彼が愛したケーキ職人の作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「彼が愛したケーキ職人」に投稿された感想・評価

【人生のレシピの話】

おいしそうな香りに誘われて映画館へ。

『彼が愛したケーキ職人』観ました。

「恋人」を不慮の事故で失ったケーキ職人の主人公トーマスと、「夫」を亡くし女手ひとつで息子を育てるアナト。ベルリンの彼とエルサレムの彼女。「同じ男性」を愛したふたりを結びつけたのは、ケーキだった。

トーマスのケーキにはひみつがある。

彼は生地にそっと悲しみを閉じ込める。オーブンで焼き上がる頃にはきっと柔らかい儚さへ形を変えるから。それは、甘い味よりも先に優しい香りを、本当に必要な人へ届けてくれるから。

カフェを営むアナトのコーヒーにはひみつがある。

彼女は悲しみを苦味で誤魔化す。その香りで痛みを紛らわす。そっとミルクを入れたら、消えない傷も柔らかくなるから。同じように喪失感を抱えた人に、寄り添うことができるから。

愛してしまったケーキ。
忘れられないクッキー。
気まぐれに見せかけたエスプレッソ。

人生という名の“お菓子作り”に必要なのは、甘いエッセンスではなく、隠し味の涙なのかもしれない。

鑑賞後、残る後味はケーキのような甘さか、クッキーのような香ばしさか、あるいは、カプチーノのようなほろ苦さか。

ささやかな喜びと涙で、自分にしかできないブレンドを生み出したい。

そんな小さな希望をプレゼントしてもらえる、静かで温かい映画だった。
HtM

HtMの感想・評価

4.4
若干青みがかった映像に、
悲壮感漂うピアノのメロディ。
異国情緒溢れる言葉や街の様子。
全てがツボ。

テーマがテーマなのにわりと淡々と描かれます。
こんなこと現実にあったら怖いような。
登場人物の感情の交錯が激しい、
でもしずかな物語。

いいもの観ました。

甘い物欲しくなります。
M

Mの感想・評価

4.0
記録用。
IKD

IKDの感想・評価

-
食べもん全部美味しそうだった〜
黒い森のケーキ食べたい
KZ

KZの感想・評価

4.1
切なく美しいトライアングル。
イスラエル
ベルリン
ドイツのケーキ職人さん。
恋愛もの


喪失感

美味しそうなパンとケーキがたくさん出ます。

言わぬが花
男色は武士のたしなみとはもうせ、予備知識なしで見たので、ビックリ

人を好きになる気持ちはみな一緒。

行間のある映画です。

イスラエルの日常が新鮮でした。

字幕
masa

masaの感想・評価

3.8
ケーキが猛烈に食べたくなる作品😄
内容は切なくも美しい。

イスラエル映画。オフィル・ラウル・グレイザー監督。
同じ男性を愛した男女の心の機微を切なくも美しく映し出す人間ドラマ。
ドイツの青年とイスラエルのシングルマザーが運命に導かれて出会い、ケーキ作りを通じ人間同士のつながりを築く。

ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマスはイスラエルから出張でやって来るなじみ客のオーレンといつしか恋人関係に発展していく。
オーレンには妻子がいるが、仕事でベルリンに滞在する限られた時間、ふたりは愛し合う。
ある日「また一カ月後に」と言ってエルサレムの家へ帰って行ったオーレンから連絡が途絶えてしまう…実は交通事故にあっていた。
エルサレムでオーレンの妻のアナトは休業していたカフェを再開させ、女手ひとつで息子を育てていた。
ある日客としてトーマスがやってくる。職探しをしているという彼をアナトは戸惑いながらも雇うことに。次第にふたりの距離は近づいていき……

この作品の人間関係は一見突飛であり得ないんだけど、見ているとそんなことは気にならないくらい、トーマスとアナトに感情移入してしまった。
ほんと、切なくも美しい、そしてケーキが食べたくなる良作でした😆
沈黙、視線が語る美しい映画だった。

愛、宗教、人種、センシティブなものを扱いながらもこんなにも儚くこんなにもナチュラルに描くことができるのかと関心。

クッキーが食べたくなった。
Toramaru

Toramaruの感想・評価

3.9
始まりから終わりまで切ない。ゆったりと心地よいテンポで物語が進むが、この先どうなるんだろうと先が読めないので全く退屈しなかった。大人の余韻に浸れる良作。
Islandola

Islandolaの感想・評価

4.5
足るを知る、と自分に言い聞かせて孤独の扱いを心得ているつもりでも、どうしようもなく望みをかけてしまうものですね
美しい瞳をした主人公がずっと悲しげでよかった
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