このレビューはネタバレを含みます
恐ろしい作品である。
『ヴェルクマイスターハーモニー』と『エレファント』みたいな視点で時間が流れていた。明らかにタルベーラは意識しているのだろうけれど。そして、さらに言えば、ヴァージニア・ウルフの…
信じることが難しくなっている、自分も他人も。
信じることでしか、世界は動いていかないのに。
「世界の美しさは、恐ろしい犠牲を払って脈打っている」
流された血によって美はできているとしたら...
芸術…
中国の小さな町に暮らす少年・ブーは友達を庇い、絡んでくる不良を誤って階段から突き落としてしまう。その不良の兄であるチェンはブーを追うが、彼もまたある出来事で絶望を抱いていた。ブーの同級生である女子高…
>>続きを読むいや、すごい。ものすごい映画だ。長回しの映像、自然光での撮影(なので室内シーンはやたら暗い)、たっぷり取られた台詞の間。あらゆる意味でどっしりとした重さのある映画だった。映画館で公開された際には23…
>>続きを読む「人は何処にだって行ける。でも気づく、何処に行ったって一緒だと」
激動の社会状況のただ中にありながら、そこに生きる人間の普遍的な感情や尊厳を静かに見つめる作品。
詩的で瞑想的な映像美と、監督の真摯な…
今作でデビューしたのちに自死したフー・ボー監督の最初で最後の作品。全編灰色が光る映像で、純度100%の孤独に浸れる。234分とかなり長いけど、1秒1秒に魂が込められているのを感じるぐらい至高の時間に…
>>続きを読む© Ms. CHU Yanhua and Mr. HU Yongzhen