営倉の作品情報・感想・評価

「営倉」に投稿された感想・評価

smmt705

smmt705の感想・評価

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演劇をひたすら撮影し続ける現実と設定と撮影者の目が交錯しつつ、ただただ狭い(本当に狭い)空間を元気よく行き来するのはおかしい!特に白線をいちいち気にしないといけないのとか気が狂っちゃうよね!意味のないものに元気いっぱい取り組むなんて頭おかしくなるに決まってる!
eigajikou

eigajikouの感想・評価

5.0
部分的にしか見たことがなく、
やっと初めて全編見ることができた。
演劇と分かっていても迫力ありすぎで気持ち悪くなった(褒め言葉)
人は色々な意味を込めて「劇場鑑賞をオススメ」と言うのだ思うけど、
本作は没入観が違うと思うからまさにスクリーン鑑賞向け。
カメラ持ち機材を身体に括り付けて撮影しているメカスの写真がネットでも見られるが、演じる方も撮る方も渾身だという状況がビシビシ伝わって来る。リビング・シアターの迫力に圧倒された。
「ロスト ロスト ロスト」の中で楽しそうに撮影しているメカスを見たすぐ後だったから余計にメカスの撮る熱量を感じた。
弟アドルファスのダイナミックな編集も凄い。
海兵隊の日本基地(静岡)が舞台の話というのも怖い…
「yes sir!」が当分頭から離れなさそう…
tonemuff

tonemuffの感想・評価

3.7
ラストがかなり衝撃的。
ホーリーマウンテンのように現実に引き戻される感覚。
映画館で見るのは自分の中で久しぶりで
見たいけど体が動かないのを、無理やり起こして観に行ったのがこれ。

ドキュメンタリー…では…ない。
と、リアルなのかそうでないのかの境目がはっきりするまで時間がかかる映画だった。

映画自体は短めだった気がするけど、足音は時間を永遠に感じさせた。

私の靴がマーチンで、脱いでたから観終わって履くときになぜか無意識に追われるように結んで速やかに退出した。

久々に感じたのはとにかく映画を映画館で観るのはやっぱりいいですね!
この映画に映ってるものは悲惨だけど
人間って基本的に厳しく管理しないと怠惰を極めていくもんだとも思ってしいる派の人間です 私は
20数年振りくらいか、傷んでいたのでおそらく同じプリントだとおもわれる。当時少し遅れて『樹木の大砲』も観たが、弟と組んで創ってた頃のメカスは、日記スタイル中心の後には見られなくなった作為や熱度が高い。特に本作は見終わって即座にメカスの最高傑作(の一本、更に少し後に観た『歩みつつ~』らに次ぐというべきか)と興奮した記憶がある。
リビング・シアターの公演を再現させ、記録した、というより映画言語で狂気を増幅させ、作品が舞台と現実を呑み込んだような凄まじさがある。見透せる簡易で堅固な金網で作られた営倉内の海兵隊の1ヶ月位の懲罰の十余人の囚人兵らを、看守たちと囲む倉庫・廊下空間が如何に、人間以下の侮蔑を噛みしめる隙もない、過酷懲罰・無意味懲役・理不尽暴力・無根拠屈伏の境目なし強制に追い込み、自然の動物ではあり得ない不必要テンション・スピード・統一フォームで動き廻らせ、正気の無自覚消失を日常化させてゆくか、の1日を何回かの時間帯を分け連ねて描いてく。それに対するカメラ・編集も、小型手持ちで人間の呼吸・関係にフィット、その異常さを顕在化させるというよりも表現として自律モデル化してく激しさ・速さ・荒々しさで、大きく寄る・退く(高速ズームも1回あったような)、目にも止まらぬ暴行や状況沿いティルト・パン、接写の侭・顔や体部位フォローしつっこくヴィヴィトに、金網内外や90゚の捉える金網面変える入り込み・回り込み・カット変の一体強めバランス、らの考えられぬ温度熱、いや焼けそうな表現枠にくっついての拡げ。ひとりor次々列化で、大声与えられ順番号名乗り、いちいち境界白線越える許可申請、齣落とし的駆け足オーバーフォーム、高速回転繰返し性・折り返し往き来活性すれ違いの列らの、強圧化の下・意味無し実現が現れてくる非道を内在活力が妙に明快に残忍侭に増幅し示す前半。後半は、何故か懲罰期間短縮の者、反射的暴力返し萌芽の者らも現れ、足の着いてる場が屋内か屋外か特定出来ず・清掃の水がどこにも流れず溜まり・都合いい認識で動かずに内外を往き来・同質化している時も。各人・全体の動きも1穴に鬱屈化し同時に生き継いでくそれまでから、突き破らぬもあらゆる方向・形のランダムにも見える多様性が実現されてきて、悲惨が無慈悲侭で、それ自体の何かの可能性のかたちを現してもくる。そして退いて現れた全景でステージでの事と示し、終わる。
ドキュメンタリーの基本はかつては、被写体の自律、撮る側の客観性の、装い(だけは)という暗黙の了解があったが、この時代になるとはっきり崩れてきてる(本作が完全インディーズとしても)。今週になってEUフィルムデーズが始まってると聞いて、空いてる時間で行ったらたまたまドキュメンタリーが続いた。旧来のスタイルの延長線上で、視覚・時間・概念をくっきり立体的に構成し尽くした共感・リアリティで拍手まで起こした『野生のルーマニア』『クイーン・オブ・アイルランド』の隙のない面白さに対して、映画の視線・繋ぎのセオリーを無視した時々停滞すらする『古代の森』のアマチュア・ベースの方に可能性で軍配を挙げたかった。その意味で今月一番観たかったのは、(劇映画の『ウエスタン』と並び)G・ブラックの『宝島』だったが、平日1回だけでは流石に見ようがなかった。
tokio

tokioの感想・評価

4.1
Rec.
❶19.06.08,シアター・イメージフォーラム(16mm)/ジョナス・メカス追悼上映
一

一の感想・評価

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舞台劇『The Brig』が演じられるステージ上をメカスが16mm片手に駆けずり回る劇映画のようなドキュメント。『The Brig』は、軍規違反者が送られる営倉でのある1日についての演劇で、徹底的なしごき・虐待がひたすら続く地獄。ただ囚人番号でのみ呼ばれる軍人たちの「yes, sir」という大きな声と駆け足で鳴る靴の音が混沌と響き、観てるこっちまで背筋が伸びてくる。映画館出てからイェッサーで駆け足しそうにもなる。
アメリカの代表的な前衛演劇集団リヴィングシアターの63年の公演をジョナス・メカスが撮った上演映像。
リヴィングシアターはアントナン・アルトー『演劇とその分身』の「残酷」概念から影響を受けた集団で、「戯曲の再現」を否定する意識はこの映像からも十二分に伝わる。
米海軍刑務所の日々の様子(日本の富士基地キャンプがモデルとなっている)を描いているというが、ひたすらに痛そうな暴力の連続。腹パンを食らわせ、水をかけ、ウジ虫呼ばわりし、規則以外の何も与えない。誰がが殴り蹴るされてる時に、カメラは移動して微動だにせずに直立する受刑者たちを映す。演劇を映像にするという二重の虚構性に遮られているのにも関わらず、リアリティとして感知されるものがあることの驚き。やはりメカスが直立不動の無表情を捉えていることが大きいと思うな。
舞台の録画
ジョナスメカス大好きなのに毎回寝るんだけど、これは好きじゃなかったけど寝なかった
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