野蛮人として歴史に名を残しても構わないを配信している動画配信サービス

『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

野蛮人として歴史に名を残しても構わない

野蛮人として歴史に名を残しても構わないが配信されているサービス一覧

野蛮人として歴史に名を残しても構わないが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

野蛮人として歴史に名を残しても構わないの作品紹介

野蛮人として歴史に名を残しても構わないのあらすじ

『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』(2021)で第71回ベルリン国際映画祭金熊賞、『アーフェリム!』(2015年)で第65回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞したルーマニアの鬼才ラドゥ・ジューデ監督が、2018年に発表した問題作。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でプレミア上映されグランプリのクリスタル・グローブ賞とヨーロッパ映画賞を受賞。ベラルーシのミンスク国際映画祭2018、スペインのヒホン国際映画祭2018でも最優秀作品賞を受賞した。第二次世界大戦中の1941年、当時ルーマニア軍の最高指導者だったイオン・アントネスクは「野蛮人として歴史に名を残しても構わない」と宣言し、その直後にオデッサでルーマニア軍によるユダヤ人大虐殺、“オデッサの虐殺”が発生した。1人の野心的な女性演出家がその負の歴史を再現し、ナチスの次に多くのユダヤ人を殺害したルーマニア人の意識と責任を再検証する大規模なショーを企画し、準備が始まる。様々な反対意見やトラブルが重なる中、大勢の出演者たちを揃えてのリハーサルが続く。果たしでショーは実現できるのか…?

野蛮人として歴史に名を残しても構わないの監督

ラドゥ・ジューデ

原題
Îmi este indiferent daca în istorie vom intra ca barbari/I Do Not Care If We Go Down in History as Barbarians
製作年
2018年
製作国
ルーマニアドイツブルガリアフランスチェコ
上映時間
140分
ジャンル
ドラマ

『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』に投稿された感想・評価

菩薩
4.2
『アーフェリム!』ではロマ差別で本作ではユダヤ人虐殺、まだ二作しか観てないのでなんも言えんがこの監督の作風は「自虐」なのかもしれない。それこそこれを日本で再現するなら南京大虐殺や慰安婦問題を持ってくれば良いだけの事、ただそこに金を出すプロデューサーは居ないだろうし、かける劇場も無いだろうし、かけたところで日の丸掲げた自称愛国者達の口撃を受ける事になるだろう。試しに南京大虐殺でTwitter検索をしてみたら、本作中盤の「検閲者」との水かけ論と全く同じ様な虚しい論争が出て来て乾いた笑いが出た。そう言や現在進行形の蛮行に対しても「日本は侵略戦争をした事が無いから」と本作の副市長と全く同じ事を言いあたかも過去の大戦を聖戦の様に崇めている人もいた。ラスト30分は明らかなドキュメンタリータッチに変化しショーそのものの上演が始まる。そもそもの物の見え方が違う人々とどの様に共通の認識を築き上げていくか、これは何も歴史に限った事では無いと思うが、過去を忘却し更なる蛮行に及ぶくらいならとことんまで自虐的であるべきだと思う。あの人(スピルバーグ)は恐竜だけ撮ってりゃいいのよはパンチライン過ぎる。
4.2
【史実再現には歴史修正とポリコネの仁義なき戦いがつきもの】
1941 年 オデッサで起きたルーマニア軍による市民の虐殺という題材を、ルーマニアの負の歴史を再構築しようとする演出家マリアーナの視点で鋭くえぐり出すヒューマンドラマ映画。

JAIHOにて。
ラドゥ・ジュデ「アーフェリム!」やクリスティ・プイウ「MALMKROG」を見るととにかく饒舌で長回しが多くて日常を切り取ったリアリズムの特色が強いのがルーマニア映画であるのを感じたけど、本作もその例に当てはまる作品でした。

史実の再現にあたって脚色をされるよくある話を通じて歴史修正の汚さを垣間見る作品でミキ・デザキ「主戦場」の1面を捉えた・善悪二元論の歴史修正主義とセルゲイ・ロズニツァ「アウステルリッツ」を足して2で割ったような作品に感じました。

劇中では博物館で雑魚寝して居間で過ごすような感覚になるキャストや歴史の再現に「国民への愛を与える」「英雄の兵士を讃える」「負の側面を知らせる」で終わりなき論破合戦が始まるなど、本作は「歴史」について様々な視点と想いが交錯する。

面白いのは史実の再現には思想が必ず存在し「社内政治」に晒されて表現を追求する"高尚さ"と現代人が過去の歴史を再現する事で滲み出るガワを被ってままごとする"幼稚さ"が混在する油と水状態になっているところだろう。
しかも虐殺をした国の負の一面を晒すマリアーナの思想とユダヤ人への徹底的な暴言マウント取り、マリアーナの夫への私情というペルソナも見せるところは「政治的主張の矛盾」を的確に描いていて面白いです。


本作の前に配信されてた「アーフェリム!」を見ても・当事者と非当事者に温度差がある・人の主張にはペルソナや「お前が言うなよ」的な軋轢があるは共通してて、本作は歴史を何らかの形でアウトプットする際の脚色の表裏を皮肉った部分は興味深かったです。


最新作「アンラッキー・セックス」でも、ジュデの世界観が遺憾無く発揮されていると思うので楽しみです!
leyla
3.9
ルーマニアのラドゥ・ジューデ監督作品。初めての鑑賞です。強烈なメッセージ性を感じ、かなり策士という印象。

タイトルは、第二次世界大戦中のルーマニアの国家指導者アントネスク元帥が述べた言葉の引用。

主役のイオアナ・ヤコブさんが本名を自己紹介するシーンから始まるメタなつくりです。

現在のウクライナ南部のオデッサで起きたルーマニア軍によるユダヤ人の大虐殺を、マリアーナ(イオアナ・ヤコブ)という女性が舞台監督としてイベントのショーで再現し、そのリハから本番までを見せていきます。

歴史を美化して伝えるかつてのルーマニア政府が今のロシアと重なりました。

👇以下、ネタバレ含みます⚠️










一般市民で構成した俳優たちの愚痴だったり、役人との反対意見のやりとりだったり、彼氏との妊娠騒動などのエピソードを挟みながら、クライマックスは本番の劇中劇となる。

ショーは街の広場で市民の前で行う。公には詳細を伏せたゲリラ的なショーです。
リハではグダグダしていた役者たちが本番は別人のようで見応えがあり、観客の気分で鑑賞しました。

マリアーナは、ルーマニア人がユダヤ人を虐殺したことをもっと認識すべきだとこの演出をしたけれど、観客が彼女の意図とは逆の反応をする皮肉な結果に。

「ユダヤ人が燃やされるシーンで、観客が拍手をするのが怖かった」とマリアーナは言います。
やっぱり差別や戦争はこの先もなくならないのだと思わせるラストシーン。

当時の実際の映像や写真を挿入したり、ユダヤ人だけでなくロマへの差別も言葉にしていて、事実を伝えるために立ち上がった監督なのだと思いました。冷静な目と熱い怒りを作品から感じます。

ひと癖ある反戦メッセージで、他の作品にも興味が湧きました。

『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』に似ている作品

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ

上映日:

2022年04月23日

製作国:

上映時間:

106分

ジャンル:

3.5

あらすじ

ルーマニア、ブカレスト。名門校の教師であるエミは、コロナ禍の街をさまよい歩いていた。夫とのプライベートセックスビデオが、意図せずパソコンよりネットに流失。生徒や親の目に触れることとなり、保…

>>続きを読む

ドンバス

上映日:

2022年05月21日

製作国:

上映時間:

121分

ジャンル:

3.7

あらすじ

ロシアとウクライナ戦争を理解するためのドンバス13のレッスン。ドンバス地方で起きた実話を元に構成された衝撃のエピソード。クライシスアクターと呼ばれる俳優たちを起用して作るフェイクニュースか…

>>続きを読む

バビ・ヤール

上映日:

2022年09月24日

製作国:

上映時間:

121分
3.9

あらすじ

大量虐殺の次に起きたのは歴史の抹殺だ 1941年6月、独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻したナチス・ドイツ軍。占領下のウクライナ各地に傀儡政権をつくりながら支配地域を拡大し、9月19日につ…

>>続きを読む

アウステルリッツ

上映日:

2020年11月14日

製作国:

上映時間:

94分
3.6

あらすじ

ある夏のベルリン郊外。群衆が門に吸い寄せられていく。辺り構わずスマートフォンで記念撮影をする人々。ここは第二次世界大戦中にホロコーストで多くのユダヤ人が虐殺された元強制収容所だ̶̶ ドイツ…

>>続きを読む

ザ・スチューデント

製作国:

上映時間:

117分

ジャンル:

3.6

あらすじ

ロシア郊外に住む⼗代の⾼校⽣ヴェーニャは、⽔泳の授業を何週間も休んだとして⺟親のもとに校⻑先⽣から電話がかかってくる。理由を⺟が問い詰めると“⽔泳は信仰に反する”と答えたヴェーニャは、聖書…

>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀

上映日:

2023年10月14日

製作国:

上映時間:

127分

ジャンル:

配給:

  • 活弁シネマ倶楽部
  • インターフィルム
3.8

あらすじ

鉱山の閉鎖によって、経済的に落ち込んだトランシルヴァニア地方の村。出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こした粗野な男マティアスが、この土地に舞い戻ってくる。しかし疎遠だった妻との関係は冷めきって…

>>続きを読む

否定と肯定

上映日:

2017年12月08日

製作国:

上映時間:

110分

ジャンル:

3.7

あらすじ

1994年、アメリカのジョージア州アトランタにあるエモリ―大学でユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)の講義が行われていた。彼女は自著「ホロコーストの真実…

>>続きを読む

フォートレス・ダウン 要塞都市攻防戦

上映日:

2020年08月14日

製作国:

上映時間:

135分

ジャンル:

3.2

あらすじ

ISに殺された兄弟の足跡を追って、トルコ・ディヤルバクルに帰ってきたジラン。町ではクルド人の自治を求める運動が激しさを増し、軍と警察が武力で抑えつけていた。家族や隣人が激しく迫害されるのを…

>>続きを読む