中学生の、世界の狭さと残酷さ、極端な考え方と鮮やかな発見が、ウニの目から描かれていて、自分の経験が引き摺り出されるような感覚に陥った。
家族、友達、人間というものを、ひとつの視点だけで決して捉える事…
音楽もほとんどない、純度の高い演出。
それだけに見るのが辛い場面も... 家の中のシーンとかね。
父や兄が暴力的なのがすごく嫌で、見ていて息苦しくなる。
ヨンジ先生が光のような存在だね...
これ…
好きな映画を聞かれたら、必ずこの作品の名前をあげる。
"誰が私に眩しい愛を届けてくれるのかな
この世界は私のために美しいのに"
映画にも登場したCocktail Loveという曲の歌…
キムボラ監督作品。
エドワードヤンの「ヤンヤン」を強く喚起させる傑作だった。カット割やゆっくりと流れていくストーリー、あるいはラストの手紙による終幕など、「ヤンヤン」との相似は多い。
静かで静謐…
1994年のソウル、14歳のウニのままならない青春。
民主化され経済成長著しい韓国の歪な社会はいつ崩壊するか分からず、家庭では父親が独裁者で女性を抑圧する。
それでも世界は不思議で美しい。
今作が…
家でも学校でもウニの生活に漂う無力感と閉塞感がずっと息苦しかった。
ウニは両親が言い争いをしても、兄に殴られても、彼氏に裏切られても、悲しみを訴えることなく、ただじっと耐えて待つ。そうするしか方法…
"얼굴을 아는 사람은 천하에 가득하지만 마음을 아는 사람은 몇이나 되겠는가"
"顔見知りは世の中にあふれているけれど、本当に心を分かり合える人は、果たしてどれくらいいるのだろうか"
とて…
とてもいい映画だったと思うのと同時に
なんて嫌な映画なんだ…とも思ってしまう
自分が歩いていく道の途中に
友達や家族や恋人が待ち伏せていて
不意打ちでローキックをかまされ、
最後には疲労骨折してま…
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