このレビューはネタバレを含みます
貧乏中学生の正夫が一家のために鳩を売るもそのせいで就職できなかったお話。鶴見川ということで鶴見らしい。
いくらなんでも酷い台詞回し。文芸的ですらなく、ただただ時代がかった半端な口語。演技も演出も酷…
大島渚の初監督作品。鳩といえば平和や無辜の象徴のように思えるが、この作品ではそれを逆手にとり詐欺の道具となっている。裕福な少女はラストで兄にその鳩を撃ち殺させるが、それはもう鳩を使った詐欺を許さない…
>>続きを読む鳩が平和の象徴だなんてブルジョアの戯言。少年は鳩を売って日銭を稼ぐ。平時から逸脱した場での法の有効性を大島は疑問視。貧困は同情すべき清廉潔白ではなく、受け入れ難い反倫理をも内包する。ラストで全てを知…
>>続きを読む冒頭から不穏なこの空気感たまらなく好きだ!やっぱり大島渚は映画作家としては素晴らしい人材だと思うがイデオロギーだけは俺とは相容れない。不意に映るネズミの死骸や貧しい少年、病気の母のために路上で仕事を…
>>続きを読む松竹株式会社