レバノンの作品情報・感想・評価

「レバノン」に投稿された感想・評価

ザン

ザンの感想・評価

3.3
あらゆる物をなぎ倒し破壊する無敵の戦車なのだろうが、その内側の操縦席には、惨状を目前にして恐怖に打ち震える若い兵士がいる訳で、それはまるで虚栄心ばかりで強がっている人間の内面を描いているようでリアル。
目新しい戦争映画かも✨

レバノン戦争という戦争に焦点を当てた作品。

物語は4人の戦車兵
戦車の中からスコープ越しに見た景色+戦車内で展開される。

分かりやすく言うと潜水艦の戦車版?💥


マイナーな配給会社でそこまで良いCGではないから映像的にはアメリカの戦争映画に劣るけど

このワンシチュエーションスリラーのような設定を取り込んだ戦争映画はリアルかつ斬新😍

″フューリー″に似てるけど
″フューリー″はエンタメ、こっちは地味目って感じ…

もしフューリーくらい金儲けてればもっと有名な傑作になってたかも😲


色んな戦争映画を見てきた人なら見る価値は十分あると思う👌
突然戦闘終了、
のラストシーンは好き。

でも、何故だか全編スタイリッシュに思える。

カメラにあざとさを感じてしまうからなのかな。

もっと正直そうに撮った方が…。


正直そうな脚本も、同様のあざとさの産物だとしたらどうしよう?
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞受賞作。レバノン内戦を舞台にして、ある兵士たちの様子を乗り込んだ戦車から一歩も出ない視点で描いていく。突っ込んでいく戦車の絶望感と視野の狭さがもたらす恐怖感が写実的なドンパチよりも効果的に伝わってきて、自分が映画で観ている戦争はあくまで「理想的」なものであることが良く判る。デシーカの作品を思わせるひまわり畑が冒頭に出てきてむむ?と思ったが最後まで見れば納得。前半の進軍時に比べて後半やや弛緩した印象はあるものの、カメラが外に出ないという壮大な映像実験としては成功していると感じる。
abekoh

abekohの感想・評価

3.3
息が詰まりそうな画角が延々続くので、閉所恐怖症の人にはオススメできない。
スコープ越しの戦争。
その一言に尽きる。それ以上でもそれ以下でもない。

このレビューはネタバレを含みます

中東の戦争のリアルの一端を知ることができる良作。戦車の中に同胞の遺体を収容するさま、娘の名前を呼んで叫び続ける被災女性が無下に扱われるさま、RPGを受け油とクルトンまみれになる車内など、実際に戦場をした人物でないと描けない唖然とさせられる光景が数々描かれている。軍の士気の低さや立場の曖昧な人々が戦場を左右している状況に自分としては驚かざるを得なかった。一般的に日本人のイスラエル軍に対する感情はかなり悪いものだと思う。それを反映してか”加害者側”のイスラエル兵が良心の呵責や死の恐怖で心神喪失していく姿を描いている点に違和感を持つレビューがあるようだけれど、自分はその点に疑問は感じなかった。この映画はイスラエル軍の所業についてもまざまざと写しだしている。スコープを通した情景として。監督はイスラエル人としてできる最大限の告発を行ったんだと思う。従軍から映画を撮るまでの長い期間きっと監督は苦しんできたんだろうと思う。金獅子賞受賞おめでとうございます。
おーじ

おーじの感想・評価

3.6
スコープに映し出される戦車外の現実がリアル…
戦車外で実際に目にする光景よりもある意味リアルに生々しく感じられるような視点だった…

今までにない視点で戦争を見る(知る)にはいい映画だと思う…
カンヌで金獅子賞を取った戦争作品。
戦車の中にいる4人を軸に、戦車の中から見た戦争を描いている。
視点は面白いが、派手なアクションというよりは4人の心理状態の描写に重きを置いている。監督が実際に戦争経験者ということでノンフィクションに近いそうだが、背景を知らないとよくわからない部類の映画だった。ラストも「え!これで終わり?」という歯切れは悪い感じで正直求めていたものとは違っていた。
より現実的という意味ではこうする他ないのかもしれないが、映画をエンターテイメントと捉えるかどうかで議論は別れそう。私にとっては残念ながらあまり好きな部類ではなかった。
otom

otomの感想・評価

3.9
頭を垂れた一面の向日葵のオープニングから一転して映し出されるのは戦車内部の映像とスコープからのみの外の風景。レバノン戦争第一日目の新米兵士達が凄惨な戦争の洗礼をひたすらを受ける。何の為の戦争なのかも分からず、棺桶の様な鉄の塊の中で訳も分からず命令を受け疲弊して行く兵士達。鑑賞者が息苦しくなる程の異常な閉塞感は効果絶大。末端にとっての戦争を描く良作。
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