『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』(2021)で第71回ベルリン国際映画祭金熊賞、『アーフェリム!』(2015年)で第65回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞したルーマニアの鬼才ラドゥ・ジューデ監督が、2018年に発表した問題作。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でプレミア上映されグランプリのクリスタル・グローブ賞とヨーロッパ映画賞を受賞。ベラルーシのミンスク国際映画祭2018、スペインのヒホン国際映画祭2018でも最優秀作品賞を受賞した。第二次世界大戦中の1941年、当時ルーマニア軍の最高指導者だったイオン・アントネスクは「野蛮人として歴史に名を残しても構わない」と宣言し、その直後にオデッサでルーマニア軍によるユダヤ人大虐殺、“オデッサの虐殺”が発生した。1人の野心的な女性演出家がその負の歴史を再現し、ナチスの次に多くのユダヤ人を殺害したルーマニア人の意識と責任を再検証する大規模なショーを企画し、準備が始まる。様々な反対意見やトラブルが重なる中、大勢の出演者たちを揃えてのリハーサルが続く。果たしでショーは実現できるのか…?
ルーマニア、ブカレスト。名門校の教師であるエミは、コロナ禍の街をさまよい歩いていた。夫とのプライベートセックスビデオが、意図せずパソコンよりネットに流失。生徒や親の目に触れることとなり、保…
>>続きを読むロシアとウクライナ戦争を理解するためのドンバス13のレッスン。ドンバス地方で起きた実話を元に構成された衝撃のエピソード。クライシスアクターと呼ばれる俳優たちを起用して作るフェイクニュースか…
>>続きを読む大量虐殺の次に起きたのは歴史の抹殺だ 1941年6月、独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻したナチス・ドイツ軍。占領下のウクライナ各地に傀儡政権をつくりながら支配地域を拡大し、9月19日につ…
>>続きを読むある夏のベルリン郊外。群衆が門に吸い寄せられていく。辺り構わずスマートフォンで記念撮影をする人々。ここは第二次世界大戦中にホロコーストで多くのユダヤ人が虐殺された元強制収容所だ̶̶ ドイツ…
>>続きを読むロシア郊外に住む⼗代の⾼校⽣ヴェーニャは、⽔泳の授業を何週間も休んだとして⺟親のもとに校⻑先⽣から電話がかかってくる。理由を⺟が問い詰めると“⽔泳は信仰に反する”と答えたヴェーニャは、聖書…
>>続きを読む鉱山の閉鎖によって、経済的に落ち込んだトランシルヴァニア地方の村。出稼ぎ先のドイツで暴力沙汰を起こした粗野な男マティアスが、この土地に舞い戻ってくる。しかし疎遠だった妻との関係は冷めきって…
>>続きを読む1994年、アメリカのジョージア州アトランタにあるエモリ―大学でユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)の講義が行われていた。彼女は自著「ホロコーストの真実…
>>続きを読むISに殺された兄弟の足跡を追って、トルコ・ディヤルバクルに帰ってきたジラン。町ではクルド人の自治を求める運動が激しさを増し、軍と警察が武力で抑えつけていた。家族や隣人が激しく迫害されるのを…
>>続きを読む