ゴン吉

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズのゴン吉のレビュー・感想・評価

4.4
新宿街のスウィーパー冴羽獠の活躍を描いたアクションアニメ。
昭和時代の人気TVアニメの20年ぶりの新作劇場版。

「俺を呼んだのは 君だろう?」
オープニングはTOHOシネマズ新宿のゴジラが火を噴くシーンで始まり、新宿歌舞伎町を舞台に冴羽獠が相棒の香とともに愛車の赤いミニクーパーで大暴れ。ミニのナンバープレートは「あ1919」(ア イクイク)でエロへのこだわりがスゴイ。
歌舞伎町では恒例の獠ちゃんお得意のストリップショーで盛り上がり、トンボやカラスが可愛らしい。
お決まりの”100tハンマー”は、過去の知られざるエピソードまで描かれていて興味深い。
TOHOシネマズ新宿、新宿ルミネ、花園稲荷神社、IS□TAN、新宿ゴールデン街、新宿駅、バスタ新宿、新宿三光商店街、東京都庁、都庁への地下道、新宿御苑、新宿南口テラス、新宿東口LUMINE ESTなど昭和と変わらぬ場所、新しくできた場所を織り交ぜながらストーリーが展開する。
「私 変わりたくないんです」と幼馴染に答える香が意味深です。 
昭和時代の旧作の良いところは変わらずに、時代に合わせてリニューアルしている。
シティーハンターに仕事を依頼する手段は”伝言板”から”スマホ”に進化。
「俺は美女の依頼は断らない」
依頼人のゲストヒロインは美人モデルの医大生・進藤亜衣ちゃん。
「俺には モデルの時の笑顔より 少女の傷の手当てをした時の 君の笑顔が本物に見えた」
主人公の冴羽獠は普段はおちゃらけて鼻の下を伸ばしているが、いざというときはビシッと渋く決め、そのギャップがたまらない。
後半はドローンによる派手な戦闘が繰り広げられ、終盤はそれにも増して人間ドラマが熱いです!
懐かしい挿入歌とともに海坊主と美樹、冴子らのレギュラーメンバーがストーリーを盛り上げ、キャッツアイも友情出演する。
冴羽獠と香の信頼に基づく息の合ったコンビもバッチリ決まってイカしてる。
「獠 ありがとう!」「当然だろう!」
香はウェディングドレスのサービスシーンも楽しめる。
「俺にとっちゃ いつも変わんね~よ 綺麗なもんも 一番大事なもんも」獠のセリフが渋いです。
エンドロールはTVシリーズでお馴染みのエンディングテーマ曲「Get Wild」のメドレー曲♬をバックに、過去のTV作品の名場面映像が流れて最後まで楽しめる。

「やっぱり 伝言板ってこれだよね」
”XYZ”に「モッコリ」です。
ラストは伝言板が復活し、ユーモアいっぱいのモッコリならぬホッコリな作品です!

2024.6 BS12で鑑賞(日曜アニメ劇場)
2023.8 日テレで鑑賞(地上波初放送)
2021.12 BS12 で鑑賞(日曜アニメ劇場)
2019.11
ゴン吉

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