ここまで吹っ切れたラース・フォン・トリアーの作品を観るのは初めて。
いつもなら、ウジウジしていたり、暗く沈んでいたり、鬱だったりするのに、そういう要素が一切ない。
ジャックは笑顔で、自分の殺人を語り…
建築技師のジャックは道端で車の故障した女性を拾う。
嫌々助けてあげた女に酷い暴言を吐かれ、ジャックはついにその女を殺してしまう。
潔癖症で強迫性障害、そして建築士の夢を母に諦めさせられたジャックは殺…
サイコパスかつ強迫性障害を持つジャックのキャラクターが面白い。
最近『トーニオ・クレーガー』を読んですごく面白かったから、普通から逸脱した主人公が芸術に情熱を傾ける…という性向について考えさせられた…
シリアルキラー・ジャックが殺人に没頭した12年間の軌跡を語る…というホラーサスペンス映画。なんの予備知識もなく鑑賞して、演出がアンチクライストと似てるな~って思ったら案の定、監督はラース・フォン・ト…
>>続きを読む他の監督だったら「面白かったので今度は引き算をしてみよう☝️」とか偉そうな事言ってたけど、ラース・フォン・トリアーだからなぁ..。
自分が不要だと思った部分こそトリアーの"芯"なんだろうなぁ。モヤモ…
まあ、最初の女をジャッキで殴りたくなるのは仕方ない。
神経質で臆病な感じが可愛くて、満足のいく作品が作れるように応援してしまう。
エンディングもなんか笑ってしまうし、バイオレンスコメディなのかもしれ…
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