【ぼくは正しい犯罪者になるべきだった】
大島渚のデビュー作。この頃からペシミスティックで不条理なムードが強く押し出されており、鳩=平和を売って金儲けする貧乏少年の視線を通し戦後日本の醜悪さを痛烈に…
愛と希望の「ない」街……!!!
お手本のような脚本。流れるように、同時多発的に人がくっついて離れていく。ブルジョワの他人事感が異常にうまくてビビる。テンポ、カメラワークも抜群に良い。大島渚やっぱ天才…
このレビューはネタバレを含みます
愛も希望もない話。
タイトルではなく不穏な主題曲が正しい。
貧しさ故に病気の母親に言われるまま、
罪悪感を持ちながら鳩を売る美少年中学生。
売られた鳩は帰巣本能で戻ってくることを
前提としたリピー…
鳩を売るの売らないのとそれくらいのことで大騒ぎしているのが途中まで意味が分からなかったのだが…後半のシーンで女の先生が「私だってお金に困れば売るかもしれません」と言うのを聞いて、鳩を売るという行為が…
>>続きを読む松竹は何を思ってこのタイトルで公開したのか謎すぎる。実際愛も希望もへったくれもないのが強烈な皮肉でむしろ面白い、敢えて狙ったのだろうか
大島渚の初期衝動を感じる作品。女の論理vs男の論理という構造が…
62分でどっしりとした見応え。面白い。
大島渚監督・脚本によるデビュー作。
中学生の少年から鳩を買った裕福な高校生の少女を通して、富裕層と貧困層の埋められない溝を描く。
鳩の帰省本能を利用して何…
60分ちょっとの映画ながら、富裕層と貧困層がそれぞれの価値観や温度感の違いでどうあがいても分かり合えなくなる構図が強烈に印象に残る。
貧乏を描くのに「鳩を売って帰ってきたらまた売る」という設定から…
松竹株式会社