「汝らは何を好んでウジ虫ばかりを書く」と小津安二郎と野田高梧にバカにされた今村昌平は、「俺は一生ウジ虫を書いてやる」と啖呵をきって小津組を離れ川島雄三の元に走ったという。そのウジ虫ならぬ“蚕の幼虫”…
>>続きを読む今村昌平監督/1964年日活作品
主人公VSレイプ犯!が繰り広げる対決シーンの数々は外国映画みたいな見え方。
特に汽車で揉み合うシーンがめちゃくちゃカッコいい。可愛らしく野暮ったい嫁(春川ますみ)と…
1964年公開。地方の家制度への批判めいたもの、ひいては日本という国への批判めいたものすら感じる。この作品もにっぽん昆虫記に続いてとても生物的”人間”を描き出している。世帯を持っている女がある日強盗…
>>続きを読む男女が交わる時の生々しさの表現は今村昌平作品が一番好き。自分が浮気をする度に妻の浮気が気になってしまう夫。貞子は強盗を愛してはいなくて尊厳を守りたくて夫から逃げる一心だったようも見えるし、妾の子とし…
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