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Indian Horse(原題)
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『Indian Horse(原題)』に投稿された感想・評価

GreenT

GreenTの感想・評価

2.5
カナダの先住民族(ネイティブ・アメリカン)の男の子の半生を描いた映画です。

民族浄化のためにカナダ政府は、ネイティブ・アメリカンの子供たちを無理やりキリスト教の寄宿学校に入学させていた。6歳のサウルは家族と共に北へと逃げるが、捕まって寄宿舎に入れられてしまう。寄宿舎では虐待まがいのしつけが行われていたが、生徒に優しいクイニー牧師は、男の子たちにアイスホッケーを教えてくれるようになり、つらい現実を忘れさせてくれるホッケーにサウルは夢中になっていく。

この映画のポスターを見ると、ネイティブ・アメリカンの男の子がアイスホッケーをやる映画だと思っていたので、冒頭キャプションで「1800年から1900年の間に、カナダ政府は、ネイティブ・アメリカンの子供たちを無理やりキリスト教の寄宿学校に入学させていた・・・」と出たので、「あ!そういう映画なのか!」と興味を持って観始めました。つい最近、ニュースで、こういう寄宿学校跡地でたくさんのネイティブ・アメリカンの子供たちの遺体が見つかったニュースを見たばかりだったので。

しかし、寄宿舎学校のシーンは3分の一もなくて、サウルがホッケーの才能を発揮してネイティブ・アメリカンのチームにスカウトされ、寄宿舎学校から出て新しい家族と暮らすことができるようになり、次にはトロントのセミプロにスカウトされ、スターになっていく・・・・という風に「サウルの成功物語」の体になっていく。

そしてそのあと、人種差別で孤独を感じ、ホッケーを辞めてしまうんだけど、新しい家族のところにも戻れず、放浪してアル中になり・・・のような、結局サウルの半生の物語になっていく。

サウルの個人的な物語は、あまりにもありきたりな話であまり興味がわかない。ホッケーでスターになったのに、それでも差別されて・・・みたいのはわかるけど、プロとかでやっていく人は必ずいじめられたり壁にぶち当たったりするので、「ネイティブ・アメリカンの人の独自の経験」としてはすごく弱い。

サウルの役は、年齢ごとに違う人が演じていて、みんな多分ネイティブ・アメリカンの役者さんたちなので応援したいのはやまやまなんだけど、一番小さい時の子以外はあまりいい役者さんでもなかった。もともと無口な感じで、あんまりしゃべらないし感情も出さないし、脚本自体もあまり面白いものでもない。

最初と最後にキャプションで寄宿舎学校で民族浄化が行われていたと出しているんだから、寄宿舎学校のことをサウルの目で描くという目線に絞るべきだったのに、サウルの成長物語に焦点を当てて、寄宿舎学校のことは背景になってしまったのでパンチのない作品になってしまったと思うなあ。

しかし今後も、ネイティブ・アメリカンの人たちの声を届ける映画がたくさん出てきて、しかも進化していく足掛かりになればと思います。
Kazu

Kazuの感想・評価

5.0
今年の5月、カナダの寄宿学校跡地から215人の子供の遺骨が発見されたニュースはご存知の方も多いと思いますが、

カナダでは19世紀から1990年代まで"先住民同化政策"という名目で政府やカトリック教会が運営した多くの寄宿学校がありました。

今作は、1950年代に6歳の少年ソールが家族と引き離され、インディアン寄宿学校に強制収容され、施設内での暴力、性的虐待、理不尽な社会や人種差別を経て青年になるまでの半生を描いています。


苦しい日々の中でひとつだけソールにとっての光明があった。
それはスポーツです。

早朝からアイスホッケーのリンクを清掃し、密かに練習を繰り返す。
そして村のホッケーチームの監督から声がかかり寄宿舎を出る事となる。
その監督が親代わりなり新しい家族となりしばし幸せな時間を過ごすことになる。

しかし17歳になったソールは見る見る頭角を現し北米のNHLにスカウトされ、唯一のインディアン選手となるのですが、

唯一の安らぎであったスポーツでさえもソールを悲しみのドン底に、
白人だけのチームにソールだけ人種が違う、審判もその他の選手からも差別や暴力を受け乱闘騒ぎを起こしてしまう。
先々で人種差別や、理不尽な社会に直面し、その後スポーツからも離れる。
酒に溺れ、身体を壊しカナダ中を放浪する頃、彼は30歳になっていた。

心身共にぼろぼろになったソールは美しいカナダの自然の中で、
かつて家族と暮らした森に向かうのです。
6歳でママとパパと祖母と離れた日々を湖の前で思い出すソール、
彼は初めて水面に膝をつき泣き崩れます。

幼い頃、寄宿舎にいた時も気丈だった彼は泣くことがなかった。いや、泣く場所すらなかった。

そして当時、何が彼に行われていたのか、自分の中で無かったことにしていた神父からの性的虐待を思い出す。

カトリック教会内での少年への性的虐待はここでも行われていた。

ファーストネイション、ネイティブ・アメリカン、彼等に何か罪でもあるのでしょうか?
先住民族を追いやった入植者に罪があるのでは無いのか?と、私は思ってしまう。

戦争中は我が日本も同じく、台湾、インドネシアなどの民族に同じ行いをしていた。

こういった作品は日本でも製作するべきで、今作も日本で上映しなければいけないと思う。

作品全体の構成も題材もとても素晴らしく、多くの人に鑑賞してもらいたい。

先住民族を描いた数少ない作品です。
私がレビューしたところで素晴らしさや良さを伝えることはできませんが、この原作を映像化し世に送り出した監督やスタッフに感謝したいと思います。
Shaw

Shawの感想・評価

3.4
授業にて原作の学習と合わせて鑑賞。

「原作は常に映画に勝る」ということをよく聞くが、この映画はその顕著な例になってしまっている。端折りすぎて全てが一瞬のことのように感じ、感情的重みがない。

原作との比較無しにしても、映画として結構使い古された演出、ドラマタイズの仕方が結構目立ってて、単純にクリエイターの未熟さが見え見えなのが残念。