監督自らが出演する場合、大抵がその映画における問題の内側、ないしは内側に寄り添う配役を演じそうなものだけど、この監督は外側の人間を演じている。(まあこの映画はクリシャ以外、全員外側みたいなものだ)
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Mark漏れ。
【STORY】
アルコール中毒で家族と距離を置かざるを得ず、自分の息子も家族に預けてしまっていた孤独なおばあちゃんが、家族の愛・絆を求めて感謝祭の集まりに顔を出す。
【REV…
冒頭の長回しから、バラエティに富んだ演出(撮影・音楽・編集)に、一呼吸もつかせない感じが堪らんクセになる。バカみたいに大家族(実際、息子世代は全員くだらない)だし、アルコールの失態とか鳥料理のくだり…
>>続きを読むトレイ・エドワード・シュルツの描く「家族」には取り返しのつかなさが備わっているから好きだ。
「家族」という関係性の万能さを解体して、「個」にフォーカスする。だが決して「家族」というコミュニティーを否…