ストレイ・ドッグのネタバレレビュー・内容・結末

「ストレイ・ドッグ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ニコール・キッドマンが老けメイクで
話題になっていた映画だったが
ストーリーもありきたり
主人公に共感も出来ないので微妙。

犯罪組織への潜入捜査のカップル捜査官が恋仲になる。

警察官=安月給
主人公は子供時代の虐待や貧しさから
銀行強盗計画を知り
大金の一部をせしめようと彼氏を唆す。

計画は実行!行員脅してカバンに大金!
だけど外に出た瞬間
仕込まれたインク爆弾が暴発!
現金インクまみれでリーダー大激怒!

捜査官の彼氏は殺害を止めようと追いかけ
なぜか正体を告げ
リーダーのサイラスに射殺されしまい
女銀行員も射殺されてしまった!
???!
冷静にサイラスを後ろから撃てよ!


で17年間何してましたの〜?というお話。

自分のせいで愛する人を失い
アルコールに溺れ
その忘れ形見の娘はほぼ放置でグレてて
彼と似た様な人と結婚したけど破綻し
元夫が引き取ってる様子。
学校にもろくに行ってない
16歳なのに年上のろくでなしと交際中…

過去には幼い娘との無理心中的な
雪山キャンプのエピソードもあるが
これも意味不明な話。

リーダーのサイラスも謎。
警察へ手紙を送りつけてくる。
なぜ粘着してくるのか?
ニコールと過去に男女の関係もない!謎。

サイラスの女ペトラに辿り着き
後を付けていたら
またもや銀行強盗を決行しようとしてる!笑
懲りない奴らだ。
持参のライフルで阻止する。
ペトラを半殺しするがなかなか強い女だった。

その時に負傷した傷のせいで
たぶん死ぬんだろうけど
なんだかなーーって話よね。

結局手をつけてなく隠してた大金は
ほとんどがインクまみれで
残った100万位?は娘の彼氏の手切金として使ってしまう。笑

娘には自分は悪人だと告げ
ずっと無視していた相棒には
自分の悪事の証拠を渡すが
死んで残された娘の事はなんも考えていない。
自分勝手。犯罪者の娘ってだけさ…

せめて過去の事を洗いざらい話して
父親の事をどれだけ愛していたとかね。
だって娘には母親との楽しい思い出はひとつもなかったんだぜ?
そんな悲しい話があるかってよな!
負の連鎖を断ち切るためには破壊して無に帰すしかないのか。確かに警察組織という集団からはぐれ、彷徨き嗅ぎ回る姿は野良犬のようだけれど、物語の軸を考えるとやはり原題の方がしっくりくる。

アメリカ文学が描いてきた「父と息子、ホーム」→「父の不在、ホームの喪失」の系譜を継ぐ「母と娘、ホームという概念の消失」的な作品だと思った。
ホームという概念は消え去り父も母も不在。けれど血の繋がらないサポートはある、という所に血族の繋がりよりも関係の繋がりの重視という監督が思うアメリカが向かうべき方向性が感じられる気がする。

セバスチャン・スタンは昔だったらサイラス役だっただろうけど、今はクリス役がしっくりくる。
組織がクリスのオマケとして付けたエリンが2人の人生の主導権を握る(主従関係ではない)ように変化していく関係性がいい。外部から与えられた役割に縛られない柔軟性。クリスの最後の選択で、愛がクリスの信念を曲げた訳ではなくクリスの忠誠は組織ではなく自分自身の信条にあった事が分かるところも良い。それらを全て見るとエリンにとってクリスが人生を狂わせるくらい掛け替えのない存在だった事に信憑性が生まれる。昔はお互いの人生を狂わせる関係というとボニー&クライドのような破滅的関係を思い浮かべたけれど、こういう形もあるのだなと思った。

特殊メイクの違和感で気が散ってしまったのは残念。回想シーンは一人称視点にするとかどうにかできなかったのか。記憶の中にある若き日のニコール・キッドマンを頭の中に思い描きながら見た方が集中できた気がする。でも知らない人にとってはそこまでの違和感もないのか。
ハッキリ言って、分からない事だらけの脚本。
雑な脚本。期待してたのに…。
えー…。クリス死んだの自分のせいじゃん…。どこに気持ちを持っていったらいいか全然わからなかった。
欲をかいた女が自分のせいで恋人殺しちゃってって話なんだけど、テンポ悪すぎてグダリまくってる。画面暗いし主人公に1個も共感も同情もできないし気分悪い映画だった。観ててイライラした。しかもニコール・キッドマン弱いし…。
あと最後死因何?腹に何刺してたの?セバスタ見たくて観たけど変な髪型してるしもさい髭生えてるしあんま出てこないしで微妙すぎる。
描けてない部分多すぎるし、結局サイラスが何したかったのかよくわからなかった。キャラ付け弱くない?最近観た中で一番のハズレ。

「いいお尻ね」「君のものだ」
唯一好きだったシーン。
最近ハズレばっかりやなぁ。
ハリウッドは脚本に行き詰まってるな。
メイクはすごかった。
サイラスはエリンに札を、送って呼び出して何がしたかったんだろう。
でもエリンは愛した男を殺したサイラスに復讐しようとしてたんだと思う。
愛の話しだけど、どこか納得できない。
全体的にダラダラしてるし。
あんまりオススメはしない。
17年でそこまで老けるかね。
相当な心労だったのだろうけども。

凄く引っかかってしまった箇所がひとつ。
押収した改造銃で撃つ意味が映画的トリックのためだけ。
彼女は自身の罪を暴くアイテムを相棒に託したわけだから、死ぬとは思っていなくとも捕まる覚悟はあったはず。偽装する意味がない。

終始、弱く愚かなままの主人公。
正直、復讐とも呼べない。
復讐相手にそこまで酷いことされてないし。
完全なる私怨に取り憑かれている。

鑑賞後、これ結局なんの話だったんだろうと思ってしまった。
別に理屈や筋を求めているわけではないけれど。
なんだったんだろう。この映画。
かなり良かった。過去のいきさつを知ると復習の動機も娘との向き合い方も理解できる。まさかの冒頭が時系列では最後という構成も面白かった。両目のアップからスケボーの音ではじまり終わるという。過去の清算も娘との関係も全て成し遂げたからベルは抜け殻みたいにふらふらだったのかと。ニコールキッドマンがこの役どころを演じたのもすごい。かっこよかった。
ニコール・キッドマンの変貌ぶりが凄い。メイク技術に衝撃を受けた。ストーリーは普通。

□記録
・2021年1月10日(日)-② 旧作18本目
[Cinema KOBE]
2021年劇場鑑賞 7本目
特殊メイクを施したニコール・キッドマンの怪演は度を超えたものがあり、それはそれで見どころではありますが、周囲のキャラクターの印象が弱すぎてバランスがまったく釣り合っていないのは食い足りなさの原因かと思います。

せめて悪役キャラぐらいは強烈な魅力を放っていて欲しいのに、N・キッドマンの気迫に負けてしまっています(彼女の気迫に負けないことは至難の技とは思いますが…)。

トリックを使った構成も、かえって人間ドラマを散漫にさせてしまったようにも見えます。もっとストイックなドラマに徹した方が演技の熱量とも合致したのではないでしょうか。

ただ、セオドア・シャピロによる優美な音楽とスローモーションの情感たっぷりなラストシーンは好きです。

愛する人も、その後のあり得た幸せも、人間性もすべて失ってしまったかに思えた女に残されていたもの。安らかな光が降り注ぐ光景は、とても美しく感じました。
過去と昔を行ったり来たりで最後の最後にあーー!ってなる映画。
ニコールキッドマンがとてもニコールキッドマンに見えない笑
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