2:22(原題)の作品情報・感想・評価

「2:22(原題)」に投稿された感想・評価

filmoGAKU

filmoGAKUの感想・評価

3.5
【One Phrase】「whenever a distant star lights up, I always feel like somewhere, somehow, someone's life is about to end.」
(遠くの星が瞬く時には、どこかで、どのようにか、私はいつも、誰かの生が「収束」を迎えようとしているんだと感じる)

【放題・雑記】冒頭で、空から見下ろしたニューヨークの街の光、それが、"パターン化"された星の光として現れる。パイロットであったという父親の言葉をモノローグで語るのだが、その星々(街の明かり)にそれぞれの人の生活がある、という台詞に、『人間の大地』Terre des hommes(「人間たちの地球」)の中でサン=テグジュペリが記した同じ言葉を思い出した。

主人公は、父親のようなパイロットではないし、サン=テグジュペリのように郵便飛行を続けていた作家でもない。彼は空港の管制塔で航空機の離発着の指示・管理をしている。その航空機の交通状態を彼は「混沌」、カオスと呼んでいたのが面白い。

無数に広がる星のような人々の生活(光=星)には、それらをつなぐ光のパターンがあるという。この父親の言葉を主人公は信じている。

父親の言葉では、パターン化されたもの(原理、物事が生じるその原因)を理解することで、その星の光が消滅(星の死)する前に、その先に何が起こるのかを予測、理解できるという。彼はこの父の言葉から、人の生は無数にある星と同じで、最終的には死へと収束されていくいう結論、達観した人生哲学(物理的な摂理)を身につける。

乱雑に起こる偶然的な出来事の中にある必然。「2時22分」に何が起こるのか?2機の航空機があわや激突という瞬間があった。会うことのない相手と偶然出会い、その出会いが人生を変えていくように・・・

【記録】ind. 18 oct. 2017. in english