火口のふたりのネタバレレビュー・内容・結末

上映館(15館)

「火口のふたり」に投稿されたネタバレ・内容・結末

富士山の火口で心中しようという提案、過去の希死念慮、震災の記憶、男とも女ともわからない亡者の踊り、映画全体に死の雰囲気が漂っている。その中で取り憑かれたように互いの体を求め合う二人、というのは文字として対比すると陳腐だけれど、生と死の近さを感じる。
R18にはなっているけれど映像的にエロいというよりは関係性や二人の気持ちの盛り上がり方が画面越しに感覚として伝わってくるタイプのエロさ。

柄本佑の演じる男は、個人的に好みでなかった。デリカシーのない発言や、立ち居振る舞いの雑さが。あの雰囲気で無職でバツイチというのが変にリアル。まぁよく言えば雄っぽさがあるので、ああいうタイプに色気を感じる女性は結構いるのかもしれない。それにあの役が優男でもちょっとイメージ違うしなぁ。
あまり知的な役柄ではないと思うのだけど突然集団的自衛権というワードが出てきたり、他にも原発やら戦争やら現実の政治問題に関するセリフがちらほらあったのは違和感があった。どういう意図かわからないけれど、最初から最後までほぼ二人しか出てこない映画にあってはちょっと無理やり入れてきた感がある。そこだけ個人的なマイナスポイント。

そして、ずっと二人の関係だけを描く中で突如起こる富士山の噴火というカタストロフ、これって一昔前に流行ったセカイ系そのままの構図だよね。あの頃に青春を過ごした人間なので、いきなりの富士山の噴火なんて突拍子もない話をすんなり受け入れられたのかもしれない…。
画的に面白いカットがいくつかあった。
ラストの海辺での引きとか、ポスターが巻き戻るとことか。
ソファーを叩く瀧内公美の表情すごかった。
いろんな状況はわかってるけどその瞬間の欲求と感情の複雑な交錯がなんだかよくわかる気がした。

でも開始直後のスタッフロールの見せ方と音楽だったり、会話の文字量が多かったりで挫けそうになった。音楽もバイオリンが全然マッチしてないように思えた。

内容に関する感想は3つ。
①セックスの描写よりもその前後がおもしろい。
賢治がひとりよがりに犯すようなシーンの後とか。
基本的に人間はどうしようもなく愚かなんだと思う。直子にしたって賢治にしたって、倫理的にこうすべきとかという価値判断よりも目の前の快楽、直子が言うところの”自分の身体の言い分”に浸ることを選択する。でもそれは本当に悪いこと、恥じるべきことなのか。2人の男女が自分たちの欲望を殺して目に見えない道徳心に迎合するのが本当に善なのか。

②男女の結婚に対する考え方やその相容れなさもひとつのテーマかと。
本編のセリフにはカットされているが、年齢や子宮筋腫を理由に結婚を決めた直子に対して賢治が言った言葉。
「オレは子宮が出しゃばるような結婚はイヤ」。
凄まじい表現でカットされるのもわかるが、このニュアンスは本編でも充分表現されている。
そしてこれこそが男女の決して分かち得ない価値観の一つなのでは。

③2人の関係と地震や火山の描写。
推測にすぎないけど、セックスにおける今の瞬間を生きることと天災などの未来の不確定性の対比なのだと感じた。それは天災に限らず、政治や経済で未来に希望なんか持てない状況の日本で、今に溺れて生きるしかないという悲観的な表現とも取れるし、と同時に自分(と愛する人)以外のことは”他人事”であり、自分という範疇を超えたこと、つまりどうしようもないことなど考えずに2人の世界に閉じこもって生きても良いという表現にも思えた。

たしかに描かれてるのは人間の”欲”だけど、決して否定されるべきものではないし、繰り返されるセックスシーンだけがこの映画の見所ではない。また野村佐紀子のモノクロームの写真がこの作品の世界観にしっかりハマってる。
近親相姦だからこその体の相性。
5日間限定で過去に戻ってセックスライフ。
富士山噴火による結婚解消。

徐々に会話で明らかになる2人の過去と関係性。
激しいセックスシーン。
エンディングが「とても気持ちいい」
あまりお金かかってない。
「誰もが隠したがる様な人間の持つ表情を、正面切って描いた。その醜さを私は許すし肯定したい」と云う風な意図の見える作品だが、終始浅さを感じてしまった。まあ或る角度では大人びている様で、別な側面から見ると途端に幼かったり阿呆らしかったりな言動を出す主人公二人を印象付けようとして、との見方も出来るのだけれども。
演技や台詞も、二人の(各々の人間性と言うより)関係性をうまく表現する為にあの質感にしていたのかもしれないが、私の肌には少し合わなかった。

ただ物語が終盤に行くに連れて、時折彼等は真に優しい言葉を投げ掛ける。監督はきっと色々と生きる事の正体を模索し続けて、結果諦観でなく、伸びた草を踏み分けて進む様にこの映画のテーマへと辿り着いたのではないか。そんな想像を掻き立てられる。
平成の終わりにこの文章(https://www.bookbang.jp/article/566944)を読んだ時の感覚も思い出した。

本作を語る上で間違い無く言及すべき要素として「富士山」が挙げられる。物語を読み進める中での重要なキーワードとなっていた。
最初に登場したのは、昔のアルバムを振り返った直子が「いちばんよく覚えている」と示した写真の背景に大きく写っていたポスター。後々分かる事だが、この時点で直子は賢治の下から去る決意をしている。
その次は終盤、二人が五日間を過ごした翌日の部屋でテーブルの上にそのポスターの現物を広げる場面。ここ以降直子は夫から気持ちが離れ、それまで自覚の無かったものも含め感情が賢治の考え方と徐々に重なって行く。
最後は噴火を示唆する絵の背景で、作中最も葛藤無く欲に溺れる二人の声が流れるラストシーン。
恐らく富士山は、個人で幾ら頭や体を動かしても最早どうしようもない存在と、それに接した人間の感情の爆発を暗示している。自然災害にしろ人災にしろ、手に負えないものについて苦悩するぐらいなら、先ず激しく根底から湧き上がる「身体の言い分」に身を委ねてしまえと云うメッセージを内包しているのではないだろうか。

仮定の話だが、もっと予算が有って、もっと撮り方に拘って、出て来る要素同士の結び付けにもっと説得力を持たせたなら、軽薄さが消え更に深みある作品になったと私は思う。細部に織り交ぜて見せたら面白い部分を安直に描写しようとしたというのが所感。
蜷川実花監督の人間失格は見てないが
小栗旬のインタビューなどをテレビで見た感じだと恐らくこちらの方が遥かにR指定キツメなんじゃないだろうか。

この二人がいいのであれば他人は何も言う事はないが、親族にこんな二人がいると考えたら実際どう思ってしまうだろうか?
途中お腹がなってしまった~。
富士山の噴火についてはどれぐらい可能性があるんだろう。
とにかく瀧内公美凄いな。
性と食の描写を繰り返す人間の欲望むき出しの映画。
瀧内公美の老けメイクもセクシーでよかった。
ラストの富士山のイラストは酷かった。
いやー笑えた
ヤマダ電機の映えなさからテンションぶち上がり、ご丁寧なくどい台詞回しもハマってしまってなんでも来いよ!と諸手を挙げたら集団的自衛権ときてふふふひひひはは

なんで自分が浮気したのに妻と子供出て行ってから心療内科に通うのかがわたしの想像力が足りずわからなかったけどまあいい
あと頭が悪くてなんとかおばちゃんとかの関係性がよく入ってこなかったのと、兄妹ではなく従兄妹なのか?
500万の家住み続けると言うが、自衛官ではなくて直子が買ったものなの?
流石に野村佐紀子の写真を素人のハメ撮りとは言えないよ!もっとブレてよ!キメすぎだよ
いい写真で羨ましいけどアルバムにしちゃうの気が狂ってる
気が狂ってる同士か、それとも普遍的な人間なのかどうかが曖昧でそれいかがなものなんだろうか

でもなんか好きだった

バスのおばあちゃんエキストラたちもあの頃を思い出したのかしら バスのカーテンの汚さハンパないだろうから噛みたくないな
野村佐紀子の写真と下田逸郎の歌はエロい。映画全体には残念ながら没入できなかった。

最後に富士山噴火の絵を出すなら、中出しの発射とシンクロさせるくらいのケレン味があってもよかったな。神代辰巳だったらやったかな。
5日間ただひたすら食べる、寝る、セックスする。

主演2人の体当たり演技がすごかった。やってるとしか思えないシーンもあったので、メイキング映像を見たい。

あと、料理が美味しそうだった。

ただ、意図的にやっているのであればいいが、人物の過去や背景をセリフだけでベラベラと説明されるのは映画としてどうかと思った。書き言葉のようなセリフも散見され、最低でも自然な話し言葉にすべきではと感じた。意図的ならいいのだが。
原作は未読です。

想像していたよりHではありませんでした。
従兄弟同士の男女関係がストーリーの柱となっていますが、なぜそのような関係になったのかが映画ではよくわからなかったです。原作にはその辺りの話があるんですかね?

終わりの方で富士山の話が大きくなって、えっ、こういう話なの⁉️って感じでした。

男と女は体でわかり合うんですかね。
まだ子供の自分にはわかりません・・・

最後が富士山の絵で終わるっていうのは斬新でしたが、もうちょっと違う終わり方があったのではないかと思います。

それにしても、パンフレット(プログラム)がなく、フォトストーリーブックしかないというのはいただけないかと。
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