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戦場でワルツを
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『戦場でワルツを』に投稿された感想・評価

初観賞。
かつてイスラエル国防軍の兵士として隣国レバノンに侵攻していたフォルマン監督が、パレスチナ難民キャンプ虐殺事件の失った記憶を辿っていくドキュメント方式のアニメーション映画。

本作は歴史的に見て、アラブ人をパレスチナの地から追い出した(言い換えれば故郷を取り戻した)ユダヤ人の視点で描かれていることが大変重要であり、
結果、パレスチナ難民を生んだ張本人でもあるユダヤ人にとって、目を背けてはならぬ事実をしっかりと捉えていることに意義があると云えるでしょう。

前半1時間はイスラエル国防軍の戦闘に焦点を当てたプロローグとも取れるオムニバス構成ですが、
それは後半30分の本題を凄まじく浮き彫りにする効力を携えています。

その長い歴史の中で度重なる迫害やナチによる大虐殺を被験してきたユダヤ人が、やっとの思いで奪還した祖国イスラエル。
そしていざ隣国レバノン国内で宗派対立が激化した時、イスラエルは必然的にアラブ人と敵対するマロン派に加担しました。
しかしマロン派の主軸はかつてユダヤ人を苦しめたナチと同類のファシズム組織であり、結果として彼らはパレスチナ難民のホロコーストを目の当たりにすることとなったのです。

歴史背景はどうであれ、イスラエル国防軍がファシスト党のパレスチナ難民虐殺に便宜を図ったという事実。
監督の欠落した記憶は謂わばユダヤ人自身が今一度見つめ直すべき問題の喚起であり、
80年代の事件を敢えて2008年に投げ掛けた理由には、本国イスラエルで激化するガザ地区への侵攻が背景にあるとも云えそうです。

劇中ではPiLの「This is not a love song」が流れますが、ライドンのぶっきらぼうな歌声がやけに耳に突き刺さる。
観賞後、私は敢えて「METAL BOX」の方を引っ張り出し、今も衝突が続くイスラエルに想いを馳せながら小一時間これに聴き入ったのでありました。
4.0
レバノン内戦の話。
1982年のレバノン内戦に関する記憶を探るフォルマンを描いたアニメ作品。
内戦中の虐殺の記憶をぽっかり無くしてしまった男が、古い仲間に会い、少しずつ記憶を取り戻してゆく。…ってあらすじ
面白かった。独特のタッチで描かれた作品でした。ラストの実写の映像は衝撃を受けた。我々が平和ボケで暮らしている中で、世界ではこんな事が起きている。
知っておかなければならない映画だと思った。
まぁ多くは語るまい(笑)
TS
3.8
短文感想 80点
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされましたが、奇しくも『おくりびと』の前に敗れた名作だそうです。異様なタッチで描かれたアニメーションで独特。1982年のレバノン内戦について、監督自身の経験を踏まえて描いています。一応ドキュメンタリー映画にも分類しておきます。生々しい描写もショッキングですが、何と言っても最後が巧い。イスラエル製アニメーション、恐るべしです。

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