このレビューはネタバレを含みます
切ない話し。賢く素直で優しいマサオだが、負の連鎖からは抜け出せない。鳩小屋を叩きこわすマサオ、金持ちの跡取りと先生の別れ、キョウコは再び買った鳩を撃ちマサオは近くの町工場で働くことになるラストシーン…
>>続きを読むシンプルな対比構造と、飛び出す絵本みたいに部屋を見せる位置にある画角が印象的。テーマはこの時からやりたいことは変わらないんだな。
鳩を売っても自分の元に帰ってくる可能性が高いってだけで詐欺とまで言…
大島渚初長編。私の嫌いな若き大島テイストが炸裂していて観るのがつらい。登場人物の愚かさを傲慢に俯瞰して嗤う若き大島テイストだけれども、主人公のマサオくんだけは、夢と希望の街に夢も希望もないことをわき…
>>続きを読む筋書きの美しさ。
個人レベルの思いは、社会の中で儚く散っていた。
そんな中でも生きていかねばならないと、ラストを見て思う。
きっと、ここまで出来た人間である主人公なら、
この先も生きていけるだろう。…
昔の人の鳩に対する執着って何なんだろうか。「キューポラのある街」でも子供たちが鳩の売買をするシーンがあった。
この正夫の詐欺まがいの商売も家族を想ってのこと。やっぱり辛い。
この街のどこに希望があ…
大島渚デビュー作久しぶり観る
小都市の駅前で鳩を売る少年。
鳩は本能で少年宅に戻り繰り返
し続け貧しい家庭の足しに。
ある日重役娘が鳩を買うが
「鳩を売る少年」というタイトルが気に
入らない社長…
大島渚監督のデヴュー作にして松竹ヌーベルバーグの出発点となった記念すべき小品佳作であるが、貧しさ故に鳩を売る中学三年生藤川弘志に同情を寄せたブルジョワ女子高生富永ユキが、詐欺を受けた憎しみで兄渡辺文…
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