言いたいことはいつものことだ。彼は『Hesus the Revolutionary』『Florentina Hubaldo』とかの時代から一貫して、"負の歴史を繰り返してはならない!"と言ってきた。あまりに多くの荒波(植民地→日本軍→マルコス)に揉まれ、思考が停止してしまった民衆が、都合よく過去を"忘れる"ことを身に付け、それによって忌むべき負の過去を称賛し始めることの危険性を20年近くに渡って提示し続けて来たのだ。しかし、その訴えは全く響いてなかった。なんなら世界中にポピュリズムが蔓延し、ベトナムで人を殺しまくってた時代を"古き良きアメリカ"とほざくバカたれがアメリカの大統領にまでなったのだ。勿論、フィリピンにもドゥテルテというマルコス時代を礼賛する輩が登場し、ディアスの努力がなんの実を結ばないどころか、寧ろ昔より悪化するという事態になってしまった。だからこそ、ぶちギレの本作品なんだろうけど、やっぱり上手くはない気がする。擁護ならいくらでも出来るけど(というか今してるけど)。