【「プルチックの感情の輪」を呑み込む】
“満州里の動物園に、一頭の像がいる。象は一日中、座っている。”これは、フーボー監督の処女作であり、遺作ということを、知った時、なんとも言えない感情に襲われて…
いや、すごい。ものすごい映画だ。長回しの映像、自然光での撮影(なので室内シーンはやたら暗い)、たっぷり取られた台詞の間。あらゆる意味でどっしりとした重さのある映画だった。映画館で公開された際には23…
>>続きを読む炭鉱業で栄えた田舎町は今では廃れてしまった。ある日、少年のブーは、友達をかばい、町で幅を利かせているチェンの弟で不良の同級生のシュアイをあやまって階段から突き落としてしまう。ブーは逃げるかのように町…
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長い。
厭世の極み。
気まずくて生き辛くて、
希望もへったくれもないアンダークラスの生への一縷の希望、満州里の象。
そこに終息していく反吐のような胸糞ドラマ。
本来ならばっさりカットしていく…
中国映画は2作目。
大体見方がわかってきたけど、やっぱり半ば強引な場面転換にふと現実に戻される。
ラスト12分くらいが見応えがあった。
絶望をどうポジティブに考えるかを伝える作品は無数にあるけど、…
© Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen