君が君で君だの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

君が君で君だ2018年製作の映画)

上映日:2018年07月07日

製作国:

上映時間:104分

あらすじ

尾崎豊、ブラピ、龍馬。なりきり10年!君のことが大好きだから、君の好きな男になりきる。自分の名前すら捨てた男3人の物語が、ついに動き出す。 好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て 去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を 描いた恋愛譚。

「君が君で君だ」に投稿された感想・評価

mas

masの感想・評価

5.0
観た後様々な感情が湧き上がり混乱して言葉がなかなか出なかった。
すごい。ただ、すごい。そして、1度、いや2度3度観るべき作品だと思った。
あらすじを簡単に説明すると「3人(彼氏含め4人)の男が一人の女の子を好きになる話」であるが、観てみると思っていたのと全然違った。全員が女の子を好きであることは間違いないが、一人一人の愛の始まり方、愛のあり方、愛の行方が全然違う。何度も観て一人一人に焦点を当てて鑑賞したい。
愛のあり方、好きとはなにか、色々なことを考えさせられた。

作中に向日葵が何度か登場するが、これについて監督は意図した訳ではなくただ向日葵しかないと思って向日葵を採用したらしいが、主演の池松さんから「向日葵の花言葉ぴったりですね」と言われてその時初めて向日葵の花言葉を調べたら映画とぴったりであったそう。偶然らしい(舞台挨拶にて)。向日葵の花言葉も踏まえて映画を鑑賞するのも良さそう。

今年みた邦画で1番と言える映画かもしれない。いい作品に出会えてよかった。
imanimo

imanimoの感想・評価

3.0
狂気を出せば出すほど彼女への偏愛や執着がより強調される構図なのだろうけれど、いささかトゥーマッチ。
どんどん引いてしまいました。
もう見ていられず顔を覆った場面も。

俳優がいいのになぁー。もったいないな。

ラストは好きです。
ちょっとしたどんでん返しも!
しかこ

しかこの感想・評価

3.9
まず、絶対こんな隣人は嫌だ(笑)
クリープハイプで初めまして、松井監督の映画はいつも見る前に身構えるとい
うか、そんなこんなで今回初めてだったけど
やはり癖がつよかった(笑)
色んな意味で忘れられない、ベストショット?が多すぎる。°(° ˆᴗˆ °)°。
愛ってある意味恐怖?愛とはなんなのか…画面越しに試されるというか、挑発されたような感じでもある
リアルとか求めず、ただ漠然とぼーっと見てて、予告でも見たあの台詞、やっぱりじーんとするのです。。
ありのままの自分のために見る映画かなぁ
音楽もよかった、変な余韻.。o○
マーチ

マーチの感想・評価

4.6
レビュー書いてて訳分かんなくなるほど、この映画は説明不可能! 理屈じゃ語れねぇ、考えるな! 感じろ!!

この爽やかなポスターすら狂気を秘めていて、誰もが驚き、嫌悪し、笑い、泣く!!


【🌻レビュー🌻】

《僕が僕であるために》

今年の邦画暫定1位!!(しかも圧倒的に)

まずはじめに言っておきますが、この映画は最低です。10年もの間、1人の女性にストーカーをし続ける3人の男が主人公なのですが、彼らの行動は常軌を逸していますし、明らかに犯罪です。実際に被害に遭われた方が観れば嫌悪することは止むを得ないだろうと思われます。しかし、この映画はその行為自体を肯定などしていませんし、否定もしていません。あくまでフィクションとしてありのままを捉え、観客に判断を委ねているあたりが映画的で、今作の素晴らしい部分でもあると個人的には思っています。
🍉
今年は『スリー・ビルボード』以外に展開で揺さぶってくる作品は出てこないだろうと思っていたのに、まさかの邦画から! それもインディーズで!! これほどまでに展開だけで楽しませてくれる作品が現れるとは!!!
勿論『スリー・ビルボード』ほど良質な脚本という訳ではありませんが、途轍もないというか途方もない驚愕の展開の連続で、右へ左へと容赦なく半端ないインパクトを持続させながら我々のことを揺さぶってきます。
🎐
また何がスゴいってこの映画、我々観客のありとあらゆる感情を剥き出しにしたかと思うと、呼び名のある感情に該当する全ての枠を超越し、我々が感じ得る“新たな感情”すら生み出してしまっているのです!!
なので、この映画で感じ取ることの出来る新しい感情に、まだ名前はありませんっ!
(誰か名付けて 笑)
🏝
この映画のキャッチコピーが「この愛は純情か、それとも異常か。」で、最初は明らかに「異常だろ!/ 気色悪い!」と思っていても、後半には「あれ…これ純情かもな…?」と不思議なことに心が乱されてしまう、それほど異質ではあるものの真摯にひたすら姫(キム・コッピ)のことを監視し、祈りを捧げ、幸せを願う3人。どうしようもなくバカで、どうしようもなく最低なあの3人のことを鑑賞後もひたすら考えてしまうし、あの3人のくだらないやり取りを永遠に観ていたいとさえ思ってしまう。これはきっとダメな奴ほど可愛く見えるってことなんだと思うんだけど、そういう犯罪と親しみのスレスレのジレンマみたいなものを描き切った松居大悟監督が純粋に恐ろしい。笑 唯一無二の世界観ではあるが、同時に唯一無二の“変態”だと思う。笑
🏄‍♂️ 🏄‍♀️
もっと内容についてあれこれレビューしたいんだけれど、観た人なら分かると思いますがこの映画は説明不可能なんです!笑 もうホントにありと凡ゆる普遍や常識を逸脱してしまっているので、104分で自分が感じた事が全てだし、なぜそれだけ不規則なのに1本の映画としてしっかり纏まっているのか訳が分からないんです!!笑 しかも鑑賞後に「104分だったのかよ!」と思わずにはいられないほど濃厚で、これ以上に無いのではないかと思うほど、偏愛を突き詰めている怪作!!!!
⛵️
もうとにかく劇場で自分の目で確かめてくれないとこの異常な興奮は伝わりません!
上映が終わる前に、是非とも劇場で観ておくべき今年1番の奇作なのでお見逃しなくっっ!!!!!!
(七夕🎋公開すら皮肉に感じる… 笑)

観た人の数だけ、解釈が存在します。
また、鑑賞後には尾崎豊の名曲を聴きたくなること必至です♪


【p.s.】
意外にも1番マトモじゃないような奴が1番マトモだったり、俯瞰してる側が次第に肩入れしてくれちゃったりと善悪の概念を徹底的に篩にかける感じが面白いですし、基本はコメディなのでひたすら笑っていられるのですが、笑っていながら固まってしまったり、明らかにブラックユーモアっぽく笑いを誘っているような場面でも己の倫理観的に笑えない部分があったりと、コメディという下敷きの中で笑いの多様性を掘り下げて暴れ回ってみせる松居監督はとっても意地悪だなと思いました(良い意味で)。

「池松壮亮…嘘だろ…」という瞬間が、誰しも一度は訪れるようになっていて、彼の演技幅の底知れなさを知りましたし、演技派の彼が尾崎を演じたからこそ光り輝いて見える瞬間も訪れます。そういう対極な狂気をいとも容易く振りかざして見せる池松くん…マジ半端ないっす!!

尾崎とブラピと龍馬をわざとミーハーに演じさせている松居監督ニクいですね〜、笑いのラインをしっかり弁えている感じが伺えます。

強いて言うなら、ラストの二重オチは「観客にその後を委ねる」ための仕掛けなんだろうけど、それにしてはクドいので、違う方法を考えるか、どちらか片方にして欲しかった。

名言「少し切ないです。」は1番笑ったところで、そういうセリフのマジックがある映画が個人的には好きです。

というか、本当にこの作品レビューできないよ… 笑 レビュー書いてて今年1番困惑しましたもん…😅笑


【映画情報】
上映時間:104分
2018年/日本
監督・脚本・原作:松居大悟
出演:池松壮亮
キム・コッピ
満島真之介
大倉孝二
高杉真宙
向井理
YOU 他
概要:『アズミ・ハルコは行方不明』など
の松居大悟監督が自らの原作を映画
化した異色の純愛ドラマ。恋した女
性が好きな人物に成り切り、10年に
渡って彼女のことを見守ってきた男
たちの愛の行方を描く。
sana

sanaの感想・評価

4.3
衝撃的なものを見せられた。

「好き」という気持ちの極限・果ては
もしかしたら、これなのかもしれない。

「同化したい」

まだ名前がついていない感情に出会った気がする。

映画の面白さってこれだ。って再確認してしまった。

ひまわりは一つしかない太陽を向いて咲くけれど、全く同じ方向を向いて咲くひまわりはない。微妙にどれも違う。
人間もそう、みんな違う。同じ熱量じゃないんだよね。
Dick

Dickの感想・評価

1.0
❶マッチング:消化不良。全く波長が合わない。多分本年度マイ・ワースト確実。
➋一目惚れした韓国人女性のため、3人の若者が、女性の住居が見えるアパートの一室を借りて、女性が憧れる人物(尾崎豊、ブラッド・ピット、坂本龍馬)になりきり、10年間に渡り、女性の行動を密かに監視する。
➌本人たちは、真面目で真剣そのもので、彼等の行動を観客に如何に納得させるかが作り手の腕の見せ所なのだが・・・これが全く面白くない。全く乗れない。
❹主な登場人物の考えが理解出来ない。特に3人の若者は理解も共感も出来ない。中でもビリングのトップで、要となる尾崎豊役の池松壮亮が、ヒマワリ花を食べるのはまだしも、大量の女性の髪の毛を食べるのは理解不能。ラストで韓国に行く決心をし、飛行場に向かうタクシーの中で抱く妄想は、映画の世界では昔からある手法で二番煎じ。
❺池松壮亮 、満島真之介、大倉孝二、キム・コッピ、高杉真宙、向井理、YOU等、若手から中堅の演技派陣を起用しながら、全く面白くないのは、原作・脚本・監督の3役を兼務している松居大悟の責任としか思えない。
王甘

王甘の感想・評価

4.8
これはありか無しか、話し甲斐があるわーー。どしどし観て下さい。

姫がどんどん可愛く見えてくるのも恐らく池松壮亮の演技力が起因してるわ これぞ俳優を生業にする男

結局皆んな醒めていっても、尾崎豊だけが醒めないのは、そもそも夢じゃないからなんですよね。あの部屋も、姫の変化も夢じゃない。
あと、尾崎は狂ってない。理解の外にあるものを、理解する努力もせずに狂ってると分かったように評するのは、どうなんでしょう。
去年の今頃、毎日汗だくで氷とドリンクとキムチを買いに走り回ったのを思い出す。自分が関わった作品は普段冷静に見れないけど、この映画は終始客観的に見れた。あまりにも荒唐無稽すぎて冷静にならざるを得ない。とても共感は出来ないけど、それでもなぜだか彼らを応援したくなる。付き合っては別れてを繰り返し人との距離感がいびつに感じられるこの時代だからこそ、この最高にクレイジーでピュアな恋愛映画が生まれたのかもしれない。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.6
大好きな女の子が大好きな「尾崎豊」「坂本龍馬」「プラピ」になりきり、自分の名前すら捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男達を描いた異色ラブストーリー作。アパートの向かいの窓から、干渉せず見守るのだが、〝見守る〟とは言葉だけで、ストーカーまがいの異常な行動だが、突き詰めて見ていくと〝愛〟に感じてしまう熱量を感じてしまう力強さがあるのが凄まじい。3人の個性的かつ特殊で、シュールで不気味な愛し方が、正しいとは言えないとしても、一途な純愛の物語を見ているように陥る魅力か、はたまた毒がある内容になってます。3人を演じる池松壮亮、満島真之介、大倉孝二と、個性的な役者たちのアンサンブルが力強く、時には狂気、不気味さを感じる。異色過ぎる恋愛物語なので、観る人を選ぶ作品。
一途に純愛を貫いて虚しく20代の青春を消費している間に、フェアチャイルドのボーカルもババア呼ばわりされる時代になった 
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