愛と希望の街の作品情報・感想・評価・動画配信

『愛と希望の街』に投稿された感想・評価

3.8
848件のレビュー
3.7
泥だらけの少年と令嬢が貧しい地区を走って抜け出す。令嬢がタクシーで帰るのを見送った後に少年は元いた場所に戻る鳩のようにまた貧しい地区へ走って戻っていく。
鳩の帰巣本能のように自分の犯した罪は仕方がなかったとしても帰ってくる。そういったこともこの映画から感じることができた。

育った環境はの差によって生まれる溝は、埋まることは無い。寄り添うことは出来てもそれは所詮形だけで、本当の意味での相互理解は不可能。
貧しい者が、持つものに一方的に施されることで生まれる劣等感は計り知…

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4.0
このレビューはネタバレを含みます

切ない話し。賢く素直で優しいマサオだが、負の連鎖からは抜け出せない。鳩小屋を叩きこわすマサオ、金持ちの跡取りと先生の別れ、キョウコは再び買った鳩を撃ちマサオは近くの町工場で働くことになるラストシーン…

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牧田
3.1

シンプルな対比構造と、飛び出す絵本みたいに部屋を見せる位置にある画角が印象的。テーマはこの時からやりたいことは変わらないんだな。

鳩を売っても自分の元に帰ってくる可能性が高いってだけで詐欺とまで言…

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真一
4.5

 弱者を踏みにじるこの過酷な社会はなぜ、いつまでも続くのか。それは、富裕層の「愛と希望」という名の施しに、弱者が飼いならされているからだー。こんなメッセージをタイトルに込めた、大島渚監督(当時27歳…

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まず、鳩を何度放しても戻ってくるという円環と、貧困の再生産という円環はセットであって、鳩がいなくなることによって、円環を壊してもらわなければならないわけでしょ。そこをどう描くか楽しみにしていたのだが…

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「貧乏な人っていつも悲しそうにしてると思ってたの」
完成度が高すぎるデビュー作
星屑
-
個人的に傑作。
この時代のどの監督にででくる女性よりも女性が逞しく輝いてるように思える。かっこいい。
本当は「鳩を売る少年」だった。
大島渚の原点。
tommy
3.0
1959
松竹な大島渚

今よりもはっきりとしている格差社会。
中卒上等な時代。
靴磨きの手際がいい事いい事。
街中で猟銃ぶっ放していい時代なんてあったの?
悲しきラストです。

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