映画は、たいがい姫田真佐久の撮影だ。
今村作品でお馴染みのビヨヨ〜ンの効果音は最初は違和感しかなかったが、数作見続けるうちにどのタイミングでビヨヨ〜ンがかかるのかなんとなくわかってきた。だんだんそのシーンが待ち遠しくなるように。

○以下、貞子らしさを感じられるシーン
アイロンに移る貞子の顔、どこかあきらめ
蒸気を吸入する吏一の表情(昔の吸入器、意外とパワーある)
電車で揉み合う平岡と貞子(貞子の踏ん張り、パワーある)
美容院でパックしながら不幸せだと呟くが、どこか弾んでる
ジャージャーという編み機の大きな音
り

りの感想・評価

4.8
貞子の"心の中"がナレーションとして可視化されるのが面白くて、例えば強姦魔がダラダラと自分語りをし始めたときに(あたし、なんでこんな話きいてんだろ)なんてことを考えてるくらいには冷静で、どこか冷めた目線でそいつを見つめているような描写がすごく良い
女が強姦されて(男より)強くなってしまうというモチーフは『にっぽん昆虫記』の信子、『豚と軍艦』の春子でも繰り返し用いられてるけど、完全な男性優位からの女性の逆転を描く、しかもその時にいわゆる「美人でない」女優を役に起用する今村のフェミニズム、好きだなぁ

この映画の原作は舞台が東京だったらしいが、わざわざ仙台のど田舎に設定しているあたり、今村の「農村上がりの女性」を描くことへのフェティシズムを感じてしまうな
_人人人人人人人人人_
>春川ますみ 落ちる<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

男の欲望や女の欲望をえぐり出すような重い作品でありながら東北弁の穏やかな喋りと春川さんのぽっちゃりした体型で笑いを誘う。カメラワークがとても素晴らしくて蒸気機関車の疾走は迫力がある。最後まで退屈させない映画である。
テレビドラマ『太陽にほえろ!』で人情味に溢れる刑事役を務めた山さんこと露口さんが身勝手な強盗を演じて長年のイメージが見事に崩れてしまった。ほんとうに鬼気迫る演技であった。

このレビューはネタバレを含みます

今村昌平監督の代表作の一本。日本で最も映画化された数が多いかもしれない藤原審爾が女性週刊誌に連載した〔よろめきモノ〕を映画化。主演に春川ますみと云う奇策が凄い!

公開時の監督は38歳、『にあんちゃん』で高い評価を受けた後、『豚と軍艦』『にっぽん昆虫記』に続き本作を監督している。この後の『エロ事師師たちより・人類学入門』と並び、最盛期の監督作の一本だ。

仙台に住む貞子(春川ますみ)は、図書館で働く夫・吏一(西村晃)と、小人症の息子と線路脇で三人暮らし。夫の出張で、祖母に息子を預けていた最中、イケメンの強盗・宮田(露口茂)に襲われ、犯されてしまう。もし夫に知れたら追い出されかねないと思い、打ち明けることができなかった。
二日後の夜、強盗が再び現れ、自分は死が近いので優しくしてほしいと頼まれ、二人は情事に耽る。一方、生真面目な夫・吏一は図書館の事務員・義子(楠侑子・別役実夫人)と浮気をしていた。
数か月後、貞子の妊娠が発覚。田舎に住む夫の父の逝去を機に、田舎の家を継ぐ話が持ち上がり、新たな子供の誕生共々、歓迎されるが…宮田はストリップ小屋のバンドマンで、心臓病持ちで天涯孤独で、貞子に付きまとう。貞子と宮田の怪しい場面を盗み見した義子は、夫に貞子には愛人がいると告げ、離婚を迫るが。
貞子は宮田に手切れ金を渡すも、彼は受け取らず、遂に、貞子は毒を入れた水筒をもち、宮田と東京行の電車に乗る。義子はカメラを手に二人を追うと、雪で立ち往生した列車から降りて歩き出す二人。それを追う義子。トンネルの中、毒を飲ませられなかった貞子だが、宮田が発作に襲われると見捨てて逃げていく。その様子を写真に納めた義子は、町で倒れた貞子に向け執拗にシャッターを切り続けた挙句、トラックに跳ねられ死亡する。
流産した貞子を問い詰める夫の吏一だが、彼女はシラを切りとおし、カメラに残ったフィルムを見た夫の吏一も彼女を問い詰める事をせず、家族は夫の実家に引っ越していくのだった。

所謂、昭和に一斉を風靡した「よろめきドラマ」なのだが、今村昌平らしい性を通し人間の逞しさを描いている。東北の田舎の町で女中だった貞子が、間男によろめきながら、最後には本家の亭主の妻の地位を手にする姿は良識派の度肝を抜く展開だ。

女性に向けた内容とも云えるが、エロさの漂う映画は、寧ろ男性が惹きつけられるかも知れない。市場性とは程遠い発想で、今村監督のビジョンは多くに人に強いインパクトを残すという事なのだと思います。

更に、機関車、路面電車、芋虫など男性器の象徴を跋扈させる手法、暗闇に落ちていく夢の描写や、今風の〔貞子の心の声〕のナレーション、今村節の「びよ~ん」という笑いを誘う奇妙な効果音など、本作で、今村節が完成したかの様に思える、奇妙な傑作だ。
ぺん

ぺんの感想・評価

4.4
原作未読。鑑賞済みの今村作品では一番印象深いです。
煽り文がピンク映画みたいっすね、間違ってはいないけど…

妾の子として産まれ、旦那(籍は入れてもらえていない)と姑にいじめられ、いじけて暮らす主婦・貞子を春川ますみが演じている。
ある晩、押し入ってきた強盗に犯され自殺も考えるが死にきれず。
春川ますみのふくよかで朴訥とした雰囲気のせいか、切羽詰まった感じがなくて少しコミカル。
車を回し、そこから逃れられないネズミは彼女の暗喩なのだろうけど。

長年不倫している夫も、貞子に夢中になる強盗も、自己都合ばかり押し付けてくる奴らで腹立たしい。
そんな男たちにされるがままの貞子だったが徐々に自分の意志を固めて強かになっていく。
古い家父長制に縛られた時代、こういう反抗もあるんだな。
夫の不倫相手の眼鏡女性も気の毒だけど、貞子は結果的にそれすら利用する。
暗い突き放した話のようで、貞子が生に食らいついていく強さに清々しさまで感じた。

汽車の最後尾で揉み合う二人のシーンがアクション映画さながら。
艶かしいのにスピード感があってワンカットのアングルも迫力あるなぁ。
こういう究極リアリズムを撮る今村昌平監督は偉い!けど長い!

後半20分の追い上げはすごかった
心臓病みの強盗と不倫されて家庭でも虐げられている女性の関係を描くっていう発想がまず好きだな〜
似太郎

似太郎の感想・評価

5.0
今村昌平作品中、最もフリーキーで危うい雰囲気が満点のコメディである。前作『にっぽん昆虫記』ではまだ構成らしきものがあったが、本作にはそれすら無い。映画全体の抽象度が高いからだ。

主演春川ますみの素っ頓狂なコメディエンヌぶりが痛快で、犯されて強くなる東北訛りの女性を快演。のちに日活ロマンポルノのベースとなるグチャドロな人間関係にフォーカスを当てた今村昌平ならではのカオティックな味わい。昭和ヒソヒソ話。

姫田真左久による凄まじい長回し撮影(列車を丸ごと撮ったクレーンショット!)など、全編に於いて破壊的な「ワザ」が炸裂している。主人公にしか見えない夢魔的風景がそのまま観客の視界とシンクロする辺りも秀逸。閉鎖された田舎の不気味な風習と落ちこぼれた青年(露口茂)の性的欲求がやがてムラ全体の「変革」へと昇華される構成がずば抜けている。

戦後日本の断絶点を描いた意味では、新井英樹の漫画『愛しのアイリーン』と類似点が多い。(むしろ本作へのオマージュなのだけど)。
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